この間、ニュースでちらっと、検査数が膨大で、保健所の対応が限度に達しているということで東京都と神奈川県ではPCR検査対象を絞るという話が出たが、あまり真剣に聞いていなかった。
今ネットで調べてみたが、東京都と神奈川県では、かなりPCR検査対象を絞ってきているようだ。時事コムによると、東京都は1月22日に、重症化しやすい高齢者とか持病のある人には濃厚接触者の場合、PCR検査を保健所として実施すると発表して、それ以外の若い人たちについては、誰が濃厚接触者に当たるかの判断は感染者本人や企業、学校などに任せるのだそうだ。
実際、東京都は7日移動平均の検査数が発表されているけれど、このところの検査数は、一時11000、とか12000件だったのが、9000件とか8500件とかに下がってきている。まあそれでも陽性率は一時15%超えたのが、昨日付は7.7%台にまで下がっているのだが、これがもっと絞り込んでの検査数が7日移動平均でも出てきたら、どうなるのでしょうね?もちろん今は病院での検査の方がはるかに多くなっているのですが。その辺の兼ね合いはどうなっているのかは分かりません。
世田谷区の統計を見てみたが、このところの検査数は、その前の週の半分くらいの数字が並んでいた。その数字には、社会的検査(介護施設や病院などの職員とか入居者や患者を調べる検査)は含まれていないそうだけれど。
濃厚接触者の定義は昨年の4月に変わったのだが、その後10月ごろだったかに、近くの人に陽性者がでても、マスクをしていたとかの防護策を取っていたとかの場合は対象外になっていて、以前知人は自費で検査したという話は書いたのだが、それがさらに拡大しているようなのだ。症状がなかったり、若い人たちは、濃厚接触者として保健所を通してのPCR検査は行われないとのこと。心配だったら、自主的に、自前で検査を受けないとならないようだ。実際には濃厚接触者に該当していても、公的には検査されない人たちが出てきているということ。職場で陽性者がでても、会社が対応策を決めるということだと高い検査費用で検査するとは限りませんね。
もちろん症状がある場合は、かかりつけ医などに相談してPCR検査を受ける道はあるとは出ていたけれど。聞こえてくるのは、実際にはそれもなかなか難しい状況のようだ。自前で検査する分には可能ですが。なんといってもお金がかかるし、安い検査機関がどれだけ信用できるか?また感染していても、ウィルスがある程度増殖していないと陰性になってしまうらしいので時期を見ないとならないらしい。
ということは、検査されないまま、陽性者なのに、フリーパスの人たちが増えるということになるのではないだろうか?
町を歩いていても、地元ではスーパーも商店街も結構混んでいるし、公園では子供たちが誰が触ったか分からない遊具で思い切り遊び、サッカーなどのチームではマスクをしないでゲームしている子供も見かけたし、昼間の飲食店では、あまり換気しないで混んでいる店も見受けられたし、本当に大丈夫なのかしら?
感染者数が減っていると言っても、検査数を一年前と同じように絞り込んで、見せかけだけ低下させても、海外からは信用されないだろう。
ベースが同じでなければ、科学的には決して下がったとは言えないと思うのだ。それは検査数が増えていった場合に、ある程度陽性者が増えるのは当たり前と思ったけれど、逆もまた真なりです。検査数が減れば、陽性者数も減るだろう。
ただ、重症者がまだ減っていないし、死亡者数はむしろ増えている状況だから、陽性者数だけでは感染状況は判断できないわけだけれど。
中途半端な検査体制では、結局のところ、予定されたオリンピックのあたりに、第4波の感染爆発が起こらないとも限りませんね。
追記:今日、2月1日は東京都の陽性確認者数が393人と発表されたが、土日の集計結果になるので、検査数は少ないということで、確かテレビでは6500人くらいと言っていたと思う。都のコロナ感染状況の発表はまだ一昨日時点の検査数しか出ていなかったので、正確なことは分からないけれど。
追記2:2月1日の発表では、検査数がこの間見た時とは違っているし、テレビで言っていた検査数とも異なっていた。7日平均の検査数は、暫定値で変わることはあるらしいが。2月1日は7日平均で8669.4でPCR陽性者数333、抗原陽性者数93となっていた。31日がすごく検査数少なかったようだが、今日の平均ではない暫定値は1万件以上になっていた。検査数についてはよく分かりませんね。
陽性率は、どんどん下がって、昨日付で6.6になっているが、これは昨年12月初め位の陽性率みたい。8月ごろはもっと少なかった(3%台)ですね。