昨日お知らせしたとおりに、21日夜11時新宿都庁駐車場から毎〇登山バスを利用して、長野の猿倉に向かった。天候が心配だったし、自粛云々もあったが、6月から予約していたので、決行。
夜の都庁(コロナの関係か青い)
バスは大型車だったが、朝5時に、猿倉組はマイクロバスに乗り換え。他の乗客も全員下ろされていたから、やっぱりマイクロバスに乗り換えなのかな?
いつもよりは少しは眠れたが、6時に着くと聞いていたので、起されてがっかり。
マイクロバスは朝焼けの山々を車窓に移して、細い道をたどり、30分ほどで猿倉着。
猿倉荘
簡単な朝ごはんを食べて、私は暑くて身に着けられなかった登山タイツを付けてから出発。最初は林道歩き。
雪渓のあるあたりが白馬岳か?
木々の間の道を白馬尻小屋後に出た。
当分、雪渓のない沢
雪が多い時なら、この辺から雪渓が始まるが、今は大分先らしい。渓流沿いだが少し離れた夏道をたどるがこれが結構きつかった。
途中、ミソガワソウがたくさん見られたが、写真はこれしか撮っていなかった。
ユキクラトウチソウ
ウサギギクも咲いている。
タンポポ?と思ったのはミヤマタンポポらしい。アキノキリンソウ、オタカラコウ、ミヤマキンポウゲなどの黄色の花もたくさん見られた。
大雪渓の行程の4分の3くらいのところから100メートルくらい雪渓歩きがあったが(その前後も雪渓は見えてはいるが、危険らしくて通れないようになっていた)、アイゼンはいらないでしょうという、下りてきたからの話で、私たちも少し歩いてみて大丈夫そうだったので、アイゼンなしで歩いた。雪渓では少しガスってちょっと寒いくらいだった。
もう岩室跡は通り過ぎたかなと思ったのだが、まだ30分くらい先だった。また雪渓横の夏道を通る。岩室跡あたりは渓流の流れるところを横切るような岩場が続いた。あまりの暑さに、首の手ぬぐいを濡らして、首に当てたら気持ちがよかった。夏道はずっと岩ゴロゴロだったが、周囲にはお花もたくさん咲いていて、気持ちがよかったが、暑さに消耗してしまった。歩くルートにはなっていないところの雪渓を下りるグループがいたが、大丈夫なのかな?雪渓を歩く方が岩ゴロゴロの道をあるくよりは楽そうだけれど。。。
オオミズバホオズキ
シロウマフウロ
シロウマアサツキ
カワラナデシコ
ミヤマシシウドの大群落
シシウドとオニシモツケの群落
イワオオギは終わりかけが多かった。
ホソバトリカブトの群落
クルマユリの群落(オレンジ色が出なかった) もう少し上の方ではあたり一面咲いていた。車ユリがこんなにたくさん咲いているとは知らなかった。以前来たときは7月で数輪しか見なかったけど。
タカネヒゴタイ
小雪渓もなくなって、やっと葱平のあたりに出て、一面のお花畑が続いた。
注意書き
テガタチドリとタカネヨモギ
イワツメクサ
イワギキョウ群落
左手の草原には車ユリがたくさん咲いていたが、色が出ない。
途中何回も足が攣れて、それも左右、ふくらはぎと腿と両方出て、難儀だった。一回通りがかりの二人組に足が攣れて、と話したら、若い男性だったが、塩分が足りないのでしょう!と塩分飴を2個下さり、それをなめたら、大分よくなった。私も持ってきているつもりだったが、荷物に入っていなかった。味が好きではないのだが、山では必須ですね。相当にアクエリアスとかポカリとか飲んでいたのだが。避難小屋が見えた時はほっとしたが、そこから頂上宿舎までも1時間くらいかかった。
どうも段差が20センチを超えて力を入れると攣れてくるみたいなので、できるだけ段差の少ないところを選び選び歩いた。
その後もリーダーにはるかに遅れて、喘ぎあえぎ登って最後の階段状の所でも攣れたりしたので、持参の梅干を取り出して食べたら、少し良くなった。リーダーは雷予報も出ているから正午までにはたどり着いた方が安全と思って、急いでいたのだった。
