鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

スマートメーター

2014年10月14日 00時00分01秒 | 紹介

 次世代電力計のことで、古くから馴染んでいるアナログ型の積算電力計が携帯無線を使い、デジタル型に取って代わる時代を迎えている。自動検針システムである。直ぐに思い付くことは、検診員の雇用問題であるが、この分野は、電気、ガス、水道などのインフラの末端に位置する検診員が、毎月、各家庭を回って前月分の使用料を目視して決めている。スマートメーターの導入に当たっては当然考慮されると思うが、世の中の趨勢で、現在より合理的で、多くの可能性を持ち合わせた機器の導入は、新たなシステムとなって、今まで続いたシステムを駆逐する。

  一方、現在のシステムでは、月に一度の検針では、リアルタイムでの電力消費量を把握することが難しい。配電は過去のデータから消費量を推測しているため、突然の気象状況等の変化による送電量を調整できないでいた。そのため、常に実際の使用料より多めに送電するため、無駄な電力が必要となる。それが改善することは、将に「見える化」で、電力のロスを抑えることが出来るようになる。現在でも数は少ないが、電力盗難などのセキュリティ上の問題改善にも役立つであろう。

 従来の積算電力計は、機器の構造上の問題として、経年劣化によって、円盤の回転速度にムラが起こり、計量値が少なくなるという可能性があった。勿論、経過年数による機器の取り替えは行われている。漏電の問題は定期的な検査員の訪問を余儀なくされるが、スマートメーターに変わると、それについても把握が容易になる。つまり各家庭内の状況が明確になるが、反面、プライバシーの問題も内在していることになるので、導入においてはデメリットとなる点について、慎重に行う必要がある。

 現在はソーラー発電や風力発電など自然エネルギーを利用した発電が個人でも可能となった。余分な電力を売電することも出来るが、そう簡単ではない。電力会社が設置する配電システムとは別ルートが必要で、個人で勝手に燃料電池やソーラー発電から得られた電力を利用するには電力量に制限がある。配電・売電ルートを一体化して、スマートメーターがその機能を果たすことが出来れば、家庭での効率的な電力利用が可能となる。

 クリーンなエネルギーが家庭でもコントロール可能な時代は目前であるが、自然エネルギーだけに頼ることも限界があり、例えば、ソーラー発電は、雨天や曇天、夜間は発電が出来ないし、風力も風がないときは発電しない、既に出来上がったシステムは、インフラ企業の法的な保護もあるため、それらを含めた転換が求められているのであろう。