【”23 菖蒲まつり】東村山・北山公園
東村山市の北山公園は、狭山丘陵を背景とした自然公園である。
八国山の麓に約6300㎡の敷地内には、600種、8000株、10万本の
花菖蒲が咲く・・・新東京百景に選ばれている。
”志村けんさん”で有名だが、都内の木造建築物で唯一国宝に指定されている
「千体地蔵堂」がある。檜皮葺の屋根の曲線が美しく、堂内には天井まで詰め
られた木彫りの地蔵さんが覆いかぶさるように立ち並んでいる。
国宝・千体地蔵堂
ピークを迎えて来た色とりどりの花菖蒲が観光客を迎えていた。
~様々な色の風吹く花菖蒲~ 俳人
~紫の一隅占める花菖蒲~ 俳人
「花菖蒲まづむらさきのほぐれたる」~万太郎
これは珍しい~「鷹の爪」と書いてあった。
品種は「北山乙女」・・・他では観られない貴重な花菖蒲で、北山公園の
シンボルになっている。
薄いピンク色が可愛らしい。
菖蒲は水際が良く映える。
様々な色で競い合う花菖蒲・・・やはり主流は紫だ!
~小流れの隙に一花の花菖蒲~ 俳人
「むらさきと白と菖蒲は池に居ぬこころ解けたるまじひいもせで」~昌子
「花菖蒲大淀と咲く濃紫」~かな女
「片隅に菖蒲花咲く門田哉」~子規
引き込まれそうな二輪の花・・・何時までもジーと見とれた。
「かがまりてわが息づかひしたしもよ菖蒲の花のかさなりて見ゆ」~利玄
「広々と紙の如しや白菖蒲」~立子
~花菖蒲江戸系肥後系咲き競ひ~ 俳人
~風さそふ今開かんと花菖蒲~ 俳人
花菖蒲の花言葉の「優しい心」「優雅」は、垂れ下げるように咲いた花姿に
由来するそうだ。古くは古今和歌集や源氏物語にも詠われている。
花菖蒲の美しさに多くの俳人や歌人が詠んでいる。幾つかの歌を添えさせて
貰った。東京も梅雨に入ったようだ、この時期に似合う花菖蒲は見逃せない。
幸い隣市に東京三大菖蒲園の一つ、北山菖蒲園がある。近くに住まう娘から
”見頃だよ”と連絡があり行って来た。
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