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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

薬の効用(2回シリーズその2)

2014年10月27日 00時00分01秒 | 提言

 薬は主に、治癒する時間を短くし、早く治癒させるために用いられるが、解熱剤を飲むことによって、身体が元々持っている治癒力を減少させる場合もあるので、勝手な自己判断では治癒力をそぐことになる。薬や食物が体内にはいると、分子段階まで、分解され、細胞へ血液を使って送り込まれると、細胞が必要とする成分については、受容体(レセプター)に吸収されるが、不必要な物質は体外へ排出される。この選択は受容体が判断しているため、サプリメントといわれる物についても不必要な場合は取り込まれない。むしろ余分な物質を体外へ出すためのエネルギーを使うため、病状が悪化することもあり得る。

 このことは重要なことで、体質によって、知見済み薬として処方されても、全員に効果があるかといえば例外が必ずあり、医師も分からない分野である。処方された薬が効かない場合もあり、逆に副作用を起こすこともあるので、症状が改善しなかった場合は直ぐに摂取することを辞めるべきである。薬の種類を多くすると、胃液や酵素の存在のなかで、薬同士が反応し、別の物質を作り出されることが考えられる。特に食事と同時に取ることや、アルコールと一緒に摂取することをしない方がよい。

 万能薬など無いと思った方がよい。出来るだけ薬に依存しないことが重要で、薬をくれない病院へは行かないなどと年寄りが話すことを効いたことがあるが、決してそうではなく、薬をたくさんくれる医師ほど注意すべきで、薬漬けになることの方が身体にとっては有害となる。サプリメントの効用で、人気俳優を使って放映や宣伝が日常茶飯事であるが、眉唾物が多いことは賢明な読者にはお解りいただけるであろう。

 海外で仕事をしていたときに、海外青年協力隊員がよく話していたが、病気になった現地の人には、日本から持っていった仁丹を数粒渡し、これを飲むと明日には頭痛が直り、風邪も治ると繰り返し言えば、そのことだけが原因で治癒したわけではないであろうが、翌日直ったと感謝されたといっていた。薬においては、病は気からの格言もあるとおりで、確かに気持ちの持ちようで、病気回復の特効薬になり得る。

 サプリメントで激やせしたとか、症状が改善したなどはどちらかというとこの類のことと類似しているようでもある。(このシリーズ最終回です)