ダム下のたまりにオオバンがカモに混じって2羽確認しました。
平成27年11月17日
巨大システムのマネジメントとリスクとのテーマであったが、前回の取り残した課題から始まった。ゲームの理論は奥が深く、一見常識と思える課題に対して、実は前提条件が変わることによって、答えの導き出す方法が異なるという。ヤギ問題についての解説があった。この問題は、確率の話で、3人の囚人と同様なジレンマの話でもあり、解答が分かれ、現在でも論議が続いているようである。
引き続いて、12枚の硬貨中贋金1枚を見つける方法についての解説があった。前提条件は贋金は本物と重さが違い、重いか軽いかは分からない。上皿天秤のみを使い何回で贋金を見つけられるかという問題である。解答は、贋金のある場所と軽重は24通り、天秤測定1回の結果は3通り、天秤2回の結果は9通り、天秤3回の結果は27通りあるので、3回で十分な情報が得られる。では、1回目の測定で何個づつ天秤に乗せればよいか?答えは、天秤で測定されたグループと測定されなかったグループの不確かさ(情報量)が同じとなるようにする。すなわち4個づつ載せればよい。
次の話題はリスクについてであった。リスクとは、予想される損害に発生確率をかけたもので、統計論で使われる「期待値」のことである。ビジネスやプロジェクトなどの総ての試みには必ずリスクを伴うので、利益とリスクは同じ土俵で起きる。国際標準(ISO)では、「目的達成に対する不確定性の影響」と定義されている。
図示できればよいのであるが、意志決定プロセスにおいて時間との関係で達成目標に至る過程ではイベントの途中でリスクが発生し、場合によっては目的達成を阻むのでイベントの影響を皆無にすればよい。とはいえ、皆無が難しいので、リスクがどこまで許容できるか、さらにはリスクの重大性の評価によって、頻度との尺度(確立)で考える。許容できるかどうかは、失敗の頻度(極めて低い、低い、中程度、高い)の高低と影響の重大性(軽微、重大、致命的、破局的)をマトリックスにして適応する。
ISOの定義によれば、リスクマネジメントは、リスク分析の結果リスクが許容できるレベルかどうかを決定することとされている。情報セキュリティとリスクの問題がマイナンバー等で、発生してきているが、暗号化の技術と相まって、最近では相当高度な認証方法へと発展し続けている。現在のセキュリティでは数学の素数を利用しているようである。