今日は起きてみたら曇り。晴れていたら箱根美術館くらいに行きたかったのだが、この天気ではね。しかし運動不足気味なので、トレーニングとして高尾山にでも行って見ようと思って、親の昼食の準備などしてから出発。
こんな天気なら多少は空いているかもしれないと期待して出かけたのだが、なんと着いた時には日差しが射し始めて、駅前はすごい人。
ぞろぞろとケーブル駅の方に移動したら、ケーブルカーは長蛇の列。あきらめて登山用の靴でもない人たちがぞろぞろと稲荷山や6号路の方に歩いていく。そのあたりの紅葉は見事。(写真にその鮮やかな色が出せない。後で自動にしたら、いくらかきれいに写せることが分かったが。)
今日は私は紅葉がきれいだろうと稲荷山コースからに決めていたが、まあ、ぞろぞろと続いていく。子供連れもワンちゃん連れもいる。しかし中高年は平日に行かれる人が多いせいか意外に少ない。若い人が多い。
そのワンちゃん、時々立ち止まって崖の方を見る。私もそちらを覗くと意外にきれいな紅葉の木が見えたりするのでおかしかった。ちゃんと見ているのかしらね?
展望台からの紅葉の山
途中で40代くらいの外国人の女性が携帯を渡して出てくれというので、出てみたが、相手は日本人だったが事情が分からないらしく、会話にならなかった。どうも頂上で待ち合わせていたらしい。ともかくも頂上までは30分と言うが聞き取れないのか、次に別の外国人がでたので、サーティミニッツと言うのだが、どこの人なのか?英語も通じないみたいだった。でもその女性達、時間がかかるということは分かったみたいで、走り出した。その方たちには頂上下の階段まで会わなかったので、走り続けたのかもしれない。すごい体力だ。
何の鞘の実?
サンキライの実
ノブドウの葉
キジョラン
シキミの実
私は木の実とか紅葉のきれいな葉とかに見とれながらのんびりと登って行った 。頂上直下の階段(聞かれた人に階段はないと思うと言ってしまったが、ありました。頂上は混みあって良そうなので、私は階段を登らず、もみじ台方面への巻道へ。
もみじ台あたりのもみじはすっかり紅葉して見事だった。
今日はなめこ汁を食べようと茶屋に寄った。ハラハラと赤いモミジの葉が落ちてきて、風情がある。しかしみそ汁なんてすぐ出来ると思っていたら、15分くらい待たされた。順番待ちの人がたくさんいたのだ。
やっと運ばれたみそ汁とおにぎりを食べてから一丁平方面に移動。大分穂が開いたススキの間の階段を登り、階段を下りて行ったが、その先に大垂水峠へのしっかりした道標があった。地図もある。
銀杏の黄色
アザミの咲き残り
今日は地図もパンフレットも何も持っていなかったが、この道なら大丈夫そう。実は高尾山口あたりから見えた南高尾山陵の紅葉もとてもきれいだった。
それでその道に入って行った。最初の内は細い道で、誰もいなかった。こんなところでイノシシでも出たらと、ストックを用心のために出した。
しばらく心細く歩いていると後ろに人の気配が。振り向くと黒い服の若い男性が。それで先に行ってもらうことにした。しかし足が速くてどんどん引き離され、姿が捉えられなくなった。その後反対側から一人見えた。細い道ですれ違うのも大変だが、その方の方が端に寄ってくださった。
杉の木が多くて暗い道をしばらく歩いていくと、広い道に出会う。
トラックが止まっていたが人は見えなかった。さっきの地図では右に行くとあるので右に行った。林道をしばらく行くと左右に道が分かれていて、左は学習館を経て大垂水峠、右が大垂水峠に直行らしい。
私は右に行くと大垂水峠方面の細い道があったのでそちらをたどって行った。
細い道が続くが、だんだんに車の音が聞こえてきた。意外に道路に近いのかな?それから間もなく鉄階段があり、見慣れた大垂水峠の陸橋が見えてきた。こちら側に登ってくる人もいた。もみじ台から40分くらいでたどり着いた。
甲州街道-高尾側
甲州街道-相模湖側
陸橋の端で何か記入している人が居たが、経過時間でもメモっていたのかな?バス停の方に行ったので、バスの時間が近いのかも。
陸橋を渡って登りだすが、こんなにきつかったっけ。結構急坂がある。先ほど出したストックが役に立った。
それに大洞山も遠かった。たまに下ってくる人もいて、バスの時間でもあるのかなと思った。
大洞山にたどり着くと、しばらくは尾根道がつづく。なかなか紅葉がきれい。山桜の大木のさくらもみじもきれいだ。
しかし南高尾がアップダウンが多いことは経験していたのだが、これほど多かったかしらね。まあ、高尾山に登って大垂水峠に出たので、2時間半くらい歩いた後だから以前よりは辛く感じるのだろう。
でも、歩くうちにリュック掛のベンチがあったな、とかここは日本スミレが咲いていたところだわ 、とか思い出しながら歩く。
ツリバナの木
梅の木平・三沢峠への標識
アップダウンを繰り返して、やっと津久井湖の眺望が見渡せる展望の良いところに出た。幼いお子さん背負子に乗せてやってきていたご夫婦がいらして、お子さんが可愛らしかった。西日に霞んで紅葉の色合いもあまり見えない。
