目のリングに特徴があります。
ロープワークという分野がある。生活することにとって結ぶことは切手も切り離せない基本技能であろう。先ずは、男女の出会いは結婚という形が生まれる。恋愛の結果であり、事前契約とでもいえる結納が両家の結び付けを形の上で示す儀式である。結縁が生まれる。結縁は(けちえん)ともいわれ、仏道にはいること、仏と縁を結ぶことを意味するときにも使われる。結団や結社なども日頃から目にする言葉である。人が集まってグループ化し何かを行うときは結集し、結束し、結成する。結末、結果、結論、結審等、多くの事象で結という言葉が使われている。
言葉の意味はつなぐ、互いに関係を付ける、ゆわえる、縛る、束ねる、約束する、作る、集まる、終わる等広い意味がある。ロープワークは、縄やひもを結ぶことで、結索することである。吉の転音から来ているようである。
生活や職業の世界から見ると、引越の荷造り、小包や荷物の移動には、物を束ねるひも状の物が利用される。ひもは手の器用さだけではなく、目的によってどのような結び方を行うのか、予め知っておかなければ目的を果たせない。例えば、魚釣りで釣り針にナイロン糸(テグス)を結ぶ場合は、釣る魚に応じて、結び目を魚に気づかれないように、また、釣る魚のファイティングに負けないような針から解けない結び方をする。
小包は最近段ボールで、ロープやひもを使い縛ることは無くなったが、引越などでは段ボール箱を人力で移動させる場合もあるので、簡単に解ける結び方をする。アルバイトで覚えたのであるが、トラックに荷を積んで、カバーをした後ロープで荷を固定するが、このときは南京締めといった固定は強固に、結んだロープは簡単にほどけるように結ぶ。結び目を緩める操作は、ボートや船をブイに固定し、又は出航のために結び目をほどく操作が必要で、多く利用されているのが舫(もやい)結びである。
電気コードを結ぶこともよくある。結線というが、結び方が悪いと結線した部分で、発熱し、電気火災を起こす場合もあり、半田で固定するなど導通をスムーズにする必要がある。
父親が生前船舶関係の仕事をしていた。船舶や、漁業に従事する方はロープワークが必須であり、父親は左利きであったため、苦労したようである。ロープワークは生活する場面でも遭遇するが、日頃から練習しておかないといざというときに使用出来ない。9月1日は防災の日であり、人命を救助する場合も1本のロープが人命を救助するのである。