11月山予定は後半に立てていたのだが、リーダーの仕事の都合で1日に前倒しになった。普通は連休のあたりは避けるのだが。天気予報があまり良くない。
会社には金曜日午後休で届けていたのだが、予定表は全日休になっていて、確かめたところ、届け出は午後休だったが、間違えたとのこと。全日休も可能と言われて、お言葉に甘えて、朝から出発することにした。もともと午後の利用者の方は入院されて、午後は仕事がなくなっていた。
今回は近いということで新幹線利用はせず、リーダーと待ち合わせて、湘南新宿ラインんで高崎に出た。
予定より一本早い電車に乗れて、早めに到着して正解だった。高崎でトイレに寄っていたりしたら、8:30発の榛名湖直行バスにギリギリになってしまったので、予定の電車だと大変だったわけ。バスターミナルには2階のデッキからロータリーに降りるようになっていたが、1Fに出てしまったので、道路を横切ったが、警備員さんも見逃してくださった。すみません。
雨具やケガや遭難に備えた物品で、ザック軽くしましょうと言ったのにも関わらず、相変わらず重いザックで、とても2Fに戻って大回りする気持ちにならなかった。朝4時過ぎに起きて、寝不足だし。
バスは市内を抜けて田園地帯を通り、かなり奥の方だが開けた街を通り、山の中に入って行った。あたりの紅葉はまだ進んでいなかった。以前榛名湖の外輪さんを巡った帰りにこの道は通ったはずだが、ほとんど寝ていたのだろう。何も覚えていなかった。榛名山神社の入り口を通って、見覚えのある天神峠(以前ここからバスに乗ったのでした)を通り、まもなく榛名湖バス停だった。
榛名富士が湖面に映っていた。
待合所も何もないバス停で、ここでバスはUターンして、高崎に戻って行った。ここにも伊香保温泉からゆうすげの湯に回るバスが停まるらしかったが、バス停の時刻表など見ることなく、湖面に映る榛名富士に感動して写真撮ったりしてから、道路わきの遊歩道を歩きだした。落ち葉が溜まっていて、靴底には心地よい。榛名湖を見渡して、ロープウェイ乗り場まで遠いわね、と言いながら歩く。スワンボートの乗り場が近くにあった。一応営業しているようだった。
途中でバスが通り過ぎて行った。もしかしたら、接続の伊香保行きのバスがあったのかもしれなかった。最初こっち迄、そのバス路線が通っていることに気が付かなかったのだった。
しばらく進むと、湖側の柵に、ホタルの生息地だから、水辺に入らないようにという注意書きがあった。ゆうすげの季節にホタルが見られるのかもしれないと思った。
湖ではボートに乗って釣りをしている人たちも少し見られた。
湖岸から少し離れて、駐車場のようなところを横切るとテニスコートの前に出た。伊香保からのバスはちょこちょこをこの辺に停まるようだった。本数は少ないけれど。
葦原があって、その間に木道があったが、入っていいのかどうか分からなかったし、午後雨かもしれないと思って先を急いでしまったのだが、しばらく進んでビジターセンターが見えて来たあたりに、木道が通じていて、そっちを歩けばよかったと思った。ビジターセンターの近くのドウダンツツジは真っ赤だった。
馬がいた。
このあたりの紅葉はかなり進んではいたが、まだ緑色がかった葉もあり、もう少し後の方が鮮やかになりそうだった。途中馬を引いた人が歩いてきて、一時並行して歩いた。馬糞などは落ちていなかったけれど、ちょっと気になった。
やや右折気味に歩いて、ロープウェイ駅に出た。ロープウェイ駅の前にはやや年季の入ったお土産屋さんが3~4軒並んでいた。
ロープウェイ駅の入り口に人々が並んでいるのにはびっくり。
バスでやって来た一団のようだった。私はその横の方に登山口があり、約1時間程度で登れるから、登る気まんまんだったのだが、リーダーは仕事疲れだったのか、雨が心配だったのか、ロープウェイで登ろうと言って聞かない。最初晴れ渡っていた空に雲が広がり始めて来ていた。確かに雨も心配だった。
それで、ロープウェイ券を買い求めたのだが、せめてゆうすげの湯の方に降りる下山道を辿ってみようと提案したが、とにかく急いで、雨の降らないうちに伊香保観光もしたいということで、結局往復券を購入した。
ロープウェイの列はなかなか減らない。よく見たら、2本のケーブルごとに2台の箱がそれぞれ往復しているだけで、循環型ではなかったのだった。結局4台が稼働していただけで、一台には10人弱乗れるようだった。
しばらくしてやっと乗れて、動き出す。小さいし、距離も短いけれど、逆になんだか不安になってしまった。でもアッという間に頂上近くの駅に到着。
降りると展望台になっていて、富士山も見えるらしかったが、今日は雲があって見られなかった。
マユミの大木にピンクの実が生って、花のよう。
その横を通って、富士山神社に階段状の道を登っていく。登りだすあたりに、榛名山山頂と書かれた標識があったのだが、写真を撮りそこなった。展望も何もない所だったので。
