風が起こす波紋がいいですね!
悩ましい話となるが、ご自宅にある自家用車の取り扱いについて考えることにする。定年退職後の自家用車は、通勤で使っていた状況と一変する。使用頻度は極端に落ち、必要性からいうと、滅多に使用しなければ、必要ないかも知れない。つまり、金食い虫に変わる。半年ごとの定期点検、2年に一度は車検が来る。毎年所有していれば、課税があり、年々車両の資産価値は目減りし、走行していなくても、新車購入後5年で資産価値は0円となる。これは販売しているディーラーの基準であり、5年後に新車を購入すると下取りという形で今まで乗っていた自家用車を手放すが、下取り価格がいかに安いかはその場を経験すると、よく分かる。
使用した走行距離や、屋外の車庫ではない更地に駐車していた場合や屋根付きのガレージに駐車していれば、塗装の劣化は歴然としてよく分かる。事故にあったことや、修理の回数によっての査定額は異なる。しかし、業界基準というか、デイラー基準では、細かな傷や、外観とは別に、査定基準によるため、年式や走行距離で決まってくる価格に近い査定額となってくる。400万円で購入した新車は、5年目で、査定価格0円となり、車のことだけを考えると、毎年、80万円が失われる。排気量によって、課税額が異なり、燃料の消費を考慮すれば、100万円近くが消費されているのである。自家用車1台分は子供一人分の費用がかかると昔からいわれてきた。
この金額を安いと見るか、標準的と見るかによって、考えは異なるが、年金生活者にとっては結構負担となっていることも確かである。自家用車は、所有者の思いによって、また、使用頻度の違いによって、異なるので、何ともいえないが、必要度が高い場合は別として、都会では交通の便も相対的に良いため、レジャー以外に使う必要性は低い。介護や、交通の利便性で、なくてはならない足であることもよく分かるが、維持費や、交通事故の危険性からすると、タクシーの方が経済的に安いとのデータもある。
さて今回6ヶ月点検の時期となり、明日ディーラーの工場へ点検のため納車することにしている。新車購入後6年目となり、買い換えも視野に入れて検討することになった。気になるところは買い換え時の下取り価格である。すでに査定額は0円であるが、新車を購入するときと同様に割引が行われている。買い換えの場合は下取り車の価格がいくらになるかが、判断の重要なポイントでもある。高い買い物であることには違いはないが、慎重に検討したいと思っている。今回が最後の新車購入になるかも知れないからである。