今日は東京から他県への移動は自粛するように2~3日前に言われたみたいだったが、前々から予約していたので、桧枝岐温泉の民宿に前泊して、燧ケ岳に登るつもりだった。民宿に電話したら、体温や体調が悪い場合には泊められませんとくぎを刺された。家でも体温を測り、最近は咳も出ていないので大丈夫だろう。リーダーの体温も低いとのこと。
昨日は東武電車で、会津高原尾瀬口に直行。新藤原からはスイカ使えないとかで、清算するための紙切れをいただき、新藤原と会津高原尾瀬口までの電車賃を支払う。900円位かしら?
バスの乗り場は階段下の会津高原プラザの前とか。その店で切符を先に購入。往復で片道各一回途中下車可能という沼山峠までの割引券を購入。往復4000円位。途中下車は券にチェックを入れてもらうのだとか。整理券は取ってくださいと言われる。
バスに乗って桧枝岐温泉のアルザ前のバス停に近い民宿尾瀬〇に。アルザは御池に近い方かと思ったら、逆に会津高原尾瀬口側だった。体温チェックと問診票?に記入とサインをして、入館。明日は早朝から忙しいということで、先に宿泊料をお支払いして領収書をいただく。桧枝岐温泉か村が宿泊者にサービスしているというクーポン券(千円分)がいただけるとのこと。夕食までの間に、民宿の源泉かけ流しのヒノキ風呂に交代で入り、道の駅の方に出かけた。お湯は滾々と注がれて、満杯。ザーッと流すのがもったいないくらい。ちょっとぬるっとして、肌がすべすべになる感じだった。
宿の前にはスキー場があり、銀色のシートで覆われた雪らしいものがみられた。道路わきにはパークゴルフ場と書かれた芝生が広がっていた。8月に子供たちを雪で遊ばせるようだ。今年は雪まつりはできないけれど、とのこと。
道の駅に行ってみたら、クーポンは山旅案内所にあると言われて、最初ハイキングコースのことを聞きに行こうかと話していた建物だが、道の駅の店に行ってみたのだった。
山旅案内所では、子供たちが遊んでいるコーナーがあったり、展示物が置かれていた。事務室で宿の領収書を見せてクーポンをいただいた。なんと1000円分ものクーポンだから、ありがたい。熊の心配はそれほどないとのこと。ここでコースのことを細かく聞けばよかったですね。
それから、間もなく夕食の時間となり、食事室に移動。和室のテーブルにイワナの塩焼きと刺身、いろいろな山菜のおかずが用意され、さらに5種類の山菜の天ぷらも揚げたてでいただくことができた。3組のお客さんで、席は離れているし、窓は開けられていたのでコロナは大丈夫だろう。
上品な味付けでどれもおいしかった。結構おなか一杯。さらに炊き込みご飯とおそばが出て、おなかがさらにいっぱいになった。どれもおいしい。そこで、もう一度お風呂に入って、そのあたりを散策して、少しでもカロリーを消化しようと思った。
アルザまえ
朝ごはんはお弁当にしていただいて、6時半に朝一番のアルザ発のバスに乗って、御池に。7時。あいにくバスに乗るころから小雨が降り始めた。御池ロッジが今年は休業ということで、一番便利な宿が使えなかったのが残念。七入山荘は調べた時は空きがなかった。売店は開いていて、私は熊鈴を置き忘れてきていたので、クーポン券を使って買い求めた。リーダーはバッジを購入。
雨が降り出したので、私は雨具の上下を装着。リーダーは上だけ付けた。スパッツはぬかるむと書かれていたので二人共付けた。
さて登山口はどこかしら?と駐車場の管理の人らしい方にお聞きしたら、これから登山ですか(遅い!)?と言われ、(駐車場を)まっすぐに行って、左に行くと教わった。
駐車場の先の真ん中あたりに登山口があって、登山ポストは見当たらず、登山届は入れないまま出発。最初は左、と言っていたのに、ほかのハイカーにつられて、直進してしまって、その「左に」、という言葉を二人共忘れてしまった。昨日のヤマケイオンラインに出ていた記事には登山口から1分以内くらいに分岐があったと書かれていた。残念!
