今日はいつもの山仲間と宝登山に新年初の登山予定だったが、あいにくリーダーは石川県のご実家の雪下ろしのために急遽出かけられて、もう一名もインフルエンザとのことで、友人と私の女子?2名で行くことになった。幸い雨は朝には止んでいたし天気予報はぽかぽか陽気の予想。秩父でも10度くらいになりそうというので、やや薄着で出かけた。
氷なども溶けるかなと、当初より1時間遅れで池袋からの長瀞直行の電車に乗ったが長いですね。
飯能で向きを変えて、二人でスイッチバック?と同時に声を出してしまった。
芦ヶ久保あたりの北斜面
芦ヶ久保の氷柱というのがあると友人が話して、車窓からも見えるのだとか?確かに芦ヶ久保のあたりで空いた北側?の席に移動する方々がいらした。私もスマホのカメラを構えていたが、あっという間に過ぎて、一番良いところは撮れなかったけれど、少し写せた。
横瀬の駅からは雪山になっている武甲山がくっきり見えた。ここで降りる人たちは武甲温泉かな?
ここで切り離された長瀞行きは、秩父鉄道のお花畑駅に停まり、そのまま長瀞に向かった。最初宝登山を経て長瀞アルプスを辿り野上駅に出るコースを考えていたが、凍った雪道は下る方が危険だということで、逆コースから行くことにした。
そこで長瀞駅で寄居熊谷方面のホームに移動した。長瀞駅で降りる人たちはスイカやパスモが使えないので長い運賃清算の列ができていた。何とか工夫して簡単に清算する方法はないのかしらね?
私たちはすぐに来た列車に乗り込んだが、その車体が外側も内側もカラフルに彩られていた。
車内の天井部
次が野上駅。小さな駅で、運賃を精算(470円)して駅の外にある、トイレを利用させていただいたが、少し歩いた先の萬福寺の横にも立派な観光トイレが設置されていた。
こちらから何組かのパーティが北側の道を進んで行っていたので、ついて言ったが標識は次々に見られた。
車道を15分ほど行くと、萬福寺があり、その横を通って行くと登山口があった。
雪もところどころ残っていて、本格的な登山道となる。
しばらくは急だが間もなくなだらかになる。雪に覆われた道の途中に、登山ポストかと思った赤い箱が置かれていて、そのあたりは民有地でハイキングコース整備の協力金の箱だった。
時々山桜らしい木も見られ、気持ちの良い雑木林の尾根道は快適。日差しが柔らかく、ほとんど風もなかった。針葉樹林や吹き溜まりには雪が残っていて、滑りやすく、ストックを出そうかどうか迷っているうちにちょっと急な下りになったところで下が凍っていて、ズルズルっと滑り、左腰からコケタ。
あーっ!ズボンが泥だらけ!と思って、脇の雪の残っている所に行ってズボンをこすったり手の泥をこすったり、していたが、ふと見たら左手の手のひらの皮がはがれていて、ちょっと血が出ていた。友人が私のお茶で洗い流してくださり、私は化粧袋から傷当てパッドを取り出して張り付けた。飲みかけのほうじ茶だけれど大丈夫だろう。こういう時のために少し清水を用意した方が良いですね。
とりあえず応急処理をして前進。10分ほどのロスになってしまった。ごめんなさい。
ほとんど痛みもなく、助かりました。
それから、しばらく下っていくと氷池分岐に出た。天然氷を取るための池があるらしいが往復で30分ほどかかるので、見てみたい気もしたがやめておいた。そのあたりで小休止しておやつを頂いた。
野上峠ってどこかしら、と思ったが見当たらず、なら沢峠という標識があって、その先からはところどころ雪に覆われた車道に出た。まだ1時間以上かかりそう。ほぼ12時近かった。お腹が空いてきた。
しばらく雪道で滑りそうになりながら行くと、毒キノコ注意の大きな看板の所に出た。
その横から登山道がまた始まったが、結構雪が多くて、アイゼンつけている人たちもいらしたが、なしで登っている人たちも多かったので、何とかストックで支えながら登った。しばらく登ると、ネット情報にも出ていた階段状の登山道が始まった。
どういう関係か分からないが、時々突然強風が吹いたが、風のないところもあって不思議。
いくつかの階段を上っていくと、また階段が出てきたが、大分上の方の感じ。これが最後かな?
