連休、何処にも行かないのも寂しいと言うことで、裏高尾方面を歩こうかと、お天気もよさそうだし、親しい友人と一緒に出掛けることになった。
新宿で待ち合わせをしたが、早めに着かれて、予定より20分以上早い京王線の高尾山口行きの特急に乗れた。
以前奥多摩の山に登ろうかと計画していたが、悪天候で中止となったこともあり、奥多摩にも未練があったが、明日も仕事だし、あまり負担になっても、と裏高尾から城山、相模湖のコースを考えていた。
しかし、今日も気温が暑そう。その点は御岳山あたりの方がまだ涼しいかもと思い、奥多摩特快より25分くらい早く出発して、もしかしたら、分倍河原乗り換えで立川に出ても、その特快に乗れるかもしれないと、急にコースを変えることになった。家族には高尾方面に出かけると言ってきたのだったが。
乗換もすごくスムーズに行って、トントン拍子に特快に乗り込めた。しかし、新宿から乗り込んだハイカーで座席は満員。立川から御岳まで全く座れなかった。9時2分着。
御嶽駅からのバスは臨時便が次々出ていて、幸い座れてケーブル下へ。例のきつい坂を登ってケーブル駅に出た。ケーブルカーも6分間隔のピストン輸送で、すぐに乗れたが、こちらも座席は満員。私だけ何とか座れたけれど。。。ケーブルの御岳駅に着いたのは9時半ごろだったかな?
最初は御嶽神社(御岳山)にお参りして、戻って日の出山にでて、つるつる温泉にでも立ち寄って、武蔵五日市にでて、始発の電車で帰れば座れるだろうと、計画していた。
実は、昨晩、御岳神社奥の院のシロヤシオが咲いているという情報をネットでみた。10日に観察会を企画しているらしく、それなら、今日でも5分咲きくらいかもしれない。見てみたいな!
しかし奥の院の道は険しく、細いトラバースの鎖場もあるという。どうしようかなと思いながら、まずは宿坊の間の舗装された道をたどる。
宿坊街遠景
新緑の神代けやき
御岳神社への階段の連続を登って、修復中のお社にお参りした。この階段が結構足に来た。そういえば準備運動していませんでしたね。
社務所の方に、そこから奥の院に登れないかと念のために聞いてみたが、登れないとのこと。
狼?の狛犬
ワンちゃん用の手水とかワンちゃん用のお守りとかが置かれていたのだが、後でパンフレットを見たら、おいぬ様をお祭りしているそうで愛犬祈願が多いのだそうだ。
地図にあるように、登って来た階段を降りて行かないとならないらしい。階段の下に、大岳山方面近道という標識があり、そちらから行けそうなので細いジグザグのハイキング道を降りて行った。一般のハイキングコースに合流した。
親しい友人が奥の院に行ってもよいとおっしゃるので、その標識に従い、登り始める。最初からかなり傾斜のきつい登山道だった。両側に大きな杉があって、番号が付けられていた。これは参道の杉木立なのかしらね。その外側は広葉樹林だ。
最初は誰もいなかったが、若い単独行の女性に抜かれ、その後も数人ずつのハイカーに出会った。しかし空いています。
トラバースの鎖場
奥の院の直前あたりの大きい岩のあたりに、シロヤシオの木が何本かあって、ほとんど満開。花付も良く見事。間にミツバツツジも見られるが、こちらは終わりかけの感じだった。下から見上げると目立たないのが残念。
シロヤシオ
奥の院があったが、それが奥の院の単独写真は撮らなかった。
お社の奥の道を登ると小さな祠が安置されていて、少しばかりの広場になっていた。あまり展望がないが日陰でお弁当を広げているグループも見受けられた。神社から1時間くらい登ったかしらね。11時になっていた。
途中でお会いした方は、今日は何で奥の院が混むのかなとおっしゃった。私はシロヤシオが目当てですとお伝えしたが、途中別の二人連れにシロヤシオ咲いていましたかと聞いたら、シロヤシオには気づかなかったとか。見ない人もいらっしゃるのですね。
頂上から、鍋割山を経て大岳山方面という標識があり、若い二人連れがそちらのコースに向かって行った。今日は富士山も見えそう、ということで、私たちも頑張って行くことに決めた。多分1時間半はかかりそう。
最初は嶮しい露岩帯の道を下るが、道々シロヤシオが咲いていて、ところどころミツバツツジもあり、慎重を要したが、楽しい道だった。
道が緩やかになったところで、気が緩み、同行者が木の根に足を取られたが、幸いケガがなく、ほっとした。
体力を考えて鍋割山は巻道を通って、日陰のゆるやかな気持ちの良い道をたどると、アクバ峠から続く大岳山への道に合流。次第に登り坂になり、道もまた嶮しくなっていった。ところどころ鎖も設置されているが、それに頼らないほど危険でもない。しかし、左側の崖は急峻なところもあり、うっかりよろけると危ない。
しかし、こんなにきつかったかしら?以前来たのは、10年近く前だから、私も若かったのですね。そんなに大変とは思わなかったが、まあ、奥の院の急斜面を登り降りして疲れたせいもありますね。
長袖の上着は着たままだったが、結構汗もかいた。大岳神社はまだかしらと思いながら、だんだんに嶮しくなる道をたどったら、途中で空に白いものが見えた。もしかしたら富士山?よく見たらやっぱり富士山だった。すぐに山影で見えなくなってしまったけれど。
その向こうに古い大岳山荘だったかの屋根が見えてきて、もう少しと思うがなかなかつかない。やっとのことで到着した。ちょっとお手洗い休憩。
大岳神社
確かこのあたりからは30分かからなかったと記憶し、もっと楽な気がしていた。思った以上に岩場が多くてフウフウ言いながら、やっと頂上に着いた。12時30分前。予定通りの行程だ。
鉄階段
バンザーイ!富士山がくっきり見えた。今年一番の富士山かな?