リーダーには先に行ってくださいと話して、先行してもらった。私は頂上宿舎のところでしばらく休んだ。今日は白馬山荘泊まりなので、さらに30分くらい登らないとならない。
二股に分かれたところで、雪渓に近い方を選んで登っていくと、同年配くらいの二人組が下りてきて、上の道の方が楽ですよと言ってくださったが、あと戻るのも面倒で、こちらから行きますとお伝えしたところ、明日はどちらに下りるかと聞かれて、栂池のつもりですとお伝えしたら、ロープウェイの下りの切符を下さった。彼らは戻るのをやめて、頂上宿舎のあたりでテント泊だとか。それでありがたく切符をいただいた。ありがとうございました。
離れたところにコマクサが一株だけあった。
白馬山荘への道からの村営宿舎から杓子岳方面
イブキジャコウソウ
トウヤクリンドウ
タカネシオガマ
ヒメクワガタ
一歩一歩のろのろとやっとのことで、山荘について、受付に行ったら、もうリーダーが支払いなどを済ませているとのことで、部屋に入ったが誰もいない。
受付にシーツのことを確認に言ったら、その分も支払い済みでここにあるというのでいただいて、リーダーは山頂に行ったとのこと。あの重い荷物を担いでいったのかなと思ったら、ちゃんと受付の場所に置いてあったので、少し安心した。
一応山頂ならメールが届くかなと思って、着いたことを報告。
リーダーは時間が経っても部屋に来ないので、どうしたのかとメールしたら、レストランにいるとか。お酒を飲んでいた。私も500円のペットボトルのお茶(高いですね)を買って、座ろうと椅子を引いたら、どっしりした椅子で重かった。リーダーは待ちくたびれて、ご機嫌斜め。もっと早く山頂に行っていたら見晴らしがもっと良かったはずと、言われてしまった。明日も通るのだけれど、天気が分からないしね。
私はスマホの電池が少なくなっていたので、100円で受付の充電器につないで、充電したが、ずっと見ているわけにもいかず、置いておいた。こんなタダ同然の機種を盗む人もいないだろう。
それから部屋に入って、休憩。と言っても高山病にならないように、横になって休むことはできないので、おやつを食べたり、時々外に出たりした、山小屋の水は飲めるとのこと。今日持ってきた水(合わせて3リットル近く)は全部使い切ってしまったから、明日は水を入れて持たないとね。村営の頂上宿舎は山陰にあるので見晴らしはそれほどないが、白馬山荘は見晴らしがよく、晴れていたらレストランからは剣岳から槍ヶ岳まで見渡せるとか。
宿は新しい感じできれい。あちこちにアルコール消毒液が置かれていた。マスク着用を忘れがちで取りに戻ったりした。
宿の側面(窓を開けても隣同士見えないようになっていた)。頑丈にするためかもしれないけれど。
夕食が5時だったので、食堂に向かう。あまり大量ではないおかずだが、疲れすぎて私は食欲が出ない。小さめのハンバーグ半分とおかずの一部で食事を済ませた。みそ汁とお茶がおいしかった。食堂の方に、朝何時からお湯がいただけるか聞いて、5時前くらいとのこと。朝食は5時からだけど、早く出たいので、頼まなかった。栂池14:00のバスを予約したので。私の足では、時間的には結構ギリギリかもしれない。
夕食後、ちょうど日の入りの時間で外に出てみたら、ガスがかかって真っ白。あきらめて部屋に戻って、ふと見るとガスが晴れて、旭岳(多分)の上に太陽が落ちるところだった。
三日月がきれいだったが、ちょっとの時間では、流れ星は見えなかった。
8月23日
午前4時にスマホのアラームをセットして就寝。部屋が西日で暑くなっていて、ちょっと寝られず、窓を開けたら、蛾が入ってきて慌てた。大きなビニール袋にとって外に出したけど。それで窓はほんの隙間だけ開けて休んだ。二人共、足にたっぷりシップ薬を貼って休んだ。すぐに寝てしまって、山荘の消灯が何時だったかは分からない。
アラームの数分前にリーダーが起きだし、私もアラームが鳴ってから起きた。
