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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

市民アカデェミー15後期第5回目

2015年11月14日 00時00分01秒 | 日記

  前回は突然の休講となったが、本日その理由が明らかとなった。講師の失念で、ダブルブッキングであったようで、本人からのお詫びの挨拶があった。講座の最後に補講を行うことで参加者からの了解が得られた。70代であろうが、そのようなことも起こるのだと勝手に納得したが、重大な事故等に遭遇しなくて良かったと思う。予定は未定といわれるが、他山の石として、自分も気を付けなければならない。

 

 本日の講義は、脳科学の専門で、多くの出版物も出している養老孟司先生の講義であった。テーマは「脳と心の進化を語る」であった。始めに事務局から略歴について紹介があった。現在は京都の漫画館の館長をされている。20年前に講義で武蔵小杉の生涯学習センターに来られていたとのことであった。1937年に鎌倉で生まれ、東京大学を卒業されている。

 

 人間の脳についての働きについて、他の動物と異なる点として社会脳という概念から話が進められた。特徴は、繋がり、心を読む、調和することをいう。人は集団の中で生きるため、脳が発達したといわれる。人間以外の動物が、それらの特徴を持っていない。

 意識は感覚がなせる技で、生きているという感覚は脳が持つ感覚であり、脳がだめになると意識もなくなる。また、同じであるという概念は、人間だけに備わっていて、動物から見れば、人間をそれぞれ異なる物体として認識するだけで、そのために臭覚や視覚を発達させたようである。人間は集団の構成員を同じ人として捉えることが出来る。もっとも顕著な例はお金が等価交換できるという考え方である。

 

 情報は、時間が経っても変わらない物をいい、人間は7年間で総ての細胞が新しく変わるため、別人となっているが、同じ人間として取り扱うこともあるが、日々変わると見るのが正しいようである。

 

 主体、自分らしさなど等を強調する時代となったが、欧米からの押しつけであり、宗教観が根本にあり、日本人も変わりつつある。幼い頃から主体性を植え付けられた欧米人と、同じという概念が薄まり、自己認識を強くしてきているが、本来人間が持つ調和は自己主張を抑える働きであるため、逆行していると捉えられていた。

 

 脳の働きについてはよく分からない世界でもあり、講師の視点を整理してもう少し深く考えてみたい。