それに分岐の標識にも気づかなかった。雨が強くなってきて、リーダーは雨具の下を付けないと、ということで、後から考えると分岐の先で雨具を付けていた。木道で滑らないように下ばかり見ていたのだと思う。鹿よけネットをくぐり、広い木道を進む。2か所の鹿よけネットも、燧ケ岳方面にはないのかもしれない。
ニッコウキスゲの写真を撮っている人たちがいらした。
木道の隙間のキンコウカとコバノギボウシがきれい。
最初ちょっと急登があるというブログの記事の割には、それほどでもなかったので、リーダーはちょっと気になさったのだが、まあ、ブログの主さんは久しぶりの登山と書かれていたからなのではないかと、私は答えてしまった。そこで地図を開けばよかったのにね。急さが全然違っていたのにね。雨の中、ザックの雨カバーを外して、雨蓋を開けて地図を取り出すのが面倒だったのだ。いつももっと取り出しやすいところに入れることを忘れる。
オゼソウが咲いていたが、慌てて撮ったのですごいピンボケ。
思ったよりは早めに湿原に出て、ニッコウキスゲも少しだけ咲いていて、広沢田代の方でニッコウキスゲが咲いていたというブログ見なかったけれど、今年は咲いたのかなと思いつつ木道ばかりの道を進んだ。キンコウカやワタスゲの間に、時折アサヒランや、トキソウなども見られた。その湿原には名前が見当たらなかった。ちょっとおかしいと思いつつも進む。
その少し先に、姫田代という小さな看板を見て、あれ!広沢田代の方に姫田代ってあったっけ、とは思いながらも、先に進んだリーダーを追いかけて、地図を確認することはしないまま、また進んでしまった。名前がない湿原が次々出る。木道は平らになる。
それから先がどんどん下っていくので、これはちょっとおかしいわね、と話す。結構細い橋もあって、そんな橋のことはブログに出てきたこともなかったし。天神田代という標識もあった。天神田代?もしかして、この道は三条の滝の方に向かっているのかな?
かなり下ったところで、少し前の人に聞いてみましょうとリーダーに声を掛けたら、追いかけようとして滑って転んでしまったが、なんとかケガをしないで済んだ。私も何回も木道で滑ったがなんとか転ばずに済んだ。それで、追いかけないで歩いていたら、立派なつり橋に出た。裏燧橋と書かれていた。写真撮りそこなったけど。
途中の見事なギンリョウソウ群落
燧ケ岳の方には、いくら何でもこんな橋はないはず。ちょうど反対側から歩いていらした方にお聞きしたら、温泉小屋から三条の滝をみてこちらに来たとのこと。この道は見晴らしに出ますよと言われた。少し先を歩いていた男性二人がスマホ検索して、4時までなら、見晴らしから沼尻を経て、尾瀬沼から沼山峠に出られるのでは?とおっしゃったが、若者のように私は歩けないし、リーダーは明日午前中の予定があるのでバスを逃すことはできない。無理そう。三条の滝を見てもよいなと思ったが結構時間がかかると言われてやめたのだが、後で地図を見たら、往復で3時間程度の場所だったから行けたかも。どこまでも自分で地図で確かめることをしていませんね。
それで来た道を戻ることにした。雨で滑りやすい道が続き、往復4時間近くなるので、もう燧ケ岳は絶対無理。がっかりして、どこかに標識なかったのかしら?と歩いていくと、割と湿原の温泉小屋よりの端の方に、ちゃんとこげ茶の標識が立っていた。なんで見逃してしまったのかな?やっぱり雨のせいで、木道で滑らないように下ばかり見ていたからだろう。
少し雨が上がりかけて、もしかしたら燧ケ岳かしらと思う山が見えた。上の方は岩山に見える。
また展望が開けたところでは、山の上の方に青空も見えていたが、雲も沸いているみたいだった。平が岳の展望があるというところかしら?
