【鹿沼秋祭り】夜の部
国指定重要無形民俗文化財・ユネスコ世界文化遺産登録申請の
鹿沼秋祭りは、陽が傾き、陽が沈むと、いよいよ祭りの
クライマックスだ!
闇夜に浮き出される彫刻屋台が祭り囃子に揺れながら町中へ
繰出されて行く。24台の屋台が今宮神社の鳥居を抜ける。
狭い町中には観衆が待ち受ける、木頭の慎重なさばきに屋台は
電線を潜り、軒先をかすめながら進んでいく。
陽が傾くころ、屋台には提灯が飾られ。
夕陽に当たる屋台はほんのりと紅を塗ったようだ。
屋台の繰出し前、今宮神社内がざわついてきた。
出番もまじか、みんな一寸緊張気味かな?
黄金に輝く彫刻屋台が、今宮神社本殿に向かい繰出しの挨拶をする。
社の屋根の黒と、屋台の金色が何とも言えぬ美しさだ!
屋根は唐破風、棟は箱棟で全面が彫刻で飾られている。
日光東照宮の彫師なども携わった見事な屋台が闇夜に繰り出さす。
暗闇に浮き出される彫刻屋台、幽玄の世界だ!