今日は、高尾山くらいに氷の花でも見に行こうかと思っていたのだが、急にバードウォッチングに誘われた。同行予定の方が行かれなくなったとかでお呼びがかかったのだ。
この寒いのにバードウォッチング?山歩きなら動くから暖かくなるけど、バードウォッチングって、じーっと小鳥を探して見ていなくてはならないのではないの?しかも場所は奥多摩の方で寒そう。雪も積もっているかもしれない。ちょっとひるんだけれど、まあ、行って見るのも面白いかもしれない。
でも何を着ていこうかしら?ハイキングの格好で、と言われたが、足が寒いだろうから、普段家着にしている裏がフリース地のカーゴパンツにして、上着も普段使っている格安ダウンコートにした。Tシャツだけは山用を着込んだが、ヒートテックの長袖も着込んだ。親の古い双眼鏡を借り、ホカロンなどもいくつか持参。結構重くなってしまった。
調べたら、雪はなさそう。だけど靴も一番暖かい古い登山靴にしておいた。どのくらい登るのか分からないが、都民の森には割と上の方に野鳥観察小屋があったけど、あの辺まで行くのかしら?それならストックもある方が安全かな?
と言うことでかなりの重装備で外出。正月明けでやや金欠病なので、分倍河原から立川に出て行くことにした。
立川で友人と合流したが、新宿から行くよりも早いくらいだった。立川で10分余り待ち合わせ時間があったほどだ。
それでホリデー特快に乗り換えて、武蔵五日市に。途中、富士山がくっきり見えた。都民の森は山間にあるから、富士山は見えませんね。
すぐにバスに乗ったが、臨時バスが出たというのに2台までで結構立っている方もいらっしゃった。終点の数馬からはバスが冬季はないと、書かれていたので、都民の森までは歩かないとならないのかしら?と心配したが、イベントの時は無料の連絡バスが出て、すぐに乗り換えて都民の森に着いた。
ピノキオの像
冷え込んでいたが、空気は気持ちが良い。車道を避けて歩道を歩いて行ったら、ハイカーたちは三頭大滝の方に行って、私たちも危うくそちらに行きそうになってしまった。
ところどころ枯草の間に氷の花が。
森林館だったかの建物の2階に集合。窓の外に小鳥や日本リスが集まっていたが、どんぐりなどのエサを用意しているらしい。保険料を100円支払って、講義を受けてから出発。大方11時で、まずは三頭大滝に向かった。
ガラス越しのヤマガラ?
リスは写せなかった。
会場には小鳥の巣も置かれていた。
オオルリの巣だったかしら?
いつもの木材チップが敷き詰められた気持ちの良い歩道を歩いていく。あいにく小鳥のさえずりは殆どなく小鳥の姿もなくて、先頭を切る講師は小鳥の食べる草花の話などをなさっていた。道々、カメバヒキオコシやセキヤノアキチョウジの枯れ枝に着いた氷花が多いところがあって、皆で観察。
トチのねばねばした新芽
クサボタンの綿毛
生藤山方面
三頭大滝は、大部分凍っていたが、真ん中あたりはザーザーと流れ落ちていた。今年はまだ払沢の滝は凍っていないそうだ。
しかし小鳥の姿がないなーと思っていたら、参加者か講師の先生がルリビタキを見つけてくださり、望遠鏡を設置して見せてくださった。その望遠鏡からの小鳥はくっきりとよく見えたが、自分が持って行った双眼鏡ではそれほどよく見えず、さらにデジカメの望遠レンズではさらに小さくしか見えなかった。
正面からの写真は取れなかった。
参加者の多くは立派な一眼レフを持ってきている方が多かったが、私たちのような初心者も半分くらいは参加していた。
アカウソらしいが、こちらも正面からは取れなかった。
アカゲラ?良く分からない。動いでしまって、小鳥には見えませんね。
帰りの道で見つけたコウヤボウキの綿毛
昼食は森の館の方で、暖かい日差しを受けて、持参の弁当を頂いた。お湯もお茶も自由に飲める。
