今日は前々からの予定でいつもの山の友の仲間で、棒の嶺(ぼうのれい)(棒ノ折山)登山に行ってきた。参加のリーダー達お二人は既にほかのグループで登った経験がおありだったが、私は初めてだった。
左ひざが少し痛んでいたが、シップとサポーターをつけて、暑そうなので、夏の登山ウェアで出かけた。水分もたくさんいるだろうと、多めに用意して、帰りにさわらびの湯で飲食できるように小さな酒瓶と少しおかずなども用意したので、すごい重さになった。傘とかレインウェアのズボンなどは外したが、万一のために上着の方は入れて行ったがレインウェアは必要なかったですね。
久しぶりのザックの重みで、歩き切るかどうか、ちょっと心配だったが、何とか登れて、最後は膝も痛み出したが、何とかひどくなる前に降りられたので、幸いでした。
コースは白谷沢コースから登り、滝の平尾根を下りる、上り約2時間半、下り約2時間のコースだが、休憩を入れるともう少しかかる。
飯能で、バスに乗るが、臨時バスが出て、並んでいた方々が半分くらい乗って行って、そのあとの路線バスに乗ったので、私たちは座ることができた。バス停の近くの駐輪場にトイレがあることを後から思い出した。
道々まだ八重桜が満開の木もあって、新緑がきれい。さわらびの湯に着いたのは8時40分ごろ。さわらびの湯でトイレを使おうと思ったが長蛇の列で、たぶん汗かいて大丈夫だろうとやめた。
軽く準備体操をして、登山口を目指して歩き始めた。私が想像していた道とは違ったので、確認したら、リーダーが以前登った時のことを覚えていらっしゃって、釣り場方面への道路を行くので正解だった。
円形状の大型テントのキャンプ場を左に見て道路をしばらく歩くとロックフィル式の有間ダム(名栗湖)に出た。9時ごろ。堰堤を渡って反対側に出て、またしばらく行く。白谷橋というところに登山口があった。バイクのグループがかなり来ていた。ダムの奥の方には釣り場があるらしい。
少し歩くとダム湖の水が流れ落ちる場所があった。放流されるのかしら?発電にでも使っているのかな?
道々紫のケマンソウとか黄色のミヤマキケマンとか白いマルバスミレ、写真撮りそこなったがマンネングサなどが見られた。
急いでいたのでピンボケだがミヤマキケマン。
しばらく急な登山道を登ると少し緩やかになるが、また急になり、だんだんごつごつした岩場が出てきた。
ミヤマキケマンとか、ヤマネコノメソウ、ニリンソウ、スミレなどを見ながら歩くが、ハナネコノメソウは見当たらなかった。
ニリンソウはもっと大きな群落がたくさん見られたが。
このあたり、コチャルメソウもたくさん見られた。
それから少し進むと、渓谷沿いに何回か渡渉部を渡り、狭い岩の間をいくつかの滝を見ながら歩く。涼しいし、楽しい。
最初の藤棚の滝
次々に沢を渡り返して大岩の間を登る。足場が安定しないので、写真はボケ気味だった。
三段の細い滝が見られた。
鎖場が出てきた。といっても手すりのような鎖場だから、手を添える程度で歩ける。
それから階段が増えてきて、ふうふう言いながら歩く。ただ階段が相当に荒れていて、その横を歩いた方が楽だと降りてきた方に言われて、そのようにしたが、杉の木の根が張っているところも多い。途中ちょっと楽なところもあったが。
岩葺石と呼ばれる大きな岩の横に出て、一休みしてさらに登ると権次入峠に着く。ベンチが置かれているが展望はなく、頂上はさらに20分先だった。
この辺りは山桜の花びらがたくさん登山道に落ちていて、ところどころに山桜の大木があり、たまに花がまだ残っている木もあった。またたまにカタクリの株があったが、花はなかった。昔はたくさんカタクリが咲いていたそうだが。あまりにまばらで残念。群落は別の方かもしれないが。
足元のスミレ。スミレサイシンかしら?
