昨日は、前日が雨予報で変更した高尾山ハイキングの日だった。天気予報はおおむね良さそうだが、午後から雷雨予報もあり、出発時間を早めて、早めに帰宅する計画に変更した。
リーダーが久しぶりにバーナーと鶏肉を持参なさるというので、私は野菜と、安売りの時に買っておいた肉を下ごしらえして、持参。雨の中、オイルの小瓶を買いに行く元気がなく、野菜や肉にオイルをまぶしてジップロックに入れて持参。レンジで蒸したジャガイモにはバターを付けておいた。
私はヤマブキソウなどが咲いている西山峠から中沢山に行くプランを立てていたのだが、最初に高尾山と言っていたので、リーダーは高尾山にこだわり、6号路から登ることになった。
高尾山口駅に着いたら、あたりはガスっていたが、準備している間に晴れてきた。
山の上の方にはまだガスがかかっていて、展望はみこめないかも、と思いながら登りだした。
と言っても一番緩いコースだから、緩やかな登りだけれど…
椿とシャガに囲まれたお地蔵様
遠めに見た琵琶滝は雨水を集めて勢いよく流れ落ちていた。
私たちはそのまま杉の大木のあるあたりから、大山橋を経て、飛び石の所に出た。
圧倒的に若いハイカーに追い抜かれながら、のんびり歩く。何しろリーダーはバーナーやお鍋類、お酒と水など持参なさっていて、相変わらず重いザックだった。私も余計なものは持っていないものの、一応雨具も入れて、食事材料を持ってきたので、小さいザックながらも結構重い。
最後の階段に入り、頑張って登る。左右はチゴユリが沢山小さな花を咲かせていた。少しだけジュウニヒトエも咲いていた。
広場上の所に出て、さらに階段あるかな?と思って小休止。この辺は少しガスっている。まだ芽を出し始めたばかりの新緑がきれい。
お菓子を食べてから、出発したが、そこから頂上はすぐだった。途中の崖にエイザンスミレの咲き残りが見つかった。その横の方に立派なジュウニヒトエが数株あったが写真には撮らなかった。
頂上のカエデ
頂上は人々が集っていて、テーブルとベンチの空きを探したが、見つからず、相席をお願いして、確保できた。
最初展望台からの景色はガスがかかっていたが、食事の準備をする間に晴れて、富士山もパッチリ。
丹沢方面
それからバーナーで肉を焼く準備をした。小さな焼き網も準備したが、焦げてしまいそうで、お鍋の方で焼いて行くことにした。野菜にまぶした油を鍋拡げてから鶏肉のみそ漬けを焼いた。直火だとこげるので網を下に置いて載せたら、じっくり火を通すことができた。もう一つの小さい鍋で野菜の残りを焼き、その後オリーブオイルに付け込んだ牛肉を焼いたが、まあまあうまく焼けた。良い香りが南の方に流れて行った。焼肉にしても良かったかも。
買っていらしたから揚げは網で少しあぶってから頂いたら、ちょうど良い具合だった。
私は、筍ご飯をおにぎりにしたものを頂き、リーダーは持参の焼酎のお湯割りを次々と飲んでいらした。
多すぎたから揚げをお隣に相席になった男性二人におすそ分けしたら、手で引いたコーヒーを分けて下さった。こだわりのコーヒーだったそうだが、私達の分を作るため、少し薄めになったらしい。一口だけ頂いたが、美味しかった。
その方達60代後半で、キリマンジャロに登られたとか。5900mだそうだ。イモトが登って有名になったアフリカの山だけれど、3000mちょいの奥穂高岳では比較になりませんね。すごい方達でした。おしゃべりしてしまって、予定に遅れたかもしれないようで、申し訳なかったです。
食事も終わってから、そういえば機内モードにしていてネットは入っていなかったので、解除したら、三頭山にいらっしゃる予定だった友人からのメールで、予定変更して、なんと日影沢から高尾山に登られたとか。場所をお聞きしたら、頂上の下側にいらっしゃるとかで、連絡して、出会うことができた。
ご挨拶だけして、別行動になった。
頂上部のつつじ
私達はリーダーが相当に酔っぱらっていらっしゃるので、1号路の方が良いかと奥の院から薬王院に出た。
ミミナシテンナンショウが多い。
薬王院では、ちょうど太鼓の音色が響いていて、そういえば稚児行列があると、何かに書かれていたのを思い出して、階段を下りて行ったら、ちょうど下から登ってきた稚児行列の方達がたどり着いたところだった。可愛らしい衣装の子供たちも見られ、獅子舞とか武士の恰好の人たちの列もあった。
輪くぐりは皆さん鐘?を鳴らして祈願していらした。
輪くぐりの横の広場で、竹で組んだ梯子を何人もの人で立てていて、何をするのかしらと見ていたら、梯子乗りの演技が始まった。私たちも少し見学したが、20m位もあるという梯子の上で、色々な演技が行われていた。拍手!
それから最後までは見ないで下に移動。太皷の人たちが片づけだしていた。
女坂を下りて、ケーブルカー駅の横に出た。天狗焼、まだ時間が早いから並ばずに買えて、少しだけ、お土産にした。
その後リフト乗り場と一号路の方にでて、コンクリートの道路を下りるが、登山靴は固いので、もろに足が痛くなった。私はリフトに乗りたかったのだが、足慣らしに歩かないでどうする!と言われて、我慢して降りて行った。
これなら琵琶滝コースに出た方が楽だったかもしれないが、酔っているので安全策を取ったのだが、急斜面の車道は特につらい。若い人たちがその道路の真ん中をそれほど痛んだりしない様子で下山していたが、ほとんどスニーカーの人たちなので、靴が柔らかいから大丈夫なのだろう。
金毘羅神社への道は土なので、そちらに回った方が良かった。遠回りになるかなと思ってやめたのだが、ほぼ同じくらいの距離だった。なるべく端の落ち葉が溜まったところを下りて、やっと緩やかになり、清滝の横に出て、土産物が並ぶところに出た。
こちらの表参道にも道沿いにニリンソウ、ヤマネコノメソウ、キランソウ、タツナミソウなどが見られた。
下山して、駅の売店で土産物を見たが、ほとんどは青梅の方の会社の製造だった。その後、電車に乗ったのだが、後から下山していた先ほどの友人たちが一本前の電車に乗っていたらしい。最後までニアミスでした。彼らも結局同じような道を辿ったらしいが、稚児行列とか梯子乗りなどは終わっていたそうだ。
抜けるような青空になり、くっきりした富士山も見られ、新緑が素晴らしく、花も少し見られて、楽しい足慣らしハイキングになりました。