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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

市民アカデェミー15後期第6回

2015年11月21日 00時00分01秒 | 日記

 映像・メディアコースの第6回を受講した。前回の養老孟司講師のNHKビデオ、脳と心の進化に関連する内容で、同ビデオの制作統括であった林勝彦氏が3回にわたってコースを担当する。最初に事務局から講師の紹介があった。林氏は1943年生まれで東京都出身、慶応大学卒業後NHKに入社し、300本以上のビデオ制作に携わった。内容は幅広く、科学・医学・サイエンス映像関連である。著作も手がけられているとのことであった。

 

 ビデオ映像は講義で使われるが、最近は著作権や放映権が正しく要請されている時代であり、プロデューサーは問題ないとのことで、グレーゾーンだそうである。制作の手順はテーマに対しての情報収集から始まり、大枠を決める。ビデオはドキュメンタリーであっても、ストーリーが大切で、簡単に言えば起承転結である。中でも展開する部分が難しいといっていた。今回のテーマである、人生をつむぐ臓器「記憶」はサイエンスヒューマンドキュメンタリーで、人間を絡むドキュメントで、且つ、科学的見地から表現したものであった。

 

 番組で既に放映されたものを再現し、区切りごとに、講師の解説を行う形式で講義は進められた。企画構成によって、難しい科学番組ではなく、今回は記憶障害者であるが、特殊な才能を発揮する人間を抽出し才能の発揮を通じて、脳の記憶分野をわかりやすい形にした内容である。ケースとして外国人3人が登場するが、いずれも異なる分野での高い才能を発揮する。取り上げられた2人は年代ごとの日付と曜日を総て記憶していたし、音楽分野で一度楽曲を聴くと総て再現できるという特殊能力であった。他の一人は、青年期に突然脳腫瘍となり、脳梗塞で古い記憶だけが残り、今話した言葉も直ぐに忘れるという記憶障害者であった。

 

 樹木希林女史と養老氏が登場して、脳の記憶とは何か、どこでどのようにして記憶されるのかを解明し、紹介している。若干アニメーションと両氏の行動は現実離れがして良いとはいえないが、視聴者に印象づけるのには十分すぎる脚色なのであろう。プロデューサーの立場からすれば、視聴率を稼ぐことへの必要性があると思われるが、苦しい台所事情なのであろうか、お笑いタレントを噛ます企画が多いと思われるのもそのあたりが影響しているのかも知れない。

 

 講師の経験からする脳の活性化のポイントは、①記憶が分かる一定の関連づけによるブロック化、キーワード付け②繰り返し考え、経験することによる記憶回数の増大化、③脳の活性化のための適度な運動と栄養及び会話、接触等人間活動を続けることだと喝破していた。