親の逝去
認知症が進んできていた親を、刺激があった方が良いかと、デイサービスに週一回だが通ってもらいだしたのだが、その翌日、訪問診療では異常を指摘されず、午後のケアマネさんとの面談では口数は少なくて、多分私とケアマネさんの会話を不快に感じていた様子もチラッと見られたが、特におかしいことはなかった。
ただ、夕方おやつをたくさん食べて、夕食はあまり食べていなかったみたい。
そして金曜日の朝、電気がついていたので、起きているかなと思ったが、食事の準備を先にして親の居間に行ったらいない。テーブルの上に、ニトロが開けてあった。
あら、心筋梗塞の発作かしら?と2階に見に行ったが、やすんでいたのでもう8時近いわよと、話して起き上がろうとしたが、胸苦しいと訴えて、ニトロを取りに戻って、なめさせた。でもまだ治らないというので、3回までと言われていたニトロをもう一回なめてもらった。しかし改善されないので、訪問診療の先生に電話をして、来ていただいたが、酸素吸入の器具がないとのことで結局救急車を呼んで、病院に運んだ。
前からかかっていたところは満員で受け入れて頂けず、比較的に近くて、一回やはり胸の症状で連れて行ったが半日で返されたKS病院に搬送して頂いた。すぐにレントゲンなど撮られて、心不全がひどいから今晩が山かもしれないと言われた。
夜の9時ごろまでいたが、今晩は大丈夫そうということで私は帰宅した。
翌朝は検査などがあるようだったし、電話もなかったので、面会時間まで、雑用をしてから面会時間の11時ごろに面会に行った。
酸素マスクが辛そうだったが、外すとすぐに血中酸素濃度が下がるということで、あまり水を飲ませたりもしてあげられなかった。子供連れの親族が訪問してくれて、親はその時は楽しそうにしていた。我が家の息子たちはそんなに緊急とは思わず、まだ来ていなかった。
看護師さんが8時だから帰るようにおっしゃるので、大丈夫なのだろうと思って、帰宅してお風呂などに入って、さあ休もうとしたら、電話があった。時々呼吸が弱くなってきているとのこと。でもまさかそんなに危急だとは思わなかった。着替えて、タクシーを呼んだが、到着に結構時間がかかり、しかもこの辺りになれない人で、大回りして行ったので、私が駆け付けた時には、人工マッサージをしていたけれど、意識が戻ることはなかった。弟が到着して、もういいですと伝えて、親は配偶者の待つ天国(極楽浄土かな?)に行ってしまったのだった。
あっけないものですね。でも親はほとんど人に迷惑をかけることのないまま、亡くなったので、やっぱりすごい人だなと改めて思った。
デイサービスは、一週間くらい家を空けたような気分になると言っていたのだが、それが予想の外、体力を消耗させてしまったのだろうか?
やっぱり本人が過ごせる間は、家にいてもらえばよかったかなとも思うが、過ぎてしまったことは仕方ない。連れ合いとやっと天国で再開して、楽しい極楽での生活ができるのだと思う。
入院して2日で亡くなるなんて、人の迷惑になりたくない、と言っていた我が親らしい大往生ですね。