今月は誕生月なので、何処か花のきれいなところでハイキングしたい、ということで、リーダーを説得して、長野の光城山(ひかるのじょうやま)に行く計画を立てた。
縦走すると5時間以上かかりそうなので、長峰荘という所に予約を入れたが、今は?食事が付かない。近くにお店あるのかしら?それに空いていたのは狭い部屋で結構その割には素泊まり料金が高い。土曜日なのでね。それに朝駅まで60分はかかるというので、やっぱり便利な松本にすることにした。松本は観光地で特に土曜日は高い。探したら最初の宿と同じ料金で、もう少し広い部屋が見つかった。ちょっと駅からは遠いが、お城にはまあまあ近そうな場所。それでキャンセルして申し込んだ。宿に直接申込で、旅行会社を通すよりは1人500円安くなった。こちらも食事付はなかった。今は人で不足もあり、観光客も好きなものを食べたいということで、素泊まりの宿が増えているとか。ただ居酒屋とか定食屋とかコンビニが近くにないと、結構不便。非常食は有りますが...誕生祝いを兼ねているから、少しはまともな食事にしたいですね。
最初、新宿から松本まで中央線の特急を予約したのだが、なんと、篠ノ井線は、8、9時台には、本数が一時間に一本で、すぐの接続がなく、キャンセルして、長野回り(新幹線)に切り替えた。在来線と新幹線では変更できず、キャンセル料上がっていて、ちょっと痛手。大宮6:41発のかがやきなら、特急しなのに乗り継げて、松本に8時台に到着し、特急では止まらない駅なので、一駅後戻った田坂駅に出た。特急しなのというからしなの鉄道かと思ったら、しなの鉄道は軽井沢から篠ノ井までのようで篠ノ井からは篠ノ井線のようだが、長野まで乗り入れているらしい。切符に途中下車無効とは出ていなかったので、再度入場できるか聞いたら、松本から戻ったら200円必要と言われてしまった。長野から、そのまま篠ノ井線各駅で来ても大差なかったのだが。大人の休日倶楽部を使えたので、自動的に特急乗り継ぎになっていた。割引は効いていましたが。
私が大宮に6:30までに着くように行くのには4時起きで5時前にでないとならないから、大変ではあります。今回は3時には起こされて、時間に余裕ありすぎて、6時10分前に到着してしまいましたが。2~3時間しか寝ていませんでした。
新幹線かがやきって、ノンストップで長野まで、ほぼ1時間なんですね。あっという間に赤城山が見えてきて、妙義山らしい山が見え、その後軽井沢あたりでは霧と雲で浅間山は見えず、寒そうな印象。でも妙義のあたりまではさくらの花を所々見ることができた。軽井沢あたりはちょっとまだ桜は早いようだった。上田城辺りなのか、桜が沢山咲いているところを見て、曇り空の中長野に着いた。長野あたりも桜が満開みたいだった。
最初長野より松本が北かと思っていたが、実は反対だった。初めて辿る篠ノ井線。各駅なら姨捨駅でスイッチバックを経験できたかもしれないが、特急は素通りだった。そのあたり、前の席の方々が、日本三大棚田?があると話していて、車内放送でも案内があったのだが、ちらっとそれらしいのかな?と思う棚田も見えたが、まだ耕す前の田んぼも多くて、日本3大棚田とは思えなかった。車窓から見える棚田として有名なのかもしれない。写真も座席が反対側だったので撮りそこなった。
聖高原駅は、以前は麻積(おみ)駅だったらしい。村の名前が麻績村だった。途中で赤いリボンが巻かれた枝の草木がみえたのだが、何かを保存観察しているのかなと思ったが、何なんでしょうね?
その後坂北、西条を経て、トンネルを経て明科を通過。結構開けていた。左側に登る山が見えるはずと思ったが、少し離れていて、よく分からなかった。次が田坂駅、こちらもホームがしっかりした駅だった。そして松本に着いた。戻りの電車はホームの反対側かと思ったら、階段上って次のホームだったので忙しかった。
やっと乗り換えて田沢駅に出た。

さっき松本に向かうときにハイカーが車道を歩いているのが見えた。北アルプスの山には雲がかかっていて、遠方はるばる来たのに、山が見えないかもしれないと、ちょっと残念に感じていた。車道を約50分歩いてやっと登山口なのだった。
駅に着いたら、タクシーが待機していて、予約のどなたかをまっているとのこと。1人先客があって、その方もタクシー待ち。それでお声をかけて、ご一緒させていただくことにした。道路歩きは本当に足が痛くなるのでね。タクシーの運転手さんが会社に電話して、タクシーを呼んでくださった。5分~10分で来るからと言われる。先に待っていらした方は、お若く見えたがもう81歳で、椎間板狭窄症で、坂道を歩く分には大丈夫だが、平地を歩くのが辛いのだそうで、タクシー利用をご希望だったとのこと。お医者さんは、山道は背中が曲がるから楽なのだという説明だったそうだ。駅からも北アルプスが良く見える。
しばらく待っている間に、北アルプスにかかっていた雲が少しずつ減ってきて。残雪の山がきれいに見えてきた。一番高く見えるのが、常念岳だろう。今年行こうかと計画しかけていたが、ちょっとハードで、心配していたところに、行きたいところが多くて財政難。今年は止めようかと話していたのだが、その姿を見たら、リーダーは行きたくなったみたい。若い人でも6時間位登りが続くのだから、私達は8時間以上になるかも!大丈夫かしらね。どうなりますでしょうか?
やっとタクシーがやってきて、登山口に向かった。平らな車道かと思っていたら、右折してからは上り坂になった。カンカン照りだし、歩いていたら大変でした。
10分程度で光城山登山口に到着。1600円を割り勘にした。それほど広くない駐車場はほぼ満車らしい。係りの人が2人位誘導していらっしゃった。横に登山道入り口があった。
駐車場奥の桜

