私の広場~写真大好き

相変わらず好奇心は旺盛です。
目標はユネスコ無形遺産に登録された全国33件の
山車祭りを見歩くことです。

【早春の薬用植物園】

2023-03-17 16:04:12 | 

【早春の薬用植物園】

 桜の開花が近づいて来た。

早春の薬草園も珍しい花々が咲き始めた。解説書を見ながら、この花が薬草

だったのかと驚かされ、こんな花を咲かせるのか、と見たこともない草花に

感じ入ったり、楽しませてくれる園内をのんびりと歩いて来た。

サンシュウの黄色が青空に映える。

植物学者の牧野富太郎博士は、開花の様子に「ハルコガネバナ」の名を与えた。

実は、漢方処方用薬:強壮・収斂(八味地黄丸)に使われる。

「ユスラウメ」梅桃とも言われ、中国原産の落葉低木、熟した果実は

甘酸っぱく、生食のほかゼリーや果実酒(ユスラウメ酒)として加工

して利用されている。

「セイヨウオキナグサ」ヨーロッパでは民間薬として全草を用いる。

「アミガサユリ」中国産、ユリ科の半蔓性多年草である。

花期は早春、咲く花は下向きで内側に黒紫色の網目状斑紋があり「編笠百合」

と言う名がついた。乾燥させて鱗茎が貝母(バイモ)と言う生薬で、去痰・鎮痛

・清熱などの作用があり、主に呼吸器系疾患に用いる漢方薬の構成生薬である。

「ホソバテンジクメギ」分布は中国西部、常緑低木で短枝には3本の針があり

六弁の花を開く、果実は黒紫色である。

「あんずの花」が青空を指さしていた。

種子(杏仁)は、鎮咳・去痰薬として喘息・気管支炎など様々な呼吸困難に

用いられる。また杏仁豆腐の香り附けに使われている。

「春蘭」地面にうずくまる様にひっそりと咲いていた。

鑑賞用として広く栽培されている。薬効としては、ひびやあかぎれに、乾燥した

根の粉末をハンドクリームに練り合わせ患部に塗る、膵臓の病気にも根を用いる。

果実の中の細かい種子は出血に外用する。また蕾や花をサラダの彩として生食

するほか、天ぷらや、酢の物にして食する。蘭茶は塩漬した花に湯を注いで香り

を楽しむ飲み物で古くから日本では慶事の際にお茶として出される。

「ミミガタテンナンショウ」サトイモ科で有毒植物である。マムシグサとも呼ばれ

球根は腫れ物・肩こり・リウマチ・去痰・鎮痙などに効く。

「カタクリの花」カタクリから採取したデンプンは片栗澱粉と言って生薬になり

滋養保険によく、腹痛や体力が弱った人への下痢止め作用があると言われている。

「クリスマスローズ」全草、特に根は強心作用があり誤って食べると心臓停止

により死亡することもある。中世ヨーロッパでは薬として使われており、利尿剤

や下剤として利用されたり、精神安定剤としても精神病患者に使われていた。

「トサミズキ」マンサク科で準絶滅危惧種である。

日本固有種で自生地は高知県の蛇紋岩質地域の一部に限られている。

マンネンロウ(ローズマリー)シソ科

葉や茎は香料や料理の香りづけ、入浴剤などに使われる。

強壮・血液循環促進・抗菌化・発汗・収斂などの効用がある。

薬草園内の温室に咲く花々

可愛いランの花たち。

ハイビスカス

熟成したカカオの実

東京都立薬用植物園は、昭和21年に開園した、都内でただ1か所の薬用植物園

である。国内は勿論、世界各国の貴重な薬草、草木約1600種が栽培されている。

季節ごとに珍しい草花が見られる。

私の家の近くにあり、心癒してくれるオアシスである。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【’23 深大寺だるま市】 | トップ | 【公園の桜】 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事