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そもそも運転ボランティアは運転を通して、不自由な生活を何らかの形で支援する一つの手段であり、社会福祉法人が介在して、特定の利用者に対し、多額の費用を支出させないために運転ボランティアを募り、経済的な面での支援と、計画的な予約制を取っている。しかし、利用者を決定する段階での資産等の生活裕福度のチェックは行っていないようである。
その仕組みとは、ボランティアが運転する自車を提供することによって、福祉車両としての登録を行い、駐車料、自動車任意保険料、車検等車の整備に関する費用等についてはボランティアの負担の上に成り立っている。タクシー会社との競合を避けるために、つまり、白タクとの違いを明らかにするために、ステッカーを貼ることや、運転者にはボランティア活動中を示す名札の着用がある。勿論、自車の提供だけでは利用者の範囲が狭まるため、車いすに乗ったまま移動が可能な福祉車両を社会福祉法人側が整備することによってカバーしている。
別の角度から申し上げると、利用者を限定するため、自家用車が使用できる範囲は、介助者が同乗していても、利用者が車いすから自家用車に乗れない方には利用が不可能となる。その場合は法人側の持つ福祉車両の利用となるが、利用者の割合では1割に過ぎない。
利用料金も福祉車両を使う(移送サービスといっている)ことと自家用車を使う(送迎サービスといっている)こととの料金の違いは、若干、送迎サービスの方を多めに設定されているがその差はわずかである。安全運転から、運転ボランティアの年齢制限は72歳までとしていて、それ以後は介助者や付き添い者として活動できる。
利用者にとっての制度は利用回数が決められていて、それ以上に利用するには他の手段を使うことになる。利用者の希望日時や目的地等の申請を前もって行うことによることで、法人側が休日となる夜間や土日、緊急時は利用できない。結果的にはボランティアと利用者とのマッチングを行っていて、利用者側からボランティアを指名できない不便さがある。
相性は重要であり、理由は兎も角として、マッチングが不調に終わることや、利用者側からのキャンセルが発生することもある。これらの制限を知った上での利用であれば、すそ野が広がることによって、利用対象者を増やすことが期待される。