以前に緊急事態宣言が2月7日予定だったので、入笠山に行く予定を立てていた。早めに登ろうと前泊を予約していたため、延長と言われてももうキャンセル料がかかってしまう。それで、出かけることを決行。地震とか18日19日の大雪予報とか、心配だったけれど、昨日の夕方から出かけた。
最寄り駅の中央線の富士見駅近くには格安宿は見当たらす、小淵沢に見つかって、予約したのだった。
都合で出かけるのは夕方。着いたのは真っ暗になっていて、初めての宿の場所が分かるかどうか心配したが、前もって詳しい情報をネットで得ていたので、標識はないが地下道もみつかり、間違わずにたどり着けた。道路には雪はほとんどなかった。
止まったのは長屋風のコテージで、美味しいという朝食を予約していたが、早く出たいとキャンセルさせていただいたが、快く応じて頂けて助かった。母屋は古民家で立派な3階建て。そちらに挨拶したら、泊まる部屋に案内してくださった。部屋もエアコンで温めてあり、シャワーのお湯も勢いよく出るし、ウォシュレットもついていた。
母屋の庭に立派な松の古木があった。貸農園もなさっているらしい。
翌朝、持参の物で簡単に朝食を頂き、7時10分ごろに出発。昨日は暗い中を歩いたので、あたりの様子が分からなかったが、道々うっすらと雪の残る畑の向こうに八ヶ岳の山々が見渡せた。
小淵沢駅のあたりから見える南アルプス。甲斐駒ヶ岳かしら?
富士山のシルエットも見える。
駅にはお雛様が飾られていた。
7時35分ごろに富士見駅に着いた。富士見パノラマリゾートのスキー場のシャトルバスは9時と10時のみ。ゴンドラは8:30から運行するというので、7時25分の電車で向かったが、タクシーは止まっておらず、電話しても、来れるのが8時半ごろというので、歩いていくことにした。車道歩き約1時間かな?
駅から緩やかに降りていき、国道20号にぶつかって、右に曲がる。しばらく歩くが、標識も何もないので不安になり、ガソリンスタンドでお聞きしたら、二つ目の信号を左に曲がるとのこと。スタンドの前にはセブンイレブンがあった。さらに進むとホームセンターがあり、その先に陸橋が見えて信号があった。
そこを左に曲がって、またしばらく直進する。畑や民家、民宿(閉鎖かな?)の間の道路をしばらく行くと、富士見パノラマリゾートの標識が現れて、右に曲がる。神社らしい小高い林が見え、ため池があって、半分凍っていた。その先を道なりに左に曲がる。多分右に行くと次の駅のすずらんの里に出るのかなと思った。地図を忘れていて、確認できなかったけれど。
そこからは少し上り坂で、歩道には雪が積もっているところもあり、車道を歩いたりした。少し進むとみそ製造所という建物があり、私が黒豆を煮るときと同じような豆を煮るよい香りが漂っていた。販売とは書いていなかったけれど、みそを買ってみたくなった。
かなり先に道路を右に曲がるところがあって車が通っていて、そこから富士見パノラマリゾートに行くようだったが、ふと見たら右に第5駐車場と書かれていたので、うっすら雪の残ったそちらに入っていった。多分斜めに行けそう。駐車場には少し車が止まっていて、雪の残った木の階段を登っていくとさらに車が駐車され、適当に進んだら、チケット売り場があった。少し並んでいたが、すぐに購入できた。スマホの画面で富士見パノラマリゾートのサイトを見せると、登山客用のゴンドラの往復も200円安くなると誰かのブログに書かれていたので、私も登録しておいて、見せたら、本当に安くなった。よかった!
