一昨日の毎〇アルペンバスで、栗駒山に向かった。昔須川の方から登ったが、いわかがみ平からは初めてだった。
8日夜22:30発のバスで出発、のつもりだったが、遅れた人を乗せるとのことで約10分遅れで発車した。すぐに消灯になったものの、休憩ごとに電気がついて明るくなる。まあぎっくり腰をやったばかりだったので、私は腰に枕状のものを当てて過ごしたのだが、足を動かした方が良いだろうと、毎回降りて一応お手洗いに向かった。途中ふと気が付くと自分の帽子がみあたらなかった。バスを探したが見つからない。多分出発の際、帽子の紐を緩めてしまって、どこかで落ちたらしい。
明け方やっと寝られたのだが、一か所駐車場のようなところに入って、降りるのかなと思ったら、また走り出して、すぐまた駐車場に入り、5:30到着。予定の6:30までバス内で過ごしても構わないとのこと。あたりは霧で真っ白で何も見えないし、寒そう。バスの中で食事を食べましょうと提案したが、はるばる石川県からやって来たリーダーの友人の方と連絡がついて、駐車場に来ているとのことで、朝食は降りてから食べることになった。温泉用の着替えなどの他に、雨は大丈夫そうとレインウェアのズボンは置き、リーダーも余分そうなペットボトルは置いて行った。涼しそうだから水分それほどいらないでしょう。
いわかがみ平の標識の下から、かすんだ太陽が登ってきていた。写真では小さくしか見えないのだが、目には大きく映った。登っているうちに晴れるかなと、期待していた。
寒々した駐車場の脇で食べている人たちもいらしたが、私たちは合流してレストハウスが使えるかどうか見に行った。そこは特に急傾斜の坂の上だった。レストハウスのレストラン自体は10時からだったが、一階は電気がついていて使えそうだったので中に入りベンチで朝食を取った。暖房付けているわけでもないが、自販機が置かれているからか、ほんのり温かく、風はしのげた。持参のパンと重くなるのでミカンを頂いてから出発。レストハウス内にもトイレがあった。立派な身障者用のトイレも設置されていた。
軽くしたつもりでも、結構な重さのザックを担ぎ、ストックは出した。歩けるかなと恐る恐る歩き出す。まあ、何とかなりそう。6:34出発
最初は緩やかで、登り出してすぐに、東栗駒コースの入り口があった。バスの運転手さんが、ぬかるみが多くて渡渉部もあり、思ったよりも時間がかかるから注意してくださいと放送されていた。慌てて走って全身どろんこになって帰って来たハイカーがいらっしゃったとか。それと秋田側の須川コース・岩手県側の昭和湖のあたりは途中で硫化水素濃度が高くなっていて、通行止めですと知らせてくださった。中には往復しないで別ルートで帰る予定の方々もいらっしゃるのかなと思った。
帰りに撮った注意書き
帰りに写真撮った入口
そのコース、ユーチューブで見たが、往復コースよりは沢沿いの大石伝いの場所があったり変化に富んでいて面白そうなのだが、腰が完治していない状態で、もし悪化させたらと、他の方々の意見に従おうと思っていたが、二人ともぬかるんで靴がドロドロになるのは嫌だ、ということで、今回は見合わせることにした。ちょっと残念!
ということで、岩とか大きめの石をコンクリートでほぼ固めた遊歩道を辿る。遊歩道という割にはかなりの傾斜が続くところもあり、ずーっと登りが続くから、思いの外、疲れる。
ヤマレコに入れて、登山開始を押したので、10分毎に今の時間と高度が放送された。30分くらいしたところで小休止。水分補給をする。
もうだいぶ来たかしら、と思っても、まだ1200メートルとか1400メートルとか言われるとガッカリしてしまう。半分くらい進んだあたりだっただろうか?霧が晴れてきて、頂上の方が見え、一瞬頂上も晴れたと思ったが、スマホ構えようとしているうちに霧に覆われてしまった。
振り返っても登山者の続く道が見渡せたのだが、またすぐに霧に覆われてしまった。
頂上付近で霧が晴れますようにと祈りながら登ったけれど、結局頂上も霧の中で、何も見えなかった。雨が降らないだけましだったが、白山と同じ感じですねと、金沢からいらした方とお話しした。
ナンブトウチソウ
階段が出てきた。
頂上に近づくと、強風が当たりだし、一枚着こんだり手先の出ている手袋では凍えて、手袋を取りかえた。階段を登っていくと人が沢山いて、標識の柱と、少し離れて神社の祠が見え、頂上だった。8:30頃。1時間半コースで休憩入れて2時間だから標準並みと言ったところ。
標識の裏側
何も景色が見えない中、交代で写真をとり、あまりの寒さに神社にお参りして撤退。そんな中でも草陰で朝食を召し上がっている方もいらっしゃったけれど。
20年くらい前にも霧の中で見た神社の祠
帰り路は登ってくる人たちが多くて、待機に時間がかかった。団体の方々も多かったし、子供連れの方も多かった。
少し降りたところに東栗駒山の方からの合流点があって、どろんこの靴のハイカーの方に様子を伺ったが、なかなか大変だったとのこと。梯子もあるし...と言われた。まあ梯子は大丈夫だとは思ったが、ぬかるみは嫌ねと、やっぱり表コースを降りる。時間はたっぷりあったのだが。
ということでゆっくり草木を見ながら降りた。すぐのところにシラタマノキがあった。行きがけは上の方ばかり見ていたから気づかなかった。
その後も私は写真を撮りながら、ゆっくり目に歩き、写真を撮って仲間を追いかけるという状態。
紅葉は上部は終わりかけで、登山道を下がるにつれて、きれいな紅葉を見られるようになった。
ツツジの仲間の実かしら?
