鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

郊外型ホームセンターの効用

2015年11月29日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 

 車社会が絶頂だったときには、ホームセンターの役割はさほど重要視されていなかった。取り扱うことが出来る商品の数量は売り場面積、従業員数、設置環境(利便性、駐車場の有無、広さ、開店時間と閉店時間、利用する年代層等によって、一定の購買・来店利用範囲があるため、店舗の売上高が左右する。設置前にはニーズ調査が必要となるのは、このような因子の分析がなければ開店まで行かずに、他の地域を物色するか、条件次第では断念することが賢明といえる。

 

 価格の水準は、安いことが消費者にとっては好ましいことではあるが、商品の豊富さ、店員教育、自宅からの距離、等によって、購入意欲がわくかどうか等の多くの条件が継続する必要がある。最近訪れたホームセンターは、車で10分足らずの所にあり、園芸資材・用品等を購入するのに利用している。店舗の大きさに比べ、従業員が少ないように見えるが、平日でも混雑している。プロの専門職の方が利用するところを見ると、価格もさほど高いわけではなく、利用し易さがあるようだ。

 

 冬場には灯油販売が行われる。年中行っているのであろうが、今年は価格が安くなっているようで、灯油容器を持参する多くの消費者で賑わっていた。食品から犬猫の餌まで、ほとんどの商品が一箇所で間に合う。以前は、多くの商店が乱立していたが、櫛の歯が抜け落ちるように、地域の雑貨商店は店を閉じて、ほとんど見かけなくなった。消費者の購買動向が郊外型ホームセンターを求めたからか、人気を博してきた。しかし、最近の状況はいまいち活気がないことで、高齢者の多いところは変化がないが、若者の姿を見ることがなくなった。

 

 勝手に若者の車離れの影響かと決め込んでいるが、高齢者であっても車運転には限界があり、通販の便利さ移行している可能性もある。便利な一面は否定できないし、重宝しているが、このままではいずれ、雑貨屋がたどった道をたどるような気がする。消費者と店側の商品を通じての会話が全くないのも気に掛かるところである。店員が付き添い、強引な販売も煩わしいが、全くない世界もまた購入意欲を減退させる。買い物をすることには、物の売り買いだけではなく、品物の選択や、利用方法客が望む会話が必要なのであろう。

 

 消費者は本来わがままであり、適度な関わり合いを求めているのである。ジングルベルのバックグラウンドミュージックも、寒空を連想するだけで、雑音に聞こえるようであれば、消費の持つ楽しみが知らず知らず、欠落してきて、無味乾燥な世界となっていることの問題かも知れない。