【神楽坂まち舞台】
神楽坂は若い人にも、熟年の人達にもほどほどに親しまれている
スポットであり、ひどい観光地化していないところが好きである。
坂道の多い裏通りは、石畳が敷かれ黒塀が続く静かな雰囲気である。
情緒あふれる裏通りを、富山県城端の曳山祭りで演じられる<庵唄>
の若衆が三味線と笛を吹きながら流して歩き、地元神楽坂在住の
新内の人間国宝一門による、粋な姿の<新内流し>が神楽坂の小道
を流し歩く・・・まさに藤沢周平の世界に飛び込んだようだ!
富山県南砺市・城端曳山祭「庵唄」は、約300年の伝統を誇る。
江戸端唄の流れをくむ城端独特の「庵唄」の若連中が、哀愁込めて
神楽坂の路地や横丁を練り歩く。
神楽坂の町中にある小さな公園で、粋な姿の「新内流し」の人達が
見物客に新内の話を、面白くわかり易く説明してくれていた。
新内流しの提燈を持つ芸者さんを先頭に黒塀の横を通る。
夏の夜二階の出窓に寄りかかる、お武家さんから声が掛かりそうな雰囲気だ!
藤沢周平の世界に浸りこんだような気分になった一時だ。
江戸小紋の着物が良く似合い、三味線を持つ手に柔らかさが感じられ、
微笑む姿は、粋な男の見本のような佇まいだ。
神楽坂の中心「毘沙門天」の狛犬さんの横の”竹明り”に灯がともった。
路上では新酒が振る舞われていた。
高級料亭ばかりでなく、手頃なお値段で飲み食いさせてくれるお店が多いいのも
若者たちの魅力となっている。
若い人にはない雰囲気が漂ってきますね。
楽器の一つも弾ければなーて、つい思ってしまいます。