草花は殆ど枯れて実が付いたりしていたが、途中ウメバチソウの咲残りが見られた。
また大分レストハウスに近づいたところに薄紫の花が一つ。横に赤い実がついていたので、ツルリンドウらしかった。
下の方が紅葉黄葉がきれいな木も多くて、写真を撮ったりしているうちに、バスのガソリンの匂いが漂ってきて、まもなくレストハウスの方に出た。
バスの発車まで2時間もあるので、レストハウスの2階のレストランに入って時間をつぶした。金沢からの友人の方は、月山に回ろうと思っていらっしゃるということで、早くいらした方が良いのではないかとお話したが、明日登るつもりだからとお付き合いくださった。
男性軍は入れたてコーヒーを召し上がったが、私はおでんにして分けた。おでんよりもコーヒーの方が時間がかかったのは、コーヒーが注文してから豆を挽くそうで、時間がかかるとのことだった。凝った器に入ったコーヒーは確かに美味しそうだった。
レストハウスの前のひろばには、イワナの塩焼きや、日本酒、焼き鳥などの屋台が出ていたが、お店の人は寒そうだった。
金沢から車を16時間運転していらっしゃっている方もいらしたので、お酒を飲むわけにはいかないから、イワナも魅力的だったが頂かなかった。
レストハウスは持ち込みの食料は食べないで、と書かれていたので、インスタントリゾットにお湯だけ注いで、1階のフリースペースに移動。ベンチで温かいリゾットを頂いたが、トイレに並ぶ女性群がいて、ドアが開きっぱなしで、すごく寒くなってしまった。12時少し前にバスに乗れるかしら?とバスの方に移動。金沢からの方は、下の駐車場からシャトルバスでいらしたとのことで、シャトルバス乗り場に向かったが、既にすごい列になっていた。私たちは暖かいバスに乗れたのだが、寒い中並んで待たなければならず、申し訳ないことをしてしまいました。
結局、私達のバスが出発するころ、その方もシャトルバスに乗れて、ホッとした。同時発車くらいで手を振ってお別れすることができた。その方は温泉には寄らないで、月山の近くの道の駅の方に向かわれるとのことだった。
途中展望が良い場所を通ったが写真に撮りそこなった。車窓の緑。このあたりの黄葉はまだまだの様子。
私達は近くの日帰り温泉に乗客全員が下りて、入浴。女性の方が多いので、洗い場が空くのを待たないとならなかったが、露天風呂にも浸かり、ゆっくり腰を温めて、出ることができた。熱めのお湯もあり、幸い湯冷めしなかった。湿布も取り換えた。
その施設にもお土産が少し置かれていたのだが、いまいちピンとくるものがなかったので、その後休憩の道の駅で購入。国見のサービスエリアの果物が観光料金ではなくお買い得だったので、大きな5個入りリンゴ500円を買って、ラ・フランス10個くらい入った袋900円も買いたかったが、腰を痛めているのにこんなに重いものは持って帰れないとあきらめた。
その後、別のサービスエリアで、何種類かの土産物を購入して帰宅した。いつも購入後に後悔する。短い時間で決めないとならないから、仕方ありませんね。試しに食べてみることもコロナも時代になってできなくなりましたし。
その後の東北道、所々、郡山とか館林とかその先も時々渋滞していたが、都内に入るとスイスイ進み、スカイツリーを映そうとしているうちに反対側から見るようになって写せなかった。くらい東北道からビルの光を見ると何か懐かしい。
まもなく東京駅に到着した。45分の遅れだったが、乗り継ぎが良く、リーダーも私も思ったよりも早めに帰宅出来た。重いリンゴはザックに入れて、何とか帰れました。
月山を目指していた、石川の方、天気予報が好転しなかったようで、諦めて帰路に着かれたとか。残念でした。安全第一ですね。遠い所をご一緒できて楽しかったです。
10日(今朝)早朝の仕事が入っていたが、何とか起きて仕事をこなすことができ、腰痛も悪化はしていないようだったのでほっとした。針治療はもう少し続けないといけないそうだ。通常は12日間続けるそうだ。