(レンズが汚れているのか、写真に変な模様ができていますね)
それからベンチが空いたので、移動したが、もう一人の方が先に確保されて、私たちはその横にお邪魔した。弁当を頂き、持参したお湯でコーヒーを入れて頂き、ゆっくりしたが、帰りの時間もあるので、30分ほどで帰路に着いた。
本当は鋸尾根方面に少し行ったら、イワウチワの咲き残りを見ることが出来るかも、と思ったけれど、疲れすぎるので止めておいた。大岳山のあたりでもシロヤシオが少しあると、ネット情報に書かれていたが、それらしい花を見ることができなかった。ミツバツツジもまだつぼみだったので、まだなのかもしれない。奥の院あたりは1000M弱だが、大岳山は1200Mくらいあるから遅いのかもしれない。
陽射しは暑いが、風は気持ち良かった。
それから後戻って、そのままケーブル駅方面に行けば早かったのだが、岩石園(ロックガーデン)も久しく行っていないし、水辺の方が涼しくて良いかなと思って、大回りになるが、岩石園の方に降りて行った。綾広の滝は今日は水量も豊富で、気持ち良かった。周囲の岩場に、イワタバコの葉が見られたが、花はまだ着いていないようだった。
それから奥御岳渓谷沿いの道を登ってくる方々を譲り合いながら、降りて行った。
ついに天狗岩にたどり着いた。疲れ気味なので登らなかった。
横に七代の滝に降りる階段があったが、急で大変と書かれていたので寄らなかった。以前も気づかず寄らなかったのだけれど。
しかし岩石園が終わって、長尾平の方に向かう単調な上り坂は疲れ果てた身には応えた。たまにキケマンや白いスミレが、タチツボスミレの間にみられ、紫ケマンは殆ど終わりかけていた。
やっと合流点に着いて、長尾平のベンチで小休止。水分だけを取って、また茶店や宿坊のある道を行く。日の出山に行くのは時間がかかり過ぎなのであきらめた。
どこかでアイスでも食べたいと思ったが、売っている店は少なくて、ケーブル駅まで我慢した。
ケーブル駅の上にはアイスはなさそうで、すぐにケーブルカーに乗れそうだったので、列に並んだ。
帰りは列の初めの方だったので、何とか座ることができた。ケーブル下の駅でソフトクリームを購入。友人はワサビアイスを買い求めた。私は安全な抹茶アイスにした。味見させていただいたが、相当にワサビの辛味があって、すごい味。私は食べられそうになかったが、友人は大丈夫だとのこと。ワサビに疲労回復の効能とかあると良いですね。
バスは立ち席だったが、このバスに乗れば、奥多摩特快に乗れるとか。河辺で温泉に立ち寄ろうかと話し合ったが、途中で降りて、また乗るのも大変なので、もう特快で新宿に直行しようということになった。
特快は奥多摩から来るので座れないかも、とは思ったが、大ザックを棚に載せたハイカーが殆ど占めていて、まあ新宿まで座れないかも、と話していた。私は足に靴が当たって痛くなってきて、青梅で各駅に乗り換えても座りたい気分だったが、前に座っていらしたおばあさんが、福生で下りますよ、と言ってくださった。
それで私は福生で座れ、友人も隣の方が拝島だったかで下りられて、座れたのでほっとした。写真の整理などしているうちに、特快はすごく早いのですね、5時前に新宿に着くことができた。
友人は5時8分発の電車が便利そうだったので、すぐに乗り換え、私は親の為の買い物をしてから帰宅した。
本当に一日晴れ渡り、素晴らし眺望と花を楽しむことができて、良い一日になりました。しかし疲れました。我が家は菖蒲を昨日買っておいたので、菖蒲湯に入って疲れを取りましたが、筋肉痛が起こりそう。
お付き合いいただいた友人に感謝です。お疲れ様でした。