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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

ブロック塀の塗装

2015年11月22日 00時00分05秒 | 紹介

 数日間曇天や降雨が続き、計画していたブロック塀の塗装が進んでいなかった。ブロック塀は家屋の外壁と併せて業者に塗装してもらったが、2年も経過すると目地部分や、塗装面の変色、亀裂、汚れ、地衣類の付着等が生じる。たぶんエマルション水性ペイントが塗ってあったと思われる。業者は商品名でいうので、はっきりとした組成は分からない。それが業界の通常なのであろう。現在では外壁面に水性塗料を塗ることは一般化しているが、その理由は、エマルション化した合成樹脂を水で薄めることにより、揮発性のシンナー臭を押さえるとの配慮からであろう。

 

 確かに環境問題が塗装業者の施工方法や使用する塗料の変革をもたらした。コンクリートや漆喰、リシンの砂壁等は、アルカリ性を持つため、使用する塗料も耐アルカリ性のものを使用していたが、最近では水に溶けない塗料をエマルション(懸濁)化する技術が向上している。厚塗りで弾性塗料のアクリル樹脂エマルションを手配した。使ったことがなかったが、届いた15kgの一斗缶は、原液の攪拌のため、しばらく前後に揺すってみたが、重いだけで、流動している様子はなかった。

 

 蓋を開封するとアクリル樹脂の匂いが立つ。相当粘調なのであろう、原液に対して10~20%の水で薄めると仕様書に書いてあった。塗装用具は、エアレス又はローラーとなっていたが、ローラーは刷毛に比べ場所を取るので、また、吹き付けは事前に養生が必要である。ローラーであっても地面には細かい飛散塗料が付着するため、とりあえず刷毛塗りを選択した。同時に購入した水性の着色剤を使って、白色の原液に加色した。粘調は溶剤である水を加えたが、刷毛塗りに適した粘度にはなかなかならなかったが、2割まで入れて、刷毛で塗ってうまく塗れるかを試すことにした。

 

 塗料は最初少々の溶剤を加えても薄くならないが、ある段階から極端に際だって薄くなる段階があるので、慎重に行うべきで、何度かに分けて溶剤を加えていく。しかしこの塗料は水である溶剤の性質を遙かに変えていた。粘調でも刷毛の運行に支障なく塗り広げられる。刷毛への含みも良いし、結構隠蔽性も強い。アクリル樹脂の量が多いように思えた。

 

 乾燥は3時間となっていたが、短時間に固化していた。光沢があり、膜厚も結構あった。翌日雨上がりに塗装面を見たが、耐水性も十分であった。水溶性は溶剤である水が揮発すると、乾燥塗膜になり、耐水性を発揮するため水には溶けなくなる。従来持っていたイメージは完全に覆された。そういえば水系塗料と書いてあったので、耐水性となるとまではと勘ぐっていたが実際に水を弾いていた。従って、外壁面でも十分使用できるのである。