部屋でとりあえずパンだけ食べて、出発の準備をする。最初は部屋の電気はつかなかったが、4時半ごろにはついた。身支度をして出発できたのは結局5時半になってしまった。5時出発を考えていたのだが。買い求めたシーツは山小屋で回収してくださって助かった。不織紙で軽いけれど、結構かさばるのだ。
階下はストーブも付けていたので、寒いのかなと思って、一応私は薄いユニクロのダウンを着込んだ。
山頂への登りも私にはきつくて(やや高山病かな?)すぐにリーダーと距離が開いてしまう。トウヤクリンドウがたくさんありますよという通りがかりの方のお話だったが、確かにそのあたりにはたくさん咲いていた(早朝なので開いてはいなかったが)。山頂で少し記念写真を撮って、白馬大池方面に向かう。標識が見当たらずに、絶対間違いないとは思ったが、近くのグループの方に確認した。
槍ヶ岳方面
南側の崖の向こう
振り返った白馬岳
途中から左手に小さな池が見えた。
やや下り気味の緩やかな道をしばらく行くと、三国境の標識があった。白馬岳と雪蔵岳、朝日岳方面と白馬大池方面の三差路だ。
下りだと、ほぼリーダーについていけるのだが。このころから日が当たりだして暑くなり、上着は脱いだ。
そこからの小蓮華山への道は、多少のアップダウンはあるけれど、気持ちの良い尾根道。道は細かい石でそれほど負担にはならない。時々ケルンが積まれていた。
振り返ったら銅剣が立っていた。
白馬岳方面
白馬大池方面
ハイマツも道々たくさん生えているのだが、残念ながら、ライチョウは見られなかった。熊鈴も鳴らしているし、ガレた石の道で音がするから、逃げてしまったのかな?ハイマツの実も見当たらないから、時期が遅いのかな。大池への道はハイマツが多く、ライチョウ坂というそうだ。
小蓮華山からは、白馬大池も見えて、気持ちがよい。お花畑も多くて、高山だけに、背丈の小さな花が多いが、ウサギギクの大群落もあって、きれいだった。
タテヤマリンドウかな?小さな青い花が日に当たって輝いていた。(綿毛はチングルマ)
白馬大池が見えなくなって、結構下って行ってもすぐには池に出られず、回り込むように白馬大池山荘前にでた。あたりはチングルマの群落がたくさん見られ、今は綿毛がきれいだった。
山荘前でカップラーメンにお湯を入れて、いただく。テント場があって、テントが少し張られていた。
小屋の横にミヤマハハコとダイニチアザミが見られた。この辺りはダイニチアザミが多いみたい。
最高のシチュエーションだがバスの時間もあるので、ゆっくりする間もなく、出発。しかしここからが大変だった。多少アップダウンがあるとは思っていたが、これほど岩ゴロゴロとはね。
池の周りを少しだけ行くのだが、それが岩場だらけ。まあ、角は取れているが、隙間だらけの岩の間を通っていき、しばらくして登りに入るがやっぱりハイマツの間の道は岩ゴロゴロ。
家に帰って地図をみたら、安山岩のゴロゴロした道と書かれていた。またもやよく見ていませんね。登り続けていくと、(白馬)乗鞍岳に到着した。
この後、雪田(雪渓)があったらしいところが岩ゴロゴロで、下りるのにも緊張の連続。若い人たちはさっさと通過できるが、私たちは慎重にならざるを得ない。
雪渓を通過している人もいたが、私たちは雪渓の縁の岩の道を下りる。筋肉痛もひどくなってきた。私はシップ薬を貼り続けていたせいか、攣れるまでには至らなかったが。
このあたり、ダイニチアザミが多かった。
木道が見えた。あそこに下りるのかしら?
ここが天狗の原かしら?と思っていたが、その雪田のあたりを下り切ったあたりに、天狗の原と書かれた湿原があった。岩ゴロゴロの道から突然新しい木道が出ていた。
上の方から見た木道に続くのかしら?もしかしたらそれは栂池自然園だったのかな?オミナエシかなという花が一本あった。
雨が降っていないのか、乾き気味の湿原の休憩場所を通過したら、また突如木道は消え、また下りにくい岩と石の道が続いた。
イワシャジン?
オヤマリンドウ?
