>373657 土地の私的所有はもう止めませんか? >大嶋洋一 ( 59 福井 電気・情報設計 ) 22/01/01 PM09 【印刷用へ】
>これだけ地方も都市も無住の家が増えているが、農地が欲しい人は沢山いる。 >だけど、障害になっているのが所有権 >もう土地の私的所有は止めませんか・
>以下、コモンの再生 内田樹著 文芸春秋 より引用
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> 実際に、農夫の家に寄宿することになったシェーンが最初に命じられる仕事は農地の周りに鉄条網を張ることでした。 >「私有地につき立ち入り禁止」と。 > だから、カウボーイが怒るのも無理はないと思うんです。 >彼らの方が先にこの土地に来たんですから。 >これまでさんざん苦労して、ようやく人間の住める場所にしたら、そこへ「よそもの」がぞろぞろとやって来て、「私有地につき立ち入り禁止」とはどういう了見じゃい、ということで殺し合いが始まる。 > だから、意外に深い映画なんですよ、『シェーン」は。>果たして土地は「コモン」なのか「私物」なのかという原理的な主題をめぐっているんですから。
そうですね。’コモン’ (common) とは ‘共有地’ のことですね。
> たしかに、土地は共有して共同管理するより、個人が私有して使途を自由に考えた方が生産性は上がります。 >ただぼんやり広がっていただけの荒野が、農夫たちの努力で緑なす畑になるんですから。 >だから、資本主義的には「コモン」を廃して「私有地」に切り替えるのは当然なんです。 >「コモン」を私有地にすることが資本主義的には正解なんです。 > だから、『シェーン」でも『拳銃無宿」でも『荒野の七人』でも、最後には農夫が勝って、流れ者は去ってゆく。
アメリカは農業国ですね。
>でも、その自営農たちだって、数十年後の大恐慌の頃には彼らよりさらに土地を有効活用できる資本家たちに「囲い込まれて」、『怒りの葡萄』的なプロレタリアに没落するわけですけれど。
>~中略
> でも今、地方では「コモンの再生」が始まっているように思えます。[common: 共有地] >高齢化、過疎化している土地ではもう土地や建物を私有財産としては維持しにくくなっているからです。 >無住の家なのだけれど私有財産なので手を出すことができない。 >そういう廃屋が建ち並んでいる。
そうですね。宝の持ち腐れですね。
>人が住まない家というのは、防犯上も防災上も公衆衛生上も非常に問題なのですけれど、所有者がわからない、連絡がつかないということになると自治体も勝手には処分でそこで僕からの提案なんですけれど、「地方創生」を本気でやるつもりなら、いっそ逆ホームステッド法」を作ったらどうかと思います。[homestead: 自作農場] >一定期間誰からも所有権の申し立てがない無住の土地家屋は公有とする。>そして、今度はそこに住んで5年間生業を営んだ人に無償に近い値段で払い下げる。
それは名案ですね。
> 土地って、本来私有すべきものじゃないと僕は思います。
オーストラリアのように土地の私有を認められない国でも何ら不都合はないようですね。中国でも土地の私有は認められていないようですね。だから、中国人はわが国の土地を取得するのだと言われていますね。
>誰かが一定期間管理責任を負うのはいいけれど、土地は絶対に私物ではない。 >アメリカの先住民には「土地所有」という概念がありませんでした。
彼らは農耕民族でもないようでしたね。
>私有地という概念を持ち込んだのはロベール = ガブリエル・ド・ラサールというフランス人の探検家です。 > ラサールはモントリオールからミシシッピ川を下って、船からあたりを見渡して「この辺全部修の土地だ」と宣言しました。 >そして、それをルイ以世に寄贈したので、そこが 「ルイジアナ」と名づけられました。 >でも、それは今のルイジアナ州じゃありませんよ。 >五大湖からメキシコ湾まで、アパラチア山脈からロッキー山脈までの現在の合衆国の13州にわたる土地です。 >そんなものを一人の人間が「船から見えたから、俺の土地だ」と宣言して、勝手に王様に寄贈するというような「ふざけた話」が許されるのでしょうか。
世が世であれば、それも可能だったのでしたでしょうね。
> そのルイジアナも1803年のナポレオン戦争の戦費の不足を補うためにアメリカ合衆国に売却されました。 >代金は1500万ドル、1平方キロメートル当たり14セントでした。 >これも「ふざけた話」です。 > こういう「ふざけた話」を聴くと、土地が私有財産であるというのがまるっきりの虚構だということがしみじみわかります。 >ですから、土地の私的所有はもう止めませんか。
そうですね。私もあなたも大嶋洋一さんも土地の私的所有に反対ですね。
(2020年4月7日)
以上
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