神社近くにニシキギの実が生っていた。葉はまだ真っ赤ではなかった。
アザミが咲き残っている道を辿ると、富士山神社に出た。白壁に赤い柱の神社だった。
お参りして、横の広場の方に降りた。
展望図が置かれていて、左端に谷川岳、日光白根山とか赤城山などが書かれていた。
神社の前のドウダンツツジは見事に赤かった。
反対側の参道の方で、ゆうすげの湯に出る下山道の入り口を探して、しっかりした登山道を確認したが、天候悪化を心配して、やっぱりロープウェイで降りることにした。
広場で登山道から登っていらっしゃった2人組の方がいらっしゃった。登山道を確認してみたら、割と広くてしっかりしている様子だった。
それから最初に皆さんが立ち寄っていた広場に出て、もう一度景色楽しんだ。右手に浅間山らしい姿が雲の下に見られた。初冠雪のころならはっきりわかるのだが。。。外輪山の紅葉がきれいなのだが、雲が多くなってきたせいか、カメラでは色が良く出なかった。
真ん中辺に富士山らしいが見えない。
ロープウェイは、人がある程度集まってから発車のようで、少し待つ。風が通ると結構冷たい。先頭に近かったので、前側に陣取り、眼下の榛名湖を楽しんで降りた。
あっという間に、下駅に着いた。このロープウェイ駅には食べ物屋さんやお土産屋さんなどは何もない。トイレは上駅にも下駅にも設置されていたが。
バスの時間を見たら、まだ50分位あったので、座るところを探して、カップラーメンを作って頂いた。5時前に簡単な朝食だったからお腹ペコペコ。美味しく頂いた。
目の前に乗馬のお客さんを待つ馬が三頭繋がれいたが、私達がいる間には利用者はおらず、狭い場所に繋がれていて可哀相になった。でもお金かかるし時間もないから乗ってみることができなかった。
早い時間にゆうすげの湯行きのバスが通って行った。予定の時間より若干遅れて、伊香保温泉行のバスがやって来た。自動車が結構通っていたから、渋滞気味だったのかしらね。
ゆうすげの入口を経てメロディーラインには気づかないまま、相馬山の近くを通り、ヤセオネ峠を経て、山の中のくねくね道に入る。相馬山と並んでいるのが二ツ岳のようだった。最初は伊香保のロープウェイから、そこに登ろうかと計画したが、人が少ないかもと思い、意外に榛名山が近いことを発見して、以前榛名山の外輪山を回ったので、中央の榛名富士に登ってみようということになったのだった。
車窓から見るカラマツはまだ緑色が残っていた。
ずっと二つの山(相馬山と二ツ岳)が見えていたが、いろは坂を思わせるくねくね道を降りていくと、それらの山は見えなくなり、高根展望台の開けたところを通り過ぎる。
さらに下ると長峰公園入口という所を通った。この辺のバス停はバス会社によって異なり、またコミュニティバスも数路線走っていて、バス停もその名前も違っているのでややこしい。
伊香保というバス停を経て、石段街口に着いた。運転手さんに、ホテル松本楼の近くで降りたいと伝えたら、「ちょうど真ん中辺だけど、登る方と下る方とどちらが良いか?」と聞かれて、もちろん下る方をお伝えしたら、榛名登山口で降りるように言われた。すぐに八千代坂下バス停で、次が榛名登山口バス停だった。降りて緩く下っていくと、近くにファミマがあり、温泉まんじゅうの店があった。その先に左に入るやや急な坂道があった。あんまり下だと嫌だわ、と思いながら降りて行ったら、スナックの先にその昭和レトロな旅館の入り口があった。近くて良かった!
まだ早いけれど、宿に荷物だけ置かせていただこうと入って声をかけた。従業員の方が出ていらっしゃって、荷物を預かって頂いた。サブザックに雨具をいれて背負い、先ほどの道を後戻った。緩やかな坂を登っていくと、バスで通った石段街口に着いた。
けばけばしいいかほの文字だが、皆さんここで写真撮影。自撮り用スマホ台が設置されていた。
階段脇のコマツナギ。くずの花かと思って近づいたら葉も花も小ぶりで違っていた。可愛らしいですね。ツルが駒をつないでもおれなくて丈夫というので着いた名前らしい。
石段街の説明が書かれていた。
365段の階段に戦々恐々だったが、5段目、25段目などとプレートがはめ込まれていて、踊り場ごとにお店があったりするので、思ったよりは楽だった。
直ぐのところにあったクレープ屋さん、地元の素材を使っているとテレビでやっていたので、つい注文してしまった。ミーハーですね。まあ量も多いので半分こにしましたが。なかなか美味しかったです。リーゾナブルな旅館の食事の量は多めと口コミに書かれていたので、昼は軽めにしておかないとね。
最後の365段目で伊香保神社に出た。
手水鉢にはムラサキシキブなどがいけられていた。
神社に回り込んでお参りする。
裏手のドウダンツツジは真っ赤だが、伊香保の方の黄葉はまだこれからのようだった。先に緩く下る道があり、湯元の露天風呂の方に行く道のようだった。
