今日は、前々からの企画で、本白根山か四阿山かに行こうということになっていた。久しぶりの人が多いことと、天気予報から、本白根山に決めたが、天気予報は、予報会社によって違っていて、曇り・霧・一時雨の可能性もあることを覚悟の上で出かけた。
私が予約時間の10分前に行っていたら遅れないで済んだのだが、レンタカーやさんの担当者が代わっていて、ネットで手続き済みのはずがこれまでになく細かくチェックしたり、クレジット決済済んだつもりが済んでいなかったのでその分遅れた。途中でピックアップする方にはお待たせしてしまった。
ナビ通りに行ったら、信越道に入り、軽井沢を通過。妙義山・軽井沢あたりでは晴れ間も見えて、ちょっとした観光気分。
鬼押し出しを経て万座方面に出るように指示されて、そちらから向かった。
信号の合間に見えた浅間山(大分雲が出ている)
鬼押し出し
浅間山(雲が噴煙のように見える)
万座方面に向かったゲートが半分しまっていたので変ねと言いながら、看板の夜間通行禁止が目に留って、その下の通行止めは目に入らず、そのまま進行して行った。ゴルフ場を過ぎた先で、トウセンボ。係りの人が、この先は通行止めですとおっしゃる。
キャベツ畑
仕方ないので、後戻り、ゆっくり運転の車やバイクが進んだ草津方面へ向かった。くねくねとした道を進むと雲が増えてきて、天気が気になった。
草津あたりでは雲も厚くて、温泉に入ってこのまま帰ろうかという話まで出たのだが、取りあえず行って見ようと草津白根への道に入る。
ロープウェー山麓駅が見えてそのあたりには硫黄のにおいが立ち込めていた。白根山は入山禁止、湯釜は見られませんとは書かれていたのだが、意味が十分分からず、沢山の車がレストハウスの方に向かってどんどん走って行くので、私たちはまさかレストハウスが閉鎖され、駐車もできないとは思わずに進んだのだ。
時々霧に包まれてあたりが見えなくなるが、少しするとまた見えてきて、ヤナギランのピンクの花やノリウツギやオンタデ?の花が見えたりする。
レストハウスのあたりからは霧が晴れて、湯釜の方の白根山が薄茶色の山肌を見せて、荒々しくも広大な印象を与えていて、なかなかの景色だった。後からはっきりわかったのだが、こちら側の白根山は火山レベルの引き上げで立ち入り禁止になっていたのだ。そういえば、ロープウェイ駅には緊急災害用のヘルメットが置かれていた。
しかし道路は止まれないし、そのまま万座志賀ルートを進まないとならない。
弓池が見えた。
このまま志賀高原まで行かないとならないのかしら?といいながら、どこかUターンできるところはないのかなと思っていたら、他の車もUターンしている場所があって、私たちも続いてUターンすることができた。監視の人が心なしか、笑っているように見えたのはヒガミだろう。
それからまたくねくねした山肌を行く道路を下りて、ロープウェイ(ゴンドラ)山麓駅の駐車場に入った。天候が不安定なせいか、車の台数は、そう多くはない。
上の方の周遊路は歩けるのかしら、と友人に窓口で聞いていただいた。大丈夫らしい。
ロープウェイ山頂駅に着いたら、小雨がばらついて寒いくらい。ここからコマクサリフトを使って上に行った。リフトに乗っていて急な雨に降られたらと、レインウェアを着込む。
案内の地図がちょっとわかりにくくて、なかなかルートが頭に入らなかったのだが、雨は止んで何とか天気持つかもしれないと、軽装の観光客も多く歩いている周遊路をたどる。
木道
道々のオトギリソウと秋のキリンソウ
針葉樹やダケカンバの森林地帯を抜けると、霧の中に本白根山展望所が岩の上に見えて、皆で整備された遊歩道を登って行った。そこここにコマクサが咲いていてたが、もう終わりかけが多かった。戻っていらした方に伺ったら、頂上の方には白いコマクサもありましたとのこと。それを見たくて登って行ったのだが、展望所のあたりには見当たらなかった。
