鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

多摩川野鳥サロン

2015年11月24日 00時00分01秒 | 紹介

 先日ご紹介した多摩川野鳥サロンが11月22日午後1時から大野先生主催で開催されたので出席した。曇天にもかかわらず20名以上が参集し、スライド形式で紹介された昨年1年間に講師自らが撮影した野鳥写真の数々が上映された。総ての写真は解説付きであった。野鳥の生態は言葉で言っても実際に見ないとよく分からない。写真は必ずしも正確な大きさや目の周りやくちばしの周辺に現れる婚姻色などは光の関係もあり、正しく表示されるわけではない。

 

 一般的にいえることは、ターゲットとなる被写体をどのような環境なのかが分かるように「引いて撮る」とのことであった。もちろん、強調したい部分はトリミングで拡大しても良いのであるが、自然な背景が含まれていることがよいとのことであった。動画や連続写真など、最近のカメラ機能も向上している。しかし大野先生はデジスコ(デジタルスコープ)を愛用されている。軽量で望遠機能が高く、ピント合わせは苦労するようであるが、鮮明な写真が多かった。従って、天空を舞う野鳥等の動態写真の撮影はは必ずしも得意ではない。

 

 動態と遠方被写体の望遠性を兼ね備え、機動性等のトータルを勘案されてデジスコを選択されているのであるが、撮影対象や、テーマによってそれぞれの撮影目的にあう機材を選択すればよいと思う。

 

 興味を引いたのは、サギ類の交尾の様子で、水の中に引き込む激しい写真であった。最初は縄張り争いでけんかしているのか、生殖行為なのかよく分からなかったが、雄と雌がお互いに行う仕草によって、見当が付くといっていた。鶴の雄雌が鳴きながら舞姿を想像すればよく分かる。

 

 多摩川では、数年前から下流の漁業組合等が、放流した丸太ウグイが成長し、カワウやアオサギの餌になっているという。大きすぎて飲み込めない場合もよくあり、カモメ、トビ、カラス等が加わり、野鳥同士の争奪戦が行われる。これらの写真もおもしろかったが、悲劇もある。コアジサシがチョウゲンボウに襲撃され、子育てが出来ず、営巣地を変えたが、洪水で流され、昨年は雛が育つ環境にはなかったようである。

 

 様々の野鳥の生態を知ることが出来た。大変貴重な写真の上映であった。サロン閉会後のこれらの写真は、DVDにして近隣の小学校へ貸し出されるという利用方法をせせらぎ館館長がご披露された。