緩く上り坂になり、ホテルなどが崖地に並ぶところをさらに進むと赤い橋が見えて来た。河鹿橋らしい。紅葉橋とも呼ぶらしく、紅葉の名所のようだったが、楓の色づきはまだまだだった。
橋の奥の方に、少し前にテレビ(相葉ヒロミの番組―伊香保というのでたまたま見ていたのだった)で整備するところをやっていたお不動様が設置されている場所に出た。
テレビでは写していなかった場所にもリンドウや白いイワシャジンなどが植えられていた。
奥の広場のようなところのカエデは少し色づいていた。あとで気づいたがそこを横切ると飲泉所の前に出られるようだった。
驚いたのは広かった階段の3分に2くらいを使って茶店?ができていたことだった。階段の上部はテーブルと椅子が置かれていて、飲食できるみたいだった。商魂たくましいですね。
この左手に入っていくと、温泉水が飲めるところがあった。こちらの源頭は、黄金の湯の方で鉄分が多いらしい。一口なめてみたが鉄分と何か複雑な味がした。
さらに緩く登っていくと、脇の崖から水が流れ落ち、道路は赤茶けたりしていた。
2か所の温泉が流れ出ている場所はかなりの水量に見えたが、源頭という所の井戸のような場所は、それほど強い流れのようには見えなかった。
その先にはラドン発見場所の碑が設置されていた。
研究者の銅像
その手前に露天風呂の入り口があったが、写真撮らなかったようだ。
それからあと戻ったが、途中でコミュニティバスから数人が降り立っていた。バスを探せば、歩かなくても来れるのでした。
その後石段を下りて、行きがけにはスルーした関所とハワイ王国公使別邸を見た。
ハワイ王国公使別邸
南側
下側の庭園のカエデは少し色づいていた。
そのあたり公園になっていて、植え込みのつつじが狂い咲きしていた。
イワベンケイも咲いていた。
石段歩きで、足が痛くなってしまい、バス停広場の所の休憩所で少し休んだ。パンフレットなどを頂いてから、宿の方に移動した。
旅館の温泉は24時間は入れるとのこと。白金の湯を引いているとのこと。大きい浴槽ではないものの、2~3人は入れるお風呂で気持ちよかった。循環式らしいけれど。早めに入ったので、空いていた。驚いたのは、夕食の時間が迫ったら、お料理が沢山並べられ、ほぼ満員だったこと。連休前の金曜日だからでしょうか?明日は天気悪そうなのですが。平日割引で少し安かった。
食事も器は家庭的なものだが、しっかり色々頂けて美味しかった。朝も和食だが、これまた自分の普段の食事の3倍くらいのおかずが付いていて、味も良かった。朝も入れたてコーヒーを勧めて頂いた。インスタントではないし、瀬戸物のカップで頂けて、うれしい。
ただ朝風呂に入った後、右手の親指が腫れてしまった。この間木を伐りすぎて炎症を起こしていたのが少しおさまった状態だったのが、温泉成分の影響か温度の影響か、腫れたらしい。そういえば昔、手を岩にぶつけて痛かったのに温泉に入ったら腫れて酷くなったことを思い出した。単に温めすぎたたせいかもしれませんね。
そういえばテレビで傷に良い温泉と、疲れを取る温泉と2種類の温泉を使い分けていた武将がいたと言っていたような気がした。泉質によって効果はいろいろなのでしょう。
昨日のうちに観光もできたので、9時58分の渋川行きのバスで帰る予定で、今度は、下る方の見晴下というバス停から乗るように出発した。雨も土砂降りではなく、傘を差せばしのげる程度で助かった。
突然時間前にバスが来た。群馬バスではなく、関越交通のバスだったが、確かに渋川に出るというのでそれに乗り込んだ。渋川に着いた後、そのまま赤城自然園に向かうとアナウンスされていた。予定の電車より一台早い電車に乗れて、新前橋で同じホームで高崎行きの電車に乗り換えた。両方でたった5駅くらいなのだが、交通費は大分高くなった。高崎直行バスはもっと高いから、トントンかもしれない。予約が必要だし、遅い発車だったので、直行バスには乗らなかった。
高崎駅で、湘南新宿ラインに乗り込み、2時間近くかかったが、無事に新宿に着いた。
初めて伊香保温泉を見学することができました。宿の前に立っていた大きなホテルらしい建物、夜見たら真っ暗だったので、廃業したらしい。廃墟にならないと良いですが。大きな温泉地は、団体旅行が減ってから、経営が大変で、コロナの頃に廃業したホテルや旅館も多いですね。伊香保も大きなホテルが多いから、大変だろう。多少外国人も見えたが、裏磐梯ほど多くはなかった。
まだ草津も四万温泉も行ったことが無い。いつか行ってみたいですね。できれば源泉かけ流しの宿に。でも源泉かけ流しと言って清掃を怠ったら、レジオネラ菌などが増えた旅館もあったから、源泉かけ流しというだけでは安心できませんね。温泉は流さない方が良いと書かれていたが、やっぱりきれいな水で洗った方が安心です。
渋川駅の待合室には女子高の生徒の作品の座布団が置かれていた。
ホーム待合室もレトロに仕上げてあった。
新前橋行の電車