最後の急階段が大変という記事もあったけれど、それほどではなく、友人が降りてきた人にまだ階段つづきますか?とお聞きしたら、もう頂上ですよと教えてくださった。
階段の先を行くとハイカーがたくさん集っている頂上に着いた。南側には黄色の蠟梅があり、丘上の真ん中に宝登山山頂の大きい標識があって、写真待ちの人の列ができていた。
そこで友人が前の親子の写真を撮って差し上げて、私たちも二人一緒にとって頂いた。
両神山が見えていた。
前に来たときは、こっちまで来なかったみたい。宝登山山頂の標識で取った写真がないと思う。
私はあたりの写真を撮っていたりしていたら、友人が見当たらなくなって探したら、席を立ちそうな人のベンチで空くのを待っていらした。それで私たちはそのベンチでカップラーメンに持参のお湯を注ぎ、お互いに作ってきたおかずを交換していただいた。友人の作ったサツマイモのサラダは美味しかった。ちょっと失敗したという焼き豚もそれなりに美味しかったです。
カップラーメンのおつゆも飲み干し、お腹いっぱいになって、蠟梅園の見学。蠟梅って上から見るよりも下から見上げた方がきれいですね。青空に映えます。香りもほのかに漂い、近くづくと芳香がむせるようだ。
風もほとんど感じず、日差しのあたたかな頂上だった。
私たちが見た西蠟梅園はほぼ満開だったが、ロープウェイ駅に近い方の東蠟梅園はまだまだでこれから見ごろになりそうだった。
前は宝登山奥の院にお参りした後、ロープウェイ駅の方に出たが、今日は奥の院の横の階段を下りて、そのまま下山道に向かった。フクジュソウを見たい気もしたが、遅くなると雪や氷が固まりそうなので早めに帰ることにしたのだった。
以前寄った小動物公園を横目にして、雪が相当に残った車道を下りて行った。
普通の靴とかスニーカーで登ってくる人もいて、危なっかしい。道のわきにはハイキングの人たちに今年は降雪が多くて、滑りやすいから気をつけるようにという注意書きがところどころに書かれていた。
大分降りたところで、皆さんがわき道に入って行っていたので、友人は車道を行こうというのに、私はこの近道をたどって行った。ちょっと急で滑りやすかったが、何とか転ばずに降りることができた。子供たちは平気で滑り降りていたけれど。。。
だいぶ降りたところで車道に合流。そのあたりからはほとんど雪もなく、しばらく行くと宝登山神社の本宮があった。
うーっ!階段!スルーしようとしたら、たいした階段ではないでしょ!と友人が言うので、手を清めてお参りした。階段は確かにたいした段数ではなく、ハイキングから戻った人たちが列をなしてお参りしていて、私たちも続いた。なかなか豪華な装飾を施した本堂だった。
ハイキングの無事のお礼をして、家族などの無事をお祈りして社務所に。軒並みちょっとお高いお守りばかりだったが、小守りというのがお手頃だったので買い求めて、駅に向かった。
電車の時間を見たら、次は3時22分発で池袋直行とあり、始発なので並んで乗り込んだ。一応簡単に温泉の準備もしていたが、もう途中下車も面倒になり、そのまま帰った。
途中で見た石灰岩を積んだ貨車
久しぶりでよほど疲れていたみたいでお互いに熟睡。私は首が痛くなって飯能の手前で目覚めたが。
ということでお天気に恵まれ、気持ちの良い足慣らしハイキングができました。このコース新緑とか桜の季節も気持ちよさそう。もちろん紅葉の季節もですね。
今日は親の世話で少し遅れてしまって、友人をお待たせして申し訳ありませんでした。いろいろありがとうございました。無事に帰宅できて幸いでした。
そうそう、途中に和銅黒谷という駅があって、和銅という言葉が興味をそそった。調べてみたらなんと飛鳥時代に天然の銅が採掘され、天皇に献上された結果、和同開珎という最初の貨幣が作られたとのこと。飛鳥時代に、この秩父から奈良の方まで運んで行ったというのでびっくり。本当に天皇が統治していたということですね。採掘場あとと、聖神社という霊験あらたかな、お金にまつわる神社もあるそうだ。金運アップなら今度寄ってみたいですね。
また隣のおおのはらという駅の周りにはブドウ畑がちらほら見られて観光ブドウ園があるみたいだった。こちらも季節によると楽しめそうだ。
そうそう、私たちは金券ショップで西武鉄道の株主優待券を手に入れてきたが、西武秩父まで行く場合はかなりお得になる。友人は497円で私は500円で手に入れることができた。往復だと安いランチ代くらいは浮きますね。