このあたりになるとせせらぎが流れている場所が2か所あって、水場らしかった。しかし、岩ゴロゴロの道は続き、ココを登るのも大変だったわね、と話した。
道々ミヤマオトギリとかタンポポのような花で枝分かれしていたのはミヤマコウゾリナだったのかしら、ミヤマアキノキリンソウなど、黄色の花がたくさん見られた。
下りとは言え、また足が痛んできて、私は休み休み進む。あと400メートルと書かれた木の標識が置かれていて、若い人たちが読み上げてくれた。山の400メートルはあと30分以上かかるわね。がっかり。
それでも建物が3棟見えてきて、着いたー!と思っても、まだ下りの道は続き、ロープウェイらしい音やにおいがしてきても、階段状の道が続いて、栂池山荘の横に出た時は、ほっとした。まだ1時になっていない。山荘の手前のオニシオガマ
栂池ビジターセンター
それでつい、サルナシ入りのソフトクリーム300円という看板につられて、買い求めてしまった。リーダーは栂池高原に下りついてからの方がよいのでは?と言われたのだが。。。
それでソフトクリームを食べていたら、リーダーもお酒を買い求めて、少し休憩をとってしまった。ところが、ロープウェイ駅はまだ5分ほど先と言われて、舗装道路を歩いて行って、乗り込んだが、それは13時20分発。5分程度でゴンドラリフトに乗り換えるところについたが、やはり少し歩かないとならない。ゆっくり歩いたら、人々が先に乗り込んで、私たちは35分くらいに乗り込んだのかな?ゴンドラリフトは思ったより時間がかかり、20分で栂池高原駅に着くらしい。リーダーがよく考えたら5分しかないよ、というので、慌てて、バスの緊急連絡先に電話して、事情を話した。乗り場の近くの店の名前を教えてくれたが、それがどこにあるかは分からない。
のんびりしたゴンドラが時間通りについて、痛む足で階段を駆け下り、下の方に駆けて行ったら、バスが見えて、外に出ていた運転手さんに話しかけた。今緊急電話を担当から受けたところという。セーフ!
甲武信岳の時もリーダーに走っていただいてバスに間に合ったのだが、「まただ!」と指摘される。
それで乗り込もうとしたが、リーダーはロープウェイの前にお酒を飲んでしまってす走ったので、体温が乗車ギリギリの7度5分もあったそうだが、なんとか乗ることができた。本当によく考えないでごめんなさい。下についてから休憩すべきでした。
まあほぼ時間通りに発車できた。
そうそう、今回友人に紹介されて、「コンパス」に四苦八苦してスマホではうまく登録できず、パソコンから登録して、登山届を提出していたのだが、下山通知をするようにと書かれていた。それでスマホから通知を出そうとしたのだが、パソコン情報と連動してなくて、通知するボタンが見つからず、焦った。7時間過ぎてしまったら捜索願が自動的に出されてしまう。でももしかしたらメールが届いていたような気がして、メールを探したらありました。すぐに下山通知ボタンが出て、通知した。あとでメールを見たら、下山通知を受け取った旨のメールが届いていた。(緊急連絡先のメールにも届いたそうだ)
良かった、遭難者にならなくて!そんなに焦って乗ったのだが、15分ほどで着いた八方の湯のところで3:00まで時間待ちとか。先にわかっていたら、お風呂の準備をしておいて、さっと汗を流すことくらいできたのに、用意もしていないし、足湯もあったが手元にタオルも持っていなかったので、あきらめて、コンビニでまたお酒とおつまみ、私は巻きずしセットを買って、夕食替わりにした。
川中島インターで上信越道に入ったときに突如大雨が降ったが、すぐに止んだ。その後は雨にも遭わず、渋滞もなく(半分寝ていたから分からないけれど)順調に進んで、7時半ごろ新宿に着いた。
昨日の夕方は、小諸の方だったか、雷雨で人が亡くなったとか。
山の方は夕方も雨も降らず、2日間とも晴れて(両日とも午後2時には着いたし)、最高の山旅になりました。ただし筋肉痛は歩いている時から起きたので、明日は大変そうです。
この分では9月の山は無理かも。それは山小屋に1か月前に予約の電話を入れないとならないので、忘れたらアウトですね。一応バスは予約入れてあるのだが。どうなることでしょう。
そうそうパソコンの入れ替えもしないと。それもどうなるか分からない。
追伸:そうそう、中国語を話す20人近くの団体が登ってきて、マスクなしで大声で話しながら追い抜いたりするので、こちらもマスクなしで大声で、「しゃべらないよう」と英語とかで話してしまった。何回言っても大声で話しながら歩くので最後は怒鳴ってしまったら、にらまれたけど。幸い宿は村営宿舎だったらしくて、私たちのほうは静かだったけれどね。中国語習っても全く中国語で静かにしてくださいという言葉は出てこなかった。駄目ですね。ツアーのガイドらしい人は理解できたらしいが、それが後方の人には伝わらなかった。残念!