最後の一登りを頑張ると頂上に出た。頂上は広く、大勢のハイカーが桜の木陰でお弁当を広げていた。
頂上は広くて、北側の展望がひらけていて、4~5本の山桜の大木があり、大分散ってしまったものから、白い満開の桜まで見られて、お花見しながらの昼食タイムとなった。
今日は昼はカップ麺にしようということになったので各自カップ麺を用意し、リーダーに沸かしていただいたお湯を入れて頂いた。おかずは少なめにしたが、友人も持参されたので、結構たっぷりのランチとなった。お茶やコーヒーを頂き、頂上の標識の所で写真を撮ったりしてからゆっくり下山開始した。
頂上の標識。ここからは四方に登山ルートがあるようだ。
白い桜
山桜
白谷沢コースは下山にはあまり向かないと思い、私たちは岩葺石まで戻り、川又への標識に基づいて、滝の平尾根を取った。以前リーダーのグループは間違えて奥多摩側に降りて、沢井までのロングコースになったとかの話を聞いていたので、よく標識を確かめて、一度通った方の話で、岩葺石の後ろ側を通ったが最初の降り口が結構岩が滑りやすく緊張。
この大岩の左手に細い岩場の通路があった。
杉の木の根が張った急斜面が続くが、子供連れも通るので、私たちが音を上げるわけにも行かず、頑張った。仲間の方が、根っこに足を取られ、転びそうになったが何とかストックで支えて、ケガをせずに済んでよかった。
足元のスミレ。斑入りのコミヤマスミレかな?こちらはあまり花がない。
ところどころ滑りやすいところもあって、私も数回滑ったが、ストックを使ったおかげで何とか持ちこたえられた。
林道を何回か渡って、多少の上り下りがあり、林道のあたりでミツバツツジとかヤマツツジも咲きだしていて、楽しかった。こちらの山にはアカヤシオは全くないのが不思議。
展望所の所に出た。といっても壊れかけで立ち入り禁止だったが両側の展望が開けていた。登れたら南側が良く見えただろうけれどね。
眼下に名栗湖(有間ダム)が見下ろせた。
やっと建物の屋根が見えてきたが、まだ急斜面を下りないとならず、下るにつれて暑さがまして汗だく。汗が目に入って痛い。
最後の最後で二股になって迷ったが、先に行って姿が見えない仲間の名前を呼んでみたら、周りの人が右の道を行ったと教えてくださり(大体皆さん抜きつ抜かれつしていたので我々中高年グループを見覚えてくださっていたらしい)、それでも姿が見えないので不安になったけれど、やっと民家の近くで、会うことができた。
さわらびの湯の方に向かうと、橋の所で左に行った人たちも合流することが分った。細かい地図は見てきていなかったので、不安になってしまった訳。
さわらびの湯に向かう坂道は急で、疲れた体にはつらかったが、私はストックで支えながら、上った。
今日はトレランの大会があったらしく、最後のランナーが戻ってきているようだったが、そのおかげで、ハイカーの人と一緒になり、さわらびの湯はすごい混み方。特に男子の方が混んでいたらしい。
まあ、湯船は芋の子を洗うほどの混み方ではなかったが、洗い場の方は列ができていた。
ジャグジーや露天風呂にゆっくり入った後、食堂がないので休憩室は持ち込み可。それで持参の物を広げて、ビールとかワインとかお酒とかを広げて頂いた。私はこの間の明太子工場で手に入れた明太子尽くしの食材だったが、ほとんど皆で平らげて下さって、良かった。
結局土日のバスは、4時台の後は5時55分が最終と1時間も間隔があったが、すごく並びそうなので、5時15分ごろにはバス停に行って並んだが、正解だった。10人目くらいで、しかも臨時バスが出て、早めに出発。バスでは熟睡してしまった。
そうそうバスには一面にヤマノススメの漫画が描かれ、椅子にも足跡がつけられていた。
おかげで少し早めの電車にも乗れて、順調にそれぞれ帰宅できた。
お天気に恵まれて、汗だくにはなったが、展望と頂上の山桜をたっぷり楽しむことができ良い登山となりました。
追記:久しぶりに白谷沢の岩場登りや急な杉林の中の下りルートですっかり筋肉痛になりました。