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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

仕事の基本10回目

2015年04月27日 00時00分01秒 | マニュアル

 このシリースは10回になり、総てを網羅したわけではありませんが、新たに組織に入る方々が直面し、誰にも聞けない場面を想定して、自らの経験から申し上げたいことを羅列しました。何かのお役に立てればと思い筆を執った次第です。今回は総括として、組織人としての心構えについて触れたいと思います。

 

 サラリーマンは一生涯の内会社等の組織での勤務は約40年、人の寿命は80年であるので、その半分の期間を何らかの組織に所属して、仕事に従事している。そこでの長い勤務中には多くの出来事に遭遇するであろう。辛い目に遭い落ち込むこともあり、思い通りに行って周りから称讃を得ることもある。決して一本道ではないが、初心忘れるべからずで、壁に突き当たれば、原点に帰って再構築すればよいと思っている。フレッシュな気持ちをどれだけ継続できるかであり、人生の大半を過ごすわけであるから、有意義な生き方を模索し、自己実現に向かって進んで欲しい。

 

 どのような組織であっても一番大切なことは、組織の決定は長が一人で最終決断をしている。一つの組織には二人のトップはいらないのである。どれだけ意見が違っても最終的な決断はトップが決め、その決断に同意できなければその組織を去らなければならない。また、一穴主義といって、二人の上司に従わない(まみえない)ことである。これも一人に決めなければならない。親分は一人なのである。業務中にプロジェクトに入ることで、元の上司と繋がりが直接的に無くなっても、寝返ることは自分を駄目にする。一度決めた上司とは一蓮托生であることを貫き通す必要がある。

 

 例外は、従った上司から離縁を申し出されれば仕方がないが、浮き世の道理であり、その心構えは脈々と引き継がれていて、派閥が無くならないのもその現れである。派閥は消滅したかのように見えるが、決してそうではない。仕事仲間とはいえ、先輩、後輩、出身県、同好会、等の関係と出会いはいろいろであるが、無派閥ではいられないのが組織といえる。

 

 組織は一夜にして出来上がったのではなく、歴史を持ち、企業文化を持つ。何も判らない段階で、組織にもの申すことは避けなければならない。軽率な発言や行動は組織を混乱させる原因ともなる。寡黙である必要はないが、立場をわきまえ、相手の感情や、恨みを買わぬように相手の立場も配慮する必要がある。最初は目立たぬ方がよい、黙っていても古参から無理難題を押しつけられる場合もあり、新人はまわりから観察されているのである。そこで格言「巧言令色少なし仁」である。