雄と雌とが同時にきていました。夕方で光量不足です。
国土交通省の企業への立ち入り調査が近日中に行われることとなった。某企業が手がけたマンション等の基礎工事は3040棟に上るという。データの改ざんは10数棟今後の調査でさらに増える可能性がある。データの改ざんばかりではなく、データをとっていなかった、測定装置に電源が入っていなかった、データを取ったが雨で濡れてしまい使えなかった等の理由も問題である。地盤の調査は、国土地理院でおおよそは分かっているというが、あらかじめ、建設予定地では、地盤調査が行われる。固い岩盤が建物の支持力を持っていなければ、建物の総重量を保持することが出来ず、沈み、傾き、崩れてしまうのは想像がつく。
外見だけでは地中の中はどのようになっているのか分からない。造成は、土地の平坦ではない凸部は削り、凹部は土を盛り上げる。造成が済んだとしても、その造成地が、盛土か切土によって支持基盤が異なり、盛土へは高層マンションは普通建てない。土地は性質の異なる砂、粘土層 レキ、石等積み重なっていて、ボーリングを行い、サンプリングによってどのような組成となっているかを事前に確かめている。支持力を表すのにN値(標準貫入試験において63.5kgの錘を75cmで自由落下させ、サンプルを30cm貫入させるのに必要な打撃回数)という指標で表す。建築基準法では最低限を基準としていて、建物の大きさによって、N値が決まっているが、事前調査で基準をクリアしていなければならない。基準に満たない場合は支持力を上げるため、岩盤まで届いていなければならないシートパイル(杭)を打ち込んで、支持力を確保することになる。岩盤に届くとN値は岩盤が堅いため、最大となる。つまり電流値×時間の量が高くなる。グラフ表示では粘土層等に比べ、振幅が大きくなる。
くい打ち機でコンクリート製等の杭を必要本数打ち込む。岩盤に達しているかどうかは、くい打ち機のオペレーターが感覚で知るが、正確を期すため、各杭ごとの電流値と時間との変化を計測する測定器でデータを取る。電流値はN値と相関性があるため、ボーリングで得られた岩盤層間での各層と比較できる。くい打ち機は詳しくは分からないので、今後調べてみるが、くい打ち機は、打撃系(油圧ハンマーやバイブレーションによるバイブロハンマー)や掘削系、圧入系、ハイブリッド系があり、打撃系は現在では騒音や振動等の問題で使われていないようである。
シートパイルを打ち込むときのくい打ち機の打ち込み方法によって、掘削力を電流に変換しているのではないかと考えている。ボーリングしたときは回転力を計測できるのでこの場合はトルクであり、電流値に変換しているのであろう。通常はボーリング箇所や測定場所を建物の大きさによって変えるので、また、このデータは、杭の径、材質、長さ等によって変化するため、データも同じ物がえられないと考えられる。
改ざんデータが記録紙の実物ではなく、コピーでよいとされていることで、理想的なデータを取得するために、改ざんできる余地が生まれるのであろう。