登山口

続々と老若男女が登っていくが、既に降りてくる方もいらした。子供連れも多い。途中で話しかけていらっしゃった高齢の男性はなんと86歳で、たびたび登っていらっしゃるそうだ。毎日朝夕1時間は散歩なさって鍛えていらっしゃるそうだ。登山道がカチカチに固まっていて、しばらく雨が降っていない様子をお話したら、この辺の晴天率はすごく高いそうで、移住なさる方もいらっしゃるとか。道々その方のお知り合いの方も多いようで、よくお話なさっていらした。90までは登りたいとおっしゃっていた。私達も頑張ろう。
最初スミレかと思って近寄ったら、ヒメツルニチニチそうだった。

登山道のところどころに、やや下向きで大振りで距の長いスミレが咲いていた。調べてみたが、オオタチツボスミレかな?距がかなり長いので違うかもしれない。


最初は階段が多くて、結構急なのだが、所々巻き道(唐松コース)があり、もっぱらそちらを歩く方もいらした。軽いハイキングコースだから、軽装でスニーカーの人も多かった。私たちの大きなザックは異様に見えるようで、「本格登山のトレーニングですか?」と言われて、「そうなんです!」と答えるしかなかった。非常用の装備を整えると重くなってしまいます。



何とか緩くなってきたあたりにさくらの幼木が植えられていて、花が付いていた。

それから少し登ると、桜が多いのだが完全につぼみがまだ固く、それらの中にヤドリギの鮮やかな黄緑が丸く見えて、面白かった。

少し先に神社があると通りがかりの方にお聞きして、さらに上に行く。途中、山の名前の案内板があったが、なんと透明板でできていて、角度を合わせると、その山の名前がちょうど山に重なるようになっていた。




その先に、光城跡の標識があった。光氏が築城したらしい。この辺は911㍍らしい。




さらに進んだところに、古峯神社があった。小型ノートが置かれていて、女性が書いていたので、私達も簡単に記入した。


そのあたりの広場のところで、早昼を取る方々もいらっしゃったが、私達は長峰山という標識に従って、登山道を歩いた。

しかしまもなく板の橋のようなところを渡ると舗装道路になってしまった。

しばらくほぼ平らな道を辿る。広いキャンプ場の案内板のある分岐のようなところに出たが、先行のハイカーは皆左手の舗装道路に進んだので、私達もそのあとを追っていった。山道に入るところないかなと思いながらそのまま進んだ。
少し車道の脇にハイキングコースらしいところがあり、そこを辿る。倒木が多かった。花は殆ど見られなかった。

唐松の間から見る北アルプス

道路の上の崖の方に黒っぽい動物がいるのをリーダーが発見した。熊かもと一瞬緊張した。すぐ後に若者4人組が来ていたから大丈夫だとは思ったけれど。スマホで拡大したら、カモシカらしかった。メスで怪我をしているらしく、歩きがおかしかった。鈴を取り出してつけたりしたが、ほっとして、私達も歩き出した。そういえば笛もあったのに忘れていた。

もう少し車道を歩いて行ったら、烏帽子峰という標識があった。烏帽子峰と言っても山頂のようなところではなく、光城山から、何処か別ルートの山道があって、そこと道路との合流点だった。距離は同じらしかった。分岐のあたりにいらっしゃった方に伺ったら、むしろ車道の方が短いですよ、と教えて下さった。山道はアップダウンあったみたい。


天平の森という施設(コテージとか展望露天風呂、バーべキュー施設などあるらしい)の脇を通って、階段状の登山道があった。コブシかタムシバが多くなる。



進むと蝶の森と書かれていた。さらに進むときれいなピンクのタムシバがあった。


その先は駐車場になっていて、車で登れるのだった。きれいなトイレもあった。
巨大な展望塔。先に食べようということにしたが、結局登らなかった。桜が咲いていたら、上から見ると素敵だろうと思ったが、桜は一輪も咲いていなかった。933㍍。一時ヤマレコが1100㍍という場所があったのだが。

展望塔の先に進むと、巨大なモニュメントがあってビックリ。


この辺からは槍ヶ岳の穂先は見えなかった。
右手に東屋があったので、先着の若い女性に相席させていただいて、座らせていただいた。日影は寒いくらいだったので、脱いだ上着を着こんだ。