がっかりして、花の写真を撮ったりしながら、御池に戻った。
池塘もある。羊草はなかったけれど。
トキソウ群落
アサヒラン
ヒメシャクナゲ
オゼヌマアザミ
コオニユリか車ユリ
オニシモツケ(ソウ)シロバナとピンクの花
サンカヨウの青い実
エンレイソウの実
水芭蕉の実
登山口の少し手前(登山口に入って少し行ったところ)に燧ケ岳と尾瀬ヶ原(見晴方面)への分岐の標識があった。
御池で食事をとろうというリーダーに、私はバスで沼山峠にいって食べませんか?と話しかけた。
ラッピングされた尾瀬シャトルバス 一人600円払った。
途中でバスは減速して、ブナの原生林が見渡せると案内していた。
御池では雨はほぼやんでいたし、売店も開いていたのだが、なんと沼山峠についたらザアザア降り。売店も開いていなくて、狭いひさしの下の乾いたベンチで、なんとか食事をした。防水が効かなくなってきた雨具からしみたり、汗が冷えて、ちょっと寒い。
それでカップラーメンに民宿で入れていただいたお湯を注いていただいた。民宿で用意していただいたおにぎりセットは半分だけいただいて夕食に持ち帰った。
私はそのベンチに重いザックをデポしていこうと提案したが、リーダーは尾瀬沼までもっていくというので、私も、8月の山のトレーニングにもなるわねと、ザックを担いで、階段を上り始めた。
最初だけは木道と思っていたが、まさか全部木道とは思わなかった。昔来た時も全部木道だったのかしら?あまり記憶がない。その頃は簡単な装備で尾瀬に来ていたから、荷物軽かったしね。
大したことのない道だとリーダーに言った割には、その木道がきつかった。これを後でまた通らないとならないのね。
カラマツソウ
ゴゼンタチバナは結構咲いていたが写真は取らなかった。コケモモか何かの小さな花も時々見られた。
苔の中の白いものはギンリョウソウの赤ちゃんかしら?
途中沼山峠あたりの展望所からは何も見えなかった。
しかし、なんとか大江湿原に出たら、ニッコウキスゲが満開という通り、なかなかきれいだった。
木道の周辺はそれほどの群落ではないものの、遠くには立派な群落がみられた。
アザミなどのお花畑になっている。(写真では目立たないけれど)
遠くに尾瀬沼が見えてきたところで、周りの眺望はなさそうだし、帰りのバスに間に合わなくなると困るので、すぐに折り返した。
はあはあ言いながら、滑らないように気を付けながら、下ってきたところを登り、登ってきたところを下って、やっと沼山峠に出た。売店が開いているように見えたのは、準備のためだったようで、すぐにシャッターが閉じられてしまった。
今度はベンチで雨具などを外して、帰り支度しながら、14時半のバスの出発を待った。私たちは会津高原尾瀬口に直行する定期路線バスに乗るので、シャトルバスとは違っていた。
時間が来て乗り込んだのは3人だけ。御池で一組と、途中、会津駒ケ岳か田代山の方から下りてきたのかの二人組が乗っただけだった。私たちは最初に道の駅で往復乗車券を買い求めていたので、割引が効いて、途中下車も一回だけできたので、申し訳ないように感じた。
バスがどんどん高度を下げるにつれ、晴天になって、あの雨がうそのよう。会津の山間の森や畑、田んぼが青々と輝いていた。澄んだ流れの川は私たちから見たら上流に向かって流れているように見えて、一体どこに流れていくのかな?只見川かしら?と思ったのだが、地図を見てもよくわからなかった。
もしかしたら、道を間違えてしまったのは、神様が雨の今日は燧ケ岳は私たちには危険だからとのお導きだったかもしれないとリーダーと話し合った。おかげで大江湿原のニッコウキスゲを見ることができたのは幸いでした。
思ったよりも雨の木道歩きは足に来てしまいました。沼山峠には結構大勢のハイカーが来ていて、慣れない感じの人たちも果敢にビニールカッパを付けて登っていました。
また御池から見晴らしコースも次々とハイカーが歩いていて、たぶん皆さん見晴らしの山小屋とか温泉小屋や東電小屋とかに泊まるんだろうなと思いました。
雨もまた楽しの一日でした。1時間半のバスで会津高原尾瀬口についたら、駅の横のアジサイがきれいでした。バスの車窓で見た山百合もきれいだったが、結構飛ばして運行していたので、写真撮ることはできなかった。同じ姿勢をしていたら、下りるときに膝がうまく動かせなかったが、しばらくしたら、戻りました。
追伸:24日はふくらはぎが痛いです。