鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

サンコウチョウ

2015年09月10日 00時00分01秒 | 提言

 スズメ科カササギヒタキ科に属するサンコウチョウ(三光鳥)は夏鳥で、我が国でも平地や山林で見られる。杉や桧のある森林を動き回り、1羽の時が多いようである。サンコウチョウは頭部から頭、胸にかけては黒く、紫色の光沢があり、上部は赤紫色の光沢のある褐色、腹から下尾部分は白色で、尾羽は紫色系の黒色。中央2枚の尾羽は非常に長い。目の周りは青いリングがある。色彩豊かな野鳥で、雄は体長45cm、雌は18cmであり、雌は長い2枚の尾羽を持たない。鳴き声を昔の人は、「月、日、星」と聞いて三光鳥としたようである。

 

 茨城県に野鳥の撮影スポットとして知られている山があり、カメラマンに人気がある。7月下旬に産卵後に雛が育っているようで、サンコウチョウ目当てに、飛来する大木の周りには、多くのカメラマンが望遠レンズを付けて撮影に興じているとのことである。朝日新聞デジタルが9月8日に配信した記事を読んだ。

 

 中高年の野鳥撮影ファンは自分も含めて多くいる。珍しい野鳥が撮影出来れば遠出してでも撮影したいと思うのは自然であろう。特に、雛に餌をやる仕草や、巣へ飛来する野鳥は、シャッターチャンスでもある。しかし、日本野鳥の会では近隣から多くの苦情を受けているようで、野鳥撮影のカメラマンに対し、マナーの向上を呼びかけている。カメラマン集団が野鳥の生活環境を悪くし、警戒心を高め、雛を育てることを止めてしまうことに繋がる。また、撮影したカメラマンが、他の人に撮影させないため、巣を壊す行為があったようである。

 

 更には、巣に向かって石を投げ、驚いて飛び立つ野鳥を撮影することや、追いかけ回す等のマナーが悪いカメラマンもいるとのことであった。道路の違法駐車、耕作地を踏み荒らす等の苦情も寄せられている。件数としては僅かであるが、マナー違反者を取り締まるわけにはいかず、マナーを守っている多くのカメラマンにとっても迷惑なことである。一部の違反者が野鳥カメラマンのイメージ低下に繋がることは必至で、大人の行動を求めたい。

 

 自分が主に撮影している多摩川ではカメラマンより釣り客の釣り針や、道糸の放置、レジャー家族のゴミの放置、若者集団が爆竹や花火をならす、撮影している場所で石投げをする等、寧ろ他のレジャーで訪れる人のマナーも問いたい。自分さえ楽しめばよいわけではないであろうが、お互いルールは守りたいものだ。