多摩川にもジョウビタキが見られるようになりました。
毎年この時期に、宿河原堰の管理を行っているせせらぎ館では、多摩川に関する各種展示や、野鳥等の写真展示が行われている。11月22日には、野鳥の写真家である大野先生の多摩川野鳥サロンが開催される。一年間を通じて飛来する多くの野鳥の写真展も同時に行われている。50種類近い野鳥が飛来するが、留鳥も結構いる。野鳥が来るのは繁殖行動や、えさの確保であろう。えさが豊富であることの証であり、きれいになった多摩川は、魚も住みやすくなっているのであろう。
宿河原堰近辺には駐車スペースがないことが幸いしているのか、さらに、河川敷きの整備が十分行われていないことも、自然を残している理由と考えられる。しかし、遊歩道にもバイクが入り込み、マウンテンバイクで我が物顔で走り抜ける者も多い。標識はあるが、厳しい取り締まりがないからかも知れない。
今日は久しぶりに生田緑地を専門に写真を撮っているカメラマン仲間に出会った。奥方同伴で、高齢者の健康な余暇活動である。野鳥写真の魅力にとりつかれているのであろう。野鳥を追いかけていると知らずに体を動かすし、自然の恵みを受けながら、気分も爽快になる。野鳥の写真が撮れれば、それはそれで目的を果たすことになり、たまには迫力のある写真を撮ることが出来る。
そろそろ、冬鳥の飛来も多くなってきた。かも類が多く、水面で憩う姿を見ることが出来る。カンムリカイツブリ、オオバン、キンクロハジロ、ヒドリガモ、コガモ、ヨシガモ、マガモも多い。50羽は下らないユリカモメも見ることが出来る。河川敷のブッシュには、ジョウビタキ、ホウジロ、カワラヒワ、モズがいる。留鳥ではヒヨドリ、シジュウカラ、メジロは始終見かける。浅瀬にはコサギ、チュウサギ、カワウ、アオサギ、セグロセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ、イソシギ、カワセミは常駐である。
猛禽類も多くいる。オオタカ、チョウゲンボウ、ノスリ、ハヤブサ、ミサゴ、トンビ等である。通過していく野鳥もいるのであまり動き回らなくても出会うことがある。四季によって様々な鳥がいるのは大野先生のブログでもよく分かる。手の届くところに自然がある生活は、都会暮らしでも十分満喫できる。多摩川のおかげである。いつまでも味気ない環境に変わってしまうことがないよう願っている。