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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

障子の張り替えその2

2015年09月25日 00時00分01秒 | 紹介

 

 でんぷん糊を桟に定量を乗せるが、刷毛で塗るよりは、ワンタッチの障子専用の糊を購入すると余分なところに糊が着かないため、作業も早くなる。ポリエチレン容器に入っていて、150㌘容器入りで障子2~3枚を貼ることが出来る。糊に空気が入ると先端から糊が途切れ、一定量を乗せることが出来なくなる。丁度ケーキの上に載せるホイップしぼり容器と同様で、空気が入らないように気を付けたい。

 

 和紙はロールに撒かれているので、平らなところに和紙を広げるとカールする。この性質を利用して、洗い終わって、乾燥した桟を平らな場所に置き、ロール和紙の片側を桟の貼る方向に仮止めする。障子の長さまで鋏で切り取るとカールして仮止めした場所に巻き込む。次ぎに糊を桟に置きながら、和紙をゆっくりと桟に広げる。直ぐにローラーや竹へらで和紙と桟の空気を抜いて密着させる。そのままの状態で乾燥させる。

 

 障子と霧吹きは欠かせない。障子が、完全に乾燥した後でないと霧吹きをすると桟から和紙が剥がれやすくなる。更に、霧吹きの噴霧する粒子があらいと、斑(まだら)に乾燥するため、和紙に差が生じ、ピーンと張れない。乾いた後、再度霧を吹きかけると修正出来る。天候の加減にもよるが、出来れば糊の乾燥に1日おいた方が無難である。

 

 カッターナイフでまだ未乾燥の糊が残る状態のタイミングで、定規を当てて、ガイドにし、余分な和紙を切り取る。切るタイミングを見定めることが大切で、余り糊の乾燥が進むと、紙は切れやすくなるが、桟に貼りついて余分な和紙が剥がれなくなる。

 

 カッターは普通のものでよいが、失敗が少ないのは丸刃である。丁度半月状の刃が出し入れ出来るタイプを準備すると良い。定規はプラスチック製や竹製の物があり、目盛りが刻まれた場所を直接使わない。刃の動く方向に指や手があるとカッターで切る場合もあるので注意が必要である。

 

 障子の乾燥が終わると、もとの据え付けてあった場所へ据え付ける。上下は逆には取り付けられないので、間違えることはないが、引き戸は左右に違いがある。日本間にあうように間違えないようにしたい。もし貼った和紙がたるんでいるようであれば、この状態で霧を吹きかけても良い。日本の家は木と紙で出来ているなどと外国人が揶揄するが、最近の障子紙は強度といい、紫外線に対し相当高性能で、進化している。障子は直射日光を遮り、防音、防湿、保温等の機能もある。