竹村教室長が指導する、北部教室所属のダイスケ。
一年前から、この高台教室第二部・強化練習にも参加するようになり、今では土曜日の夜も私と稽古をしていますから、ある意味、井口教室所属のような感もあります(笑)
まぁこれも、北部教室には同じ学年での練習相手がいないため、ダイの成長を考えるならと、竹村先生が快く井口教室での稽古を進めてくれたから。
本来なら、もっと自らが、その子を育てたいとの願望もあったハズ。私だって全国大会に通用する子を育てるのなら、週二回は、その子の指導をしたいと思いますから。
でも、ダイの成長のための判断として、竹村先生の選択は、とても『自然』だったのだと思います。幸い、今では何人かの組手相手もいますからね。
そして、私とダイのことですが、ダイのことは、ずいぶん前から知っていました。なにか大会があるたびに、お父さん、お母さん、そしてダイが、いつも私に挨拶に来てくれたのです。
豊橋で私が指導していた頃から、そうだったので、私の中ではH家に対して、とても好印象だったのを覚えています。
御両親は、私の豊橋時代のブログも見ていてくれたとか。
特にお母さんは、私が浜松で指導をすることになったことを、とても歓迎してくれたものです。
『ダイスケが高台教室に、目をキラキラさせて通ってます!』
そんな御言葉も頂いてきたワケで、嬉しさと同時に、静かなプレッシャーも芽生えたものでした(笑)
しかし、高台に来たからと言ってスグにどうなるものでも無く、この一年間はケガに泣いたり、スタイル変更などに戸惑い、スランプ状態になるコトも。
ただ、私自身は一年前から、『ダイは最終的に、このスタイルが良いナ‥』というものがありましたし、何年もガチで組手をヤってきた豊橋と比べても、浜松全体の子供達は組手慣れしていないナ‥と感じたワケで、特に『組手』という部分に関しては、一からという感じで一つひとつ積み重ねてきたのです。
この二年間は、試合での勝利も無かったと聞いていました。私自身も、この一年間のダイの試合を観てきましたが、練習での動きが出せない現実に、『どうしたらダイが良くなるのか?』それをずっと考え、過ごしてきた一年でしたね。
今年の春からは、高台強化練習の練習時間を一時間増やし、ダイに対しては、『この闘いかたで行こう!』と決めた。
技術的な詳細は書きませんが、それは私自身が一年前から、ダイに対して考えてきたスタイル。
積み重ねの中で、やっとそのスタイルを練習出来るようになったワケです。
そして全国大会。その結果は‥
ダイは一回戦、準決勝戦を一本勝ち。しかも準決勝戦の相手は、東海大会のチャンピオンでもあり、今年の東海大会でダイは、その相手に圧倒的に負けているのです。
『でも、もうブレない!』
そのスタイルは通用しました。
精神的部分の向上、自身のスタイルの構築に悩む一年でもありましたが、悩むことも含めての『積み重ね』‥意味のある『積み重ね』だったと思います。
大会前日の夜だって、私やシュンヤ達と稽古をしていたダイ。
この数ヶ月、ダイの稽古の取り組み方を細かく見てきた私ですが、私の指導してきた細やかな部分にも注意し、稽古に取り組むダイに、とても深く、大きな意味で、すでにダイは『勝っている』と私は感じたものでした。
準決勝を勝ち抜いた後、大泣きをするダイ。そして涙ぐむ、お母さん。そう、そうとうなプレッシャーだったと思います。
そして、いつもダイの稽古の様子を観てきてくれた、たくさんの保護者の皆様が、涙してくれたとも‥。
全国茶帯ト―ナメント大会。浜松から準優勝は五人。特別賞が一人。
浜松の歴史の中で、これだけ入賞者のいる大会は『初』でしょう。
これからのダイ。高台教室、本部教室と、出稽古を重ねてきたダイですが、元々の『故郷』でもある北部教室の後輩達、竹村先生にも、様々な意味で『御恩返し』をして行ってもらいたいと思います。そして、もちろん、これからも優勝を目指し頑張ってもらいたいですね。
『あきらめない心』
この一年間の稽古から、すべては繋がっていて、とても感動的な大会となりました。関わってくれた、すべての皆様に感謝をしたいと思います。
子供達の意識の高さが生んだ『感動』
一生懸命の中にある『笑顔』と『涙』
一生懸命の中にある‥『真』
これからも、たくさんの子供達の『純真』に出逢って行きたい‥そう切に願ってます。m(_ _)m
【今日の一枚】
★写真はダイスケ。
【教室長の一言】
☆『いつかダイのことをブログで書く‥と言ってきましたが、一年かかりました。泣きながら努力してきましたョ、ダイは。最高のタイミングだったと思います。全国大会準優勝おめでとう!』(^-^)