さて、ゴンドラ駅はどこかしら?と建物の脇を通ってスキー場の方に登って行ったが、ゴンドラは結局右端の方らしい。食堂でお聞きしたら、赤い屋根のところだとのことで、スキー場の端を、スキーヤーやスノーボーダーに邪魔にならないように進んだ。
ゴンドラは、新型コロナ対策で、相乗りはせずに、一人だと一人だけ乗るようになっていたので、結構時間がかかった。時々登山目的のご同類がいるみたいだった。そうそう、一つだけというピンクのハートマークのゴンドラが少し前に通過した。
しかし、天気に恵まれて、ゴンドラからの眺望は最高だった。八ヶ岳連峰がくっきり見え、登っていくにつれて、右手の山の端に富士山も見えた。肉眼ではくっきり見えるのに、写真にとるとうまく取れない。
山頂駅に到着して、食堂の建物の入り口で、皆さんアイゼンをつけたりしていたので、私たちもアイゼンを付けた。ロッカーがあったので、不要の物を詰め込んで、荷物を軽くした。それでも若い人たちの身軽さには及ばない。今日は暖かいけれど。(ゴンドラ山頂駅でマイナス6度とか!)スキー場としての積雪は1メートルくらいかな?数日前の雪で、周囲はふかふかの雪が積もっていた。このゴンドラコースは中級用で八ヶ岳を見ながらのコースは気持ちよさそう。
ゴンドラ山頂駅の前には、アイスクライミング用の氷柱が作られていた。まだ誰も利用者はいなかった。少し風も出てきて、寒そう。少し溶けた跡が見える。
その後スキー場のコースの向こう側にハイキングコース入口があった。しばらく林の中の緩い道を歩く。
少し下り気味の道をたどると柵が見えた。夏は鹿よけのために開けたら閉じないとならないみたいだが、今は解放されていた。
サルオガセのついたカラ松?
そこを通って、カゴメの森というところを通り、湿原への道標をたどり、入笠湿原の看板にでた。
そこから雪原のゲートの横にでた。多くの人たちがそこを通って、広い雪原の斜面を登っていたので、私たちも雪原を進んだ。横の林道を行く人たちもいらしたが。そりをもって登っている人たちもいらした。
途中から右手に入っていくと、少し急になり、軽アイゼンで登るが結構きつい。
急斜面を登るハイカーたち。斜度がでませんが、結構苦闘しています。
この上が頂上でした。広い草原状の頂上です。時々強風に見舞われますが、北横岳の時のように、歩けないほどではなくて、助かりました。でも寒いので、手袋を外さなくても撮れるカメラを望遠のまま使ってしまって、風景写真がうまく撮れていませんでした。
中央アルプス方面を背景に。
八ヶ岳方面でしょうか?
頂上からの写真は、ぼけました。人の目にはよく見えた、富士山
八ヶ岳方面?
南アルプス方面?
蓼科方面
中央アルプス方面?
望遠の写真では、どこがどこだか分かりませんが、とにかくも360度の展望。中央アルプス、遠くは北アルプス方面まで見渡せました。美ヶ原から蓼科、八ヶ岳、富士山、南アルプスも。素晴らしかったです。
眺めを堪能してから、標識のある所から降りたのですが、どうも登ってきた開けた斜面とは違って、樹間の狭い登山道だった。雪も深くて柔らかく、軽アイゼンつけているのに、滑り落ちそうになるので、すごく緊張しておりた。途中でこの急坂を登ってくる方がいらしたので、マナスル山荘の方に出ますか?とお聞きしたら、近道ですと言われた。
途中の景色
とにかくもジグザグの急斜面を必死に降りて行った。緩くなった先に、山小屋が見えた。マナスル山荘だった。
ここのビーフシチューが有名でボリュームもあり美味しいということだったし、その他うどんやそば、カレーなどもおいしいらしかったが、アイゼンを外してザックを外に置いて入らないとならないし、すぐには入れなさそうだったので、私たちはこの手前のベンチで、持参のカレーメシにお湯を注いで頂いた。でも気温は低いので、5分待つうちにお湯の温度が下がってしまって、今一つだった。寒い時はもっとすぐに戻るそばなどの方が良かったですね。私たちのベンチは多少木漏れ日が当たっていたが、雪の上だし、ちょっと寒かった。
隣の日の当たらないベンチでは男性がバーナーでお湯を沸かして料理なさっていた。日の当たるところが空いたので、声をかけてみたが、聞こえないようだった。
先の方につながれたワンちゃんが前足を上げてとてもかわいいしぐさをしていたので、カメラに収めようとしたが、もうそのしぐさはしなくなってしまっていた。
手前にも黒いワンちゃんがいたが、こちらはおとなしくて、写真撮ったけれど、じっとしていた割にはぼけてしまったので、載せていない。
