全ての教師がそうであるとはいえないが、今のいじめ問題の原因の多くは、泣き寝入りがもたらす悪癖やPTA等保護者や教育委員会への呪縛から解き放されていない。いじめ問題が解決できない理由は、事前兆候を見逃し、組織・自己保身のために、問題を矮小化し、他人事のようにいじめ問題が全くないなどと平気で戯言を言う管理者にはあきれるばかりであるが、生徒へのアンケートや聞き取りで問題の存在が発覚すると平身低頭して誤る姿は何とも情けない。実態の根源をとらえた改善処理が出来ていない。教師集団の体たらくがあり、現在でも殆ど変わっていない。ご紹介したように、低学年でも差別の思考・行動経路はいずこも同じであり、立場が弱い(差別を受けやすい)人間を見つけると、優位を誇示し、集団でいじめる世界が存在するのである。
今日では、教員管理や人事に介入してきた教育委員会といえば、世間の見方は大変厳しく、政治問題化しており、内閣からは改善措置の一環として、大変強い口調で改善を要望されている。評論家の意見の中には教育委員会への失望と不誠実な態度に辟易し、即刻解散し、教育委員会不要論が多出している。近々答申がでると思われるが、直ぐにいじめ問題が解消するとは到底考えられない。
スポーツ界においての女子柔道セクハラ問題も人権を無視し、指導者たる組織の長が関与していたとなれば、辞職どころでは済まされない。人権問題の徹底解明を望みたい。
平等で思い出すのは、国際会議へ出席していたときであったが、指名されて発言を議長から求められた発言者は、始めに議長へ敬意を込めて、”Thank you , chairman” と発声する。では、女性が議長を務めた場合には、Chairwoman, Chairladyというのであろうか、答えは Chairmanでよいが、Madam Chairman という。そのときは、男性議長に対してMr Chairman を使う。無難なのはChair-person がよい。
郵便配達人は Postman であるが、これも現在ではPost-person またはPost-officerという。
職務に関係する用語では男女平等社会であり、男性優位と思われるこれらの用語の使用は注意しなければならない。人によっては差別されていて、相手に嫌悪感を憶えさせる場合は使用しない。対応する人によって使い方を変えるということは、親密さの深さによるようである。(次回へ続きます)