新年ハイキングとして箱根駒ケ岳を考えていたのだが、ケガをして延期になった。最初の計画のころは、比較的暖かく、余り雪の心配もしていなかったのだが、延期して寒波襲来で、箱根を調べると、雪があるかもしれないという状況、しかも、箱根駒ケ岳ロープウェイは整備のため全面運休(3月中旬までかな?)ということで、雪道で往復となると、時間的に厳しくなるので、少し短距離で楽そうな、湯坂路の湯坂道入口から鷹ノ巣山・千家山を経て、千条の滝から小涌谷に出るコースに急遽変更した。参加者が遠方のため宿泊予定とした。宿は以前キャンセルして、また予約し直したのでそのまま。土曜日だし飛び石連休の最初ということで、箱根は高いから御殿場にしたのだった。
快速急行で小田原に出て、伊豆箱根バスで箱根港行きに乗った。箱根湯本の手前で少し渋滞。連休でずっと混んだら大変だわ、と思ったが、湯元の先はそれほどではなかった。箱根駅伝で通る道を小涌谷駅前とか小涌園とか通り、蓬莱園ってここなんだと思いながら、山の中の道を登っていくと、森のなかに雪がうっすら積もり、猿が茶屋というバス停を通り、二つ目が湯坂路入口だった。下車したところは、歩道に除雪の雪が積もり、歩きにくいので車道を進んだ。バス停近くにあるという湯坂路入口は見当たらない。そうだ、ヤマレコの地図を見ないとと思って、携帯を開け、登山開始にして地図を確認。入口はバス停を後戻ってすぐのところだったので、車道を戻った。バス停を少し後戻ったらピンク印のついた木があったが、そこは薄い獣道的なところで、人の通った気配がない。それでもう少し戻った所に、立派な標識が立っていた。
そのあたり、雪が結構積もっている部分もあった。半分は融けて砂利道になっていた。
緩やかに下り登り返していくと、それほど急斜面はなく、割とすぐに鷹ノ巣山にたどり着いた。
鷹巣城跡と書かれている看板が立っていて、テーブルとベンチが一組置かれていた。軽くお菓子を頂く。
その先は下りで、すぐに雪の階段状にジグザグの急斜面となった。滑りそうになったので、小股で慎重に降りて行った。なんとか無事に降りられた。その後は緩やかに下り、広場のような分岐に出た。外国人の若者3人組が分岐の方から現れて、鷹巣山に向かうようだった。
私達は開けた草原状の丘を登っていった。両側に椿の並木があったが、つぼみは固く花はまだまだ先のようだった。ベンチがあったので、そこで早昼にした。11:30頃かな?今日は朝お湯を入れてきてカップラーメンに持参のおかず少しを頂いた。日差しは暖かく、時折吹く風は冷たいが、過ごしやすい。お湯もまあまあ熱くて、ちゃんともどって食べられた。その後、観光客らしい二人組がその先の山頂らしいところまでいらしたので、私達も向かって言った。その方達が戻っていらしたので、千条の滝の分岐から行けばよいのかしら?とお聞きしたら、その方達は千条の滝から回ってきたとおっしゃった。
浅間山山頂の標識のところで写真撮ったり、雪がこんもり積もった部分で写真を撮ったりしてから、分岐に戻り、千条の滝に降りる。
雪はないのかなと思ったら、上部は雪交じりの滑りやすい部分や、岩とか木の根とかの段差のある場所もあり、先ほどの方達普通の靴でよく登っていらしたものだと感心してしまった。
比較的急なジグザグの道を辿っていくと、雪は殆どなくなった。途中外国人のご夫婦が赤ちゃんを抱っこベルトに固定して、登っていくらしかった。結構ハードで雪があり、滑りやすいですよと片言で話したが、上るつもりのようだった。大丈夫かしら?
その先の下山道も結構急で、そこを彼らは登って来たらしいから、まあ大丈夫なんだろうと思った。
やっと沢の音が聞こえてきて、広場らしいところに細い幾筋もの滝が見えてきた。滝の近くに道標があり、浅間山まで30分と書かれていて、元気な若者なら30分で登れるかもしれないけど、一般的な人だと、45分、老人は1時間近く掛かりそう。注意書きがあった方が良いのではないかと思ってしまった。観光地図でも下りで45分位と書かれていた。
千条の滝は小規模ながら、なかなか気持ちよい場所だった。川の横の方は凍り付いていたが、滝そのものは凍ることが無いそうだ。温泉の影響なのかしらね。ただ脇の方は少し凍っている場所も見られた。
その後、1人の高齢者の方が滝に向かわれていた。近くに立派な金型組合の保養所があった。その反対側には立派なホテルか何かが立つらしい工事が行われていた。まあ自然破壊ですけどね。以前何かあったのかな?