食事が終わったので、その先の林道に行けばよいのかなと思ったが、ちょうど小屋から出ていらしたおじさまに伺ったら、行けなくはないが遠回りですよとのことで、元来たところに戻って、皆さんが下山している道をたどった。今度は緩やかな道で、湿原の道に戻り、ゲートをくぐって、ゴンドラ駅の方に戻ったのだが、行きは下りだったが、帰りは登りで、急な下りで踏ん張ったせいか、軽アイゼンで登るのもかなり疲れた。少し歩いては休憩を繰り返して、やっと平らになり、ゴンドラ駅に着いた。
帰り支度を整えているときに、外の氷柱に人が登っているのに気付いた。もしかしたら、デモンストレーションかもしれない。あるいは講習を受けた人たいたのかもしれない。なかなか迫力があった。
それからゴンドラに乗って下山。
朝は写真取れなかった富士山をなんとか写せた。(左端)
それからスキー場を写した。空いているし気持ちよさそうです。
ゴンドラを下りて、道路におり、バス停はどこかなと探したら、切符売り場の方にバス停があった。
近くの枝の赤い木。松ぼっくりみたいなものがついていた。
帰りも15時と17時の2本だけ。時間がありすぎるので、また歩いて帰ることにした。ゆーとろんという温泉も歩いて10分のところにあるらしいが、面倒なので、寄らずに富士見駅に向かった。(反対側の方に進んだ方が近いようだった。)
来た道をたどっていたら、後ろからスーツケースを引いて歩いてくる男性がいらした。富士見の駅に向かうのかしら?すずらんの里駅へ向かう分岐のところで、止まってスマホの地図を確認しているみたいだった。私たちは記憶をたどって、右に折れて進んだ。朝見た池から蛙の声がしてみてみたら、蛙は見えずに大量のカモがすぐ近くにいたのに驚いた。
朝張っていた氷はかなり溶けていた。
それから、少しの広い通りにぶつかったところを左に曲がって、原の茶屋という地名のあたりを通るが、来た時と景色が違って見えてちょっと不安になった。グリーンのきれいな建物が保育園らしかったが、行きにはこんな建物に気づかなかったのだ。多分前ばかり見ていたからだろう。
途中の民家のフクジュソウ。どう見ても一重に見える。この辺は一重が多いのかな?
ここで正しいかしらと止まっていたら、先ほどの男性が追いついたので、確認したら、間違いないというので、そのまま進んだら、見覚えのある坂道になって、陸橋のところに出た。このあたり、八ヶ岳が見えて素敵なところです。
八ヶ岳に傘雲がかかりだした。
最後の駅への登り道がきつかったが、やっと富士見駅に着いた。なんと14時台の電車はなく、シャトルバスを利用してきた時と同じ15:29の電車したなかったのだ。下りも出たばかり。一時間も待たないとならない。がっかり。シャトルバスがないわけだ。接続する電車がないのですものね。
休憩室の横についたうどんとそばの店、結構繁盛していたので美味しいのかもしれないが、私はまだお腹が空いていなかった。お酒を売っているような店も見当たらなかった。靴の紐を緩めて、私は半分眠って過ごした。
帰りは甲府のホームの売店が充実していたので、お酒やつまみを買い込み、また土産も少しだけ買って、各駅停車を乗り継ぎのんびり帰宅した。電車が空いていたので、飲み食いできました。
消毒液も持参し、アルコールの手拭きも用意していたので、多分コロナは大丈夫でしょう。
富士見パノラマリゾート、スキー場としても思いのほか良かったです。今回は新雪が積もったのでなおさらですが、入笠山、6月頃のすずらんで有名で、夏なら1時間ほどで登れるみたい。湿原の花々も季節季節で楽しめるようです。なんといっても360度の展望ですね。また季節を変えていってみたくなりました。
淵野辺の宿もお値段の割に、よかったです。今度お料理を食べてみたいですね。
そうそう、山梨のどのあたりだったか線路わきの丘が太陽光発電装置が並べられていた。樹木を切り払い設置したみたいで、カラカラの地面が目立っていた。太陽光発電の電気買取料金が自由化されて、一時安くなって、倒産した事業者もいると聞いたが、今はどうなんでしょうか?電力自由化の中で、電力の構成を自由に決める契約で、液化天然ガスの値段が上がって、電気料金がとんでもなく上がったという話があったが、今は太陽光は高く売れるのかな?今からあんなに作って儲かるのかしらと不思議に感じた。スキー場もそうだが、太陽光発電も自然を破壊して設置する点は同じですね。場所によっては樹木がなくなって、泥水がもろに川に流入するようになって問題になっているところもあるそうだ。