午後のバードウォッチングは、ちょっと離れた駐車場の方にマイクロバスでピストンで運んでいただいたが、やはり小鳥は少なかった。バードウォッチングは早朝の方が小鳥が多いらしい。
指導員の方を先頭に移動する参加者。
小鳥いないかしらね。
イカルらしい。
しかし小さな子供が映していたデジカメの写真の方がきれいに撮れていた。ニコンのデジカメを持っていた。小ぶりで使いやすそう。その子は親に連れられて、何度か参加しているみたいだった。
こちらのハンノキに小鳥が良く来るそうだが、今日は見られなかった。
道路側の崖にベニマシコが居たそうで皆さん見ていらっしゃったが私は分からなかった。それでその辺りを見ていたら大きな鳥がバサッと飛んで移動したが、その先は見つからなかった。枯草と同じ茶色だったからだ。講師の方が望遠鏡を設置してくださったのだが、私が見た時には移動してしまって、見られなかった。ヤマドリだそうだ。
帰りに見た小鳥、黄色っぽかったがツグミかな?(根拠なし)
都民の森の入り口に戻った。びっくりしたのは駐車場がほぼ満杯だったこと。こんなに寒い時期なのに、結構人が来るものだなと思った。親子連れも幾組か来ていた。風もなく、日差しは温かかったから、日当たりに居たら寒さはそれほど感じなかったが、日陰は寒くなる。
売店に寄って、甘酒を頂いた。連絡バスが出るまでしばらく暖かい売店で過ごし、バスで数馬へ。そしたら連絡バスの運転手さんが温泉センターに行く人は?と言うので手を上げたら、そこまで乗せていってくださるとか。しかしほとんどの方は数馬で下り、まっすぐに帰るようだった。
私たちは改装された数馬の湯に寄った。友人がお風呂の具合が悪くてこの所、十分に温まれないとのことだったので、寄ったのだった。お湯は熱めで長湯はできなかったけれど、気持ち良かった。ここは珍しくシャワーを止めない限り出るので、最初戸惑ってしまったが、やはり便利ですね。
次のバスまで時間があったので、薪ストーブが焚かれた休憩室に行って、昼食べ過ぎてあまりお腹は空いていなかったが、ジャガイモ料理を友人と分けていただいた。
すっかり、暮れてきたバス停に行くと若者が二人待っていたが、話をしているうちに、バス停の近い数馬の湯によって、帰るので、先に歩いて行った3人の方が、バス路線の途中で自由昇降できるように運転手さんに言っておいてほしいと言い残して、温泉に向かったので、友人がバスの運転手さんにお伝えした。
どこで乗り込むかしら?と思っていたら、バス停でその3人らしい方が乗りこまれた。多分その方たちだったみたい。じっと待っていると寒くなるので歩き出したらしい。
ここのバス路線は冬季期間は、自由昇降区間があるが、4月から11月までだったかな、土日はないのだそうだ。
武蔵五日市の駅で、ホームに行ったら、結構風が強くなっていて、待合室もなく寒いので、エスカレーターで下りて行ったのだが、その時に登って来た方々に上は寒いですとお伝えしたところ、その方たちも下りていらっしゃった。それで少し談笑して、電車に乗り込んだが、立川までの直行電車はなくて、拝島止まりだが、次を待つよりは奥多摩から来る電車と接続して早いのではないかと言うことで、拝島行きに乗り込んだ。ビールを飲まれていたその方々も乗り込んで、空いた車内で山の話に盛り上がった。
乗換は階段を登ってホームを変えないとならない。私たちは余り歩いていないので楽勝だが、たくさん歩いてきた方々にはちょっと大変だ。それから、立川に出たら、中央線が事故で遅れていると表示が出ていた。
私たちは南部線に乗り換えだったので関係なかったけれど、その方々はどうしようといっていらした。それで南武線で途中まで行ってから乗り換えるとおっしゃって分倍河原までご一緒させていただいた。
おかげさまで大笑いの楽しい道中になりました。私はお酒が入っていなかったけれどね。