車道を下っていくと小涌谷駅が見下ろせ、バス停が脇にあった。
親子連れの方が、湖尻方面に向かうようで、バスを待っていらした。この辺のバス停にはQRコードでバスの運行情報が分かるようになっているようで、到着時よりも早いバスが30分位遅れているとのことだった。それからさらに遅れると教えて下さった。やっと到着したバスは立ち席状態で、けっこう混み合っていた。やっとの思いでザックを置いて、発車。バス停ごとに出入りがあり、先頭から乗って、先頭から降りるから、前の方の方はバスを降りては乗り込む状態。乗車券を持たず現金払いの人がお金の細めたりするし、パスモの人には乗車券を発行したりするので、いちいち時間がかかる。効率が悪いやり方で、一層時間がかかっていた。
ユネッサンで大分降りたが乗り込む人も多くて、満員で乗れない人たちも沢山並んでいた。まあ、遅れているバスだから、次のバスは早く来るのかもしれない。ユネッサンからは先ほどのバスルートと別れて、中強羅とか早雲山の方を通り、国有林前から大涌谷に向かうが渋滞。
私はコンパスの下山通知を3時までには送るように家族に言われていたのを思い出して、通知を送ろうとしたが、そのあたりは両側が森で電波が入らなかった。やっと車の列からバスは別の車線を走り、大涌谷に着いた。一度降りて大涌谷をちょっと見て次のバスに乗っても間に合うかなと思ったが、すごい人が、バス停にも大勢並んでいたので、そのまま乗り続けた。大分人が降りて、やっと優先席に座ることができた。観光客は優先席も何も見ていない。座席が空いても、若い子が平気で座わってしまって、私達はずっと座れなかったのだ。
大涌谷から国有林前に戻るので、あれっと思ったが、それは普通コースだったみたい。姥子、湖尻台、大石と通過し、湖尻三差路というバス停を通った。駒ケ岳には箱根園から向かう人と、このバス停から向かう人がいるみたいだった。それから少しして湖尻にたどり着いた。なんとこちらからは船も運休で、チケット売り場や多分売店もあったのかなと思うが全て閉鎖されていた。トイレは駐車場の方に有って、そこを利用させていただいた。
それから、湖岸に通路あるかなと思っていたらなくて、道路を西に移動して桃源台について。
予想通り、御殿場に直行するバスは16:24までないという。乗り換えれば行けそうなのだが、寒い中バス停で待つのも辛いから、土産物屋の端に飲食スペースがあったので、コーヒーなどで座って時間まで過ごした。
海賊船などが出る一階にはレストランがあるとのことだったが、3時半までしかやっていないとのこと。お腹も空いていないので、そのままバス停の近くで過ごした。
この御殿場までのバスは新宿までの高速バスだが、桃源台―御殿場間は普通の路線バスとして運行していて、予約客が満員でない限り、乗降は出来るようだった。予約券なくても空いていたら、新宿までも乗れるそうだった。ただ8日は結構渋滞しているらしく、時間がかかるかもしれないと言われていた。
なんとバスは路線バスとして、仙石原あたりも一周して、主な観光資源毎に停車して行った。仙石原のススキの原を見たり、金時神社から金時山に登ったことを思い出したりして、17時過ぎに御殿場に着いた。途中富士山がくっきり見えた。
御殿場では格安ビジネスホテルに宿泊。無料のカレーと無料のお酒一杯つきで、朝食も結構しっかりしたバイキング付き。部屋からは富士山が一望できるが、同じようなホテルらしい建物がどっかり見える。まあ、仕方ありません。建てる時に高さ規制などが無かったのだろう。今もそうかもしれませんね。
ともかくも、足ならしハイキングとして、雪道もあり、おだやかな日差しの下気持ちよいひと時を過ごせました。帰りは御殿場線で松田にでて、小田急の快速急行で帰りました。ちょっと交通の時間が長かったですね。
写真は後日整理して。