富士山は見えなかったけど。
もう2時を過ぎていて、彼らも急ぎ足で大垂水方面に出発なさった。私も反対側に急いで向かう。まあ階段が続いて大変。疲れすぎないように出来るだけ、巻道を行くようにした。
城山湖が樹間から見え始めて、かなりしっかりした階段を登ったり下ったりしてやっと城山の展望台へ。
城山湖の周囲の紅葉がきれい。東屋に数人の方がいらしたが、すぐ下の城山湖の方の駐車場からいらしたのかもしれない。
歩いていくと、何も持たずに下りてくる方々がいらした。やっぱり城山湖の方からいらっしゃった方だろう。
草戸山まで37分と書かれていて、平らなところでは走ったが、急斜面もあって、どうしても時間短縮はできず、やっと草戸山の休憩所に着いた。持参のみかんだけ食べた。
松見平休憩所の展望台からの景色。この煙突は何かと思って後で調べたら、今は老朽化で使われていない、館清掃工場の煙突らしい。
梅の木平に戻る方法もあったのだが、距離は大差ないので、草戸峠から四辻から高尾山口へのコースを取ることにした。これがなかなかの曲者だった。4時ごろには高尾山口に着くかなと思ったけれど、アップダウンがきつくて、大変。草戸山には多少の人が居るかなと思ったが、数人でトレイルランニングの人たちだった。
草戸峠からは高尾山方面の紅葉の山がきれいで、このためにここまで来たのだわ、と思ったけれど、その後、途中一か所、拓殖大のフェンス沿いに高尾まで続く道と高尾山口駅方面と書かれた道が分かれ、以前ここで間違えたのだろうと思った。
清掃工場の煙突を調べていて分かったことだが、前に拓大フェンス横にずっと続いてもみじ台住宅団地の方に出たコースは拓大西尾根コースと言うらしい。春にはヤマツツジも咲いてきれいらしい。
今日私が通った三沢峠、草戸山から高尾までは東高尾山陵と言うそうだ。
それで四辻、高尾山口駅方面に進んだのだが、標識は四辻高尾方面とあり、四辻がなかなか出てこない。どこかで見逃してしまったのかしら?
途中であったトレイルランニングの男性に確かめたら、こっちで大丈夫と言われた。その後若い男性が歩いて来たので聞いたら、高尾から登って来たとのことで、1時間は経っていないという。四辻には気づかなかったという。もう見逃していたとしたら、高尾まで歩くしかない、と覚悟を決めた。
7~8回のなかなかきついアップダウンのあと下りて行った先が少し広くなっていて、道標が見えた。男性が一人立っていた。
四辻と書かれていた。あーあ良かった。このまま高尾まで行かないとならないかと思った。その男性は外国人の仲間といたが先に走ってきたとのことで、仲間を見なかったか?と聞かれた。外国人の男女は見なかったので、そう答えた。そういえば、以前私たちが間違えた二股のところがあったと伝えた。遅れているだけならいいけれど。別の道に行ってしまった可能性もありますね。上手く出会えると良いですね。日没が近いから心配。携帯とか持っていないのかな?
高尾山口駅への分かれ道を少し下りてきたところ。日当たりが悪いせいか紅葉は見えませんね。
私は、ともかくも高尾山口への細い道に下りだした。後300Mですよと言われてほっとした。
しかし、すっかり膝がやられて、最初の内の急な所ではかなりしんどかった。少し斜度が緩んで何とか楽になった。ちょうど高尾山方面の山に日が落ち始め、前方の黄葉の木々が美しい。一瞬楽しんで、やっと民家の横に降りついた。
いつものお饅頭屋さんに入ってお抹茶かコーヒーとお饅頭を食べようとしたら、今はお茶もコーヒーもやっていないとのこと。お饅頭を買って、置いてあるお茶を飲んでくださいと言われ、お饅頭を頂き(100円)、熱い麦茶を頂いて、休憩。靴ひもを緩めて、足を楽にして休んだ。
駅に戻り、特急に乗って帰宅。今日は歩きすぎたせいか、熟睡して最寄駅を寝過ごし、新宿へ。買い物でもして帰ろうかと思ったが、足も痛いし、すぐ隣の各駅停車の電車に乗って後戻って帰宅した。
紅葉は美しかったが、歩きすぎてしまった1日でした。明日は大丈夫かな?
追記:そうそう、ヤブコウジの実がたくさんついているあたりで、花ヌスビトがいた。中年と言ってもやや若いかな、の女性二人で、不織紙の袋から植物がはみ出ていた。一人は目の前でヤブコウジを抜いたので、取ってはいけないでしょう、と言ったのだが、その先のおばさんはとぼけて、どっちに行ったら良いかしら?と言うので、私には分からないと言ったのだが、そのあたりの道は一本しかなかったのだ。
こういう人たちがいるから、大切な植物がなくなってしまうのですね。迷子にでもなれば?などと思ったけれど、多分プロだろうし地元の人なのだろうから、迷子になることなんてないだろう。
私の方が迷子になりそうだった。今日はヘッドライトも持っていなかったし、ミニライトと携帯の明かりが頼りと言う状態だったのだ。
どんな時でも冬場はヘッドライトくらいは持たないとね。