引き続きツバメの搬送です。
仕事に付いて回るのは、文章作成である。起案文、日報、調査・研究、依頼文、推薦書、経歴書、事業概要、業務マニュアル、回覧文、月次報告、年次報告、始末書、事業計画書、評価書、出張報告等専門分野意外にも多くの文章を必要とする。それぞれには一定のパターンがあるが、書いたことがない者には、積極的に取り組みたくない仕事といえそうである。見本となるものがあれば、似せて欠くことは出来ても、自分の意志が入りにくいため、違和感が出る。
仕事を行う姿勢が現れるからで、パターンが判れば、表現や、意図する内容を自らの頭で考えて、文章にすることが大切である。一般的にいえることは、起承転結が明確に盛り込まれていることである。更に、4W1H(だれが、なにを、いつ、どこで、なぜおこなった、またはおこなうか)が含まれていることである。最近の仕事の仕方は、PDCAサイクルを回すといわれる。PLAN→DO→CHECK→ACTION、計画→実行→評価→改善であるが、ポイントは、サイクルが同じサイクルを回すのではなく、スパイラル(螺旋状)に拡がることである。
新規事業については、従来の事業の問題点を検討し、その改善又は創意工夫を行うことによって、デメリットをメリットに換え、安い経費で、短時間に、少ない人材で成果を出すことである。問題点の分析から、何が問題であるかの原因を掴み、問題解決のための仮説を立てる。実行可能性を考察し、優先順位を決める。それぞれの仮説には費用、時間、人材、やり易さ、等のカテゴリーに分け、重み付けを行い、優先順位を決める。
出来るだけ数値化すると説得力が増す。時間尺度が成果の善し悪しを決める指標となる。時間がかかる仕事は優先順位が下がり、費用についても安上がりに越したことはない。人材の投入も現在のスタフ以上に増やすようでは採用できない。組織の仕事は、理想論ではなく、実行可能性を持つ物でなければ、絵に描いた餅になってしまう。口で言うのは簡単であるが、計画は腰を据えて取り組まないと何事も中途半端になってしまう。
思いつきやひらめきも大切であるが、算数の計算のように、社会は計算の答えが一つとは限らない。検証してあらゆる可能性を考え、スクリーンを設定して、その中に収まる物だけを、更に細かいフィルターを通し、絞っていく方法を取る。日頃より情報収集のアンテナを張り巡らし、相談でき、信頼できる友人を持つことも仕事を進める上で欠かすことが出来ない。