鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

偶然の出会い

2015年11月11日 00時00分01秒 | 紹介

 マイカーを6ヶ月点検のため、ディーラーの持つ整備工場へ入庫した。担当者との打ち合わせで、予定では2時間程度で終わるとのことであったので、午前中に用を済ませ、自宅に戻り、冬タイヤを車に積んで、午後一番で整備工場へ出向いた。担当者との打ち合わせを済ませて、代車として当方の希望していた新車を用意していてくれた。

 

 何ともよく気の付く営業マンである。後で知ったことであるが、地域の系列会社では5本指にはいるという営業成績を持つ営業マンであるそうで、物腰が柔らかく、いつも笑顔で接してくれていた。顧客にとっては有り難い存在である。自分の考えを正直に伝え、しばらくの間、マイカーを継続して乗ることにしたことを伝えた。残念そうな顔つきもせずに、次の車検までに考えてくれと一言いわれたが、新車の引き渡しがあり、そのお客の応対で席を外したため、整備を待つ間に店外へ出て、ぼんやりと過ごした。

 

 見たようなセレナが入庫していて、運転手は店内にいるようであった。ボランティアで使っている社会福祉協議会の福祉車両であった。ドアに走行時に使用するステッカーの番号で分かった。運転していたボランティアの仲間と立ち話をしたところ、相手も自分を承知しているようで、中学の同期生ということまで知らせてくれた。自分は中学1年の9月の終わりまでは地元の中学に在籍していたが、その後は都内の中学校へ転校したため、クラスも違っていたためかほとんど記憶にはなかった。しかし何度かボランティアの会合で顔を合わせていたので、名前は知っていた。奇遇であった。いずれゆっくり話す機会があると思いその場で別れた。

 

 冬タイヤに履き替え、整備も終わり、整備士の説明を聞き、整備工場を後にしたが、中学時代のことを思い出し、とても懐かしい気持ちになった。今まで忘れかけていたことが彷彿とわき出してくる。中学の思いでは1年のいなかったのではっきりとは覚えていない。数学の先生が宿直の時には夜間に遊びに行った。宿直室に泊まることも多くあった。その先生のおかげで、数学が好きになり、今でも幾何の問題等を解くことがある。

 

 ちょっとした偶然が、忘れていたことを思い起こすきっかけとなる。きっと楽しい思い出だからこそ、いつまでも忘れないのであろう。それとは逆に辛いことや悲しかったことは見事に忘れている。本来、人間は楽天的なのかも知れない。楽しかったことへ切り替える力を持っているからであろう。