今日は私はカップラーメンとリーダーは非常用のご飯。お湯を入れて、時間を待つ間に、ゆで卵とコンビーフを頂いた。今日は野菜が少なかったが、少しだけ食べた。最後に友人に頂いたはるかを美味しく頂いた。その時、タクシーで一緒になった81歳の男性が、明科方面に向かわれるところだった。健脚です。
女性の1人は大型のカメラをお持ちで、ザックも相当に重そうだった。
ふと広場の先を見たら、色とりどりの三角形のハンググライダーが並んでいて、台の上には人々が立っていた。滑走基地らしい。

その後雲竜寺方面という山道を下って行った。


しばらくはアカマツ林の中を快適に下る。

しかし割とすぐに舗装道路に出た。途中の桜

ショートカットできるかなと、見に行った道には動物の足音が多かった。私は先の方ばかり見ていて、足元に気づかなかったのだが。もし、イノシシだったら、ストックはあるけれど、ちょっと突進されたりしたら大変。ピンクリボンもなかったので、入らないことにした。

それから豆ができたらしいリーダーが痛々しく、ちょうど長峰山の方に向かうタクシーがいたので、あれが戻ったら乗りましょうと、時々降りてくる車を見ながら、車道を歩き続けた。
下の方に池か沼が見えた。地図によると金玉池らしい。東屋もあるのだが、入り路が分からなかった。整備途中なのかな?右手には何かの碑が立っていたが文字は読めなかった。

雲竜寺へ800㍍という分岐の標識があり、タクシーも来ないので、そちらを辿った。

ちょっと浅い小川のような流れがあった。小さな橋もあって、それを渡ると、また道路に出た。山道の先に雲竜寺はなかったのだ。歩き出したところで、先ほどのタクシーが降りてきて、手を挙げた。リーダーの足は限界に近かったみたいで、本当に助かった。
そこから、くねくねと桜が時々咲く道路を辿り、何処が雲竜寺かもわからないまま、大通りに合流して左に曲がった先に明科駅があった。

すぐに電車が来ると思ったら、それは長野方面で、松本方面は40分後くらい。気持ちの良い待合室があったので、そこで荷物の整理などして、時間をつぶした。到着してすぐに、例の高齢の方もお見かけしたが、どこかにいらしたらしい。近くに桜がきれいな公園(竜門渕公園)があるらしいし、一部廃線になったところをハイキングコースにした場所があるみたいだったので、出かけられたのかもしれない。
ホームの渡り廊下から見た常念岳方面。ここからは形が違って見えました。

線路の反対側の桜

時間が近づくにつれて、放送があり、線路内立ち入りの人がいたらしく、電車が遅れているという話。長野行きの時にもそういう放送があったが、まださほどの遅れではなかったと思ったが、なんと29分遅れだという。もしかしたら遅れを短縮できるかもしれないから、気を付けるように放送されたのだが、何回も放送されるうちにそろそろ入線かと思ってホームに行ったら、遅れは32分に拡大していた。なんとも言えません。暖かくて良かったです。ホームの待合室は4~5人しか座れず、既に女性軍団が占拠していた。
たった一駅なのだが、やっとのことで松本に出ました。
松本としては、安い宿を探して、駅から10分位かなと思ったが、どうも15分はかかりそう。それで観光案内所で教えて頂いたコミュニティバスに乗って、計り博物館前という所まで乗った。蔵町のあたりで、細い路地を通って川沿いに出たら、すぐに見つかったが、その狭い道に車が次々通るので、結構危なかった。
ラドン風呂があるホテルだったが、女性と男性が入れ替わりに利用する風呂で、すぐに入れたのは女性だったので、私はそこに向かった。女性は鍵を預かって鍵をかけて入る方式だった。私も道路歩きが多くて足が痛くなっていたので、お風呂は気持ちよかった。男性は夕食時と10時ごろから夜中、早朝まで利用可能だったのに、時間割表を見損なっていたため、リーダーは入られなかった。
その後夕食に出たのだが、観光地で、最初縄手通りに屋台風の食べ物やさんがあるかなと思ったら物販店ばかりでもう終わりの店ばかり。蔵町の方も、もっと店があるかと思ったら、蕎麦屋などは昼食迄らしく、余りなかった。空いていると思って入っても予約でいっぱいと断られてばかり。やっと入れる店があって、そこに入ったが、コックさんと奥さんらしいウェートレスさん二人でやっていて、てんてこ舞い。料理が出るまでに時間がかかり、お酒もお料理も若干高かった。ピザは生地が薄くて、味はすごく美味しかったが、量的には物足りなかったかな?後は鶏肉のソテーを頂いた。ホテルに帰れば非常食もあるので、それ以上は頼まなかった。
大手のホテルなら氷なども自由にもらえることが多いのだが、そのホテルには氷がなく、コンビニも少し遠いので、買い物にも出なかった。ちょっと残念だった。
まあ、静かで部屋は広かったので、良しとしないとね。足元灯があって、暗くして寝られたので、私はありがたかった。今朝は3時ごろから起き出して寝不足だったので、ジュースにビールを垂らして飲んだら、すぐに熟睡してしまった。