霧のかかった遊歩道
コマクサ(薄いピンクのものより濃いピンクの花が多い。)
ヒメシャジンは初めて見た。
ヤマハハコ
展望所の方の霧が晴れてきた。
ウスユキソウ
シラネニンジン?とヒメシャジン
ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)もたくさん咲いていて、一部は花殻になり始めていた。
展望所のところで、雨が降り出さないうちに昼食にしようと、岩に腰を掛けて持ち寄りのお昼を頂いた。
展望所の標識 白根山方面
霧はすっかり晴れて、たまに雲の切れ目から薄日がさし、青空も一瞬見えて、幸運だった。涼しい風の吹く中、美味しいお食事を頂いて、コーヒーも入れていただき、ゆっくり食事タイム。
地図で確認したら、本白根山は右手の万座方面という方に行かないとならないが、雨も気になり、早めに降りようということで、鏡池の方からロープウェイ山頂駅に戻ることにした。途中から山麓駅へのハイキングコースもあるが、やや急で時間もかかるというので、今日は山頂駅へのルートにした。こちら側もコマクサが見られたが写真撮りそこなった。
ぬかるむと滑りやすいというコースも雨は降っていないらしく、乾いていて、それほどは滑らなかった。
キノコロード
鏡池はなかなか見通せるところにつかなかったが、半分くらい下ったところから、池に降りる道もあって、よく見られた。昔の噴火口だったらしい。今は浅い湖面が見られたが、天気が悪いので色は青くはなかった。
鏡池
池まで降りると遅くなるので、そのままロープウェイ駅に向かう。そのあたりは針葉樹林帯の気持ちの良い道で、キノコも多く、舞鶴草がベージュ色の実をつけ、ゴゼンタチバナも花殻から小さな実、そして赤いきれいな実をつけている群落もあり、楽しかった。
ゴゼンタチバナの実の色づき方
ツバメオモトの実 ガマズミの実
渡渉部の横はブルーシートで覆われていた。梯子と階段を使う。
下の方になるとイワカガミの葉も多くて、初夏のころには見事だろうと思った。
ツルリンドウ ニガナ
ヤマハハコ ヤナギラン
ママハハコ群落
ツリガネニンジン オオバギボウシ
リフト乗り場や、ロープウェイ駅が見えてきて、草原のヤナギランや咲き終わりのギボウシ、赤爪草やシロツメクサなどを見ながら、戻った。
いもり池の鴨
案内板
途中パンフレットに出ていたヒカリゴケはリフトに乗らないで登るコース上にあるらしかった。しかし、どこかにないかなと、岩の隙間とか木の洞を探していたが、偶然岩?陰になにやら蛍光色の苔を発見。これってヒカリゴケ?皆にも見てもらって、確かに光っているということで嬉しくなってしまった。見る角度によって見え方が違う。
ロープウェイ山頂駅付近の花
こんなところにマーガレット?それとも高山植物?
喫煙小屋
ロープウェイから見た沢
広大な露天風呂というのも魅力的だったが、私たちは草津の大滝の湯に寄った。
強酸性の温泉に入り、合わせ湯というものを経験した。
すごい勢いの排水路
帰りは中之条、から渋川伊香保インターから関越にはいり、渋滞を経験したり(実際私は運転の方に申し訳なかったのですが、相当に眠り続けていました)、寄居がレストランが限られていて、次に入った嵐山PAが断水で食事もできず、トイレも使えないというハプニングにも見舞われたが、高坂SAで食事をして、何とか11時までには帰宅できて幸いだった。
途中ぱらぱらと雨にもあったが、ほとんど濡れるほどでもなく、幸いでした。晴れ女の方が参加したおかげかな?
しかし草津は遠かったですね。何回か間違えて回り道もしてしまって、運転の方にはご迷惑をおかけしました。本当にありがとうございました。おかげさまで楽しい暑気払いになりました。