韓国にもひょうたんがあるらしいが,形は日本人の想像しているものとちがうようだ。
日本人のひょうたんのイメージとしては,胴体がくびれていて,昔はそれを水筒代わりに使っていたというのが一般的だと思う。
一方,韓国のひょうたんは,2つに割って「ひしゃく」や器としてつかわれていたようだ。
それじゃ,ひょうたんをかぶるとどうなるの?
바가지를 쓰다
この쓰다は書くという動詞でもあるが,帽子をかぶるというときなどにも使う。
모자를 쓰다
では,次のスキットを。
A氏 「昨日,何時まで飲んでたんだ?」
B氏 「いや~,三次会でかわいいオネエチャンのいる店に行ったんだ。1時間飲み放題で5千円だって言うからさ⋯」
A氏 「お前のことだから,鼻の下,伸ばしてオネエチャンにも飲ませたんだろ」
B氏 「そしたら,オネエチャンの分は別料金だったんだ。ひょうたんかぶっちゃったよ」
つまり바가지를 쓰다とは「ぽったくられた」という意味だったのだ。
ところで,なぜ「ひょうたんをかぶった」が「ぽったくられた」になったのか。
昔,中国から入ってきた「十人契」という賭事がその由来だそうだ。
1から10までの数字が書いてあるひょうたんを伏せておき,金を賭け,数字を言い当てられなかったら賭け金を取られ,それを「ひょうたんをかぶった」というそうだ。
元々「賭けをして大損をした」というたとえから来た言葉だったようだ。
もうひとつ,「ひょうたん」に関する慣用句がある。
「ひょうたんを引っ掻く」
바가지를 긁다
奥さんが旦那にがみがみ言うとか,愚痴をこぼすというのを「ひょうたんを引っ掻く」と表現する。
なぜ바가지를 긁다が女房の愚痴になるのか。
昔,コレラがはやったとき,病魔を追い払うため,ひょうたんをがりがり引っ掻いた。
女房の愚痴は,そのときに出る「聞きたくないいやな音」と同じだ,というのがこの語源だとか。
先生から聞いた単語や,辞書で見つけた慣用句などをひも解いていくと,このような発見があるからおもしろい。
まさに「ひょうたんから駒」というやつである。
굴러 들어온 호박
韓国語でいうならば「転がり込んだカボチャ」だ。「棚からぼた餅」という意味でも使われる。
古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
●こちらもあわせてお読みください!
日本人のひょうたんのイメージとしては,胴体がくびれていて,昔はそれを水筒代わりに使っていたというのが一般的だと思う。
一方,韓国のひょうたんは,2つに割って「ひしゃく」や器としてつかわれていたようだ。
それじゃ,ひょうたんをかぶるとどうなるの?
바가지를 쓰다
この쓰다は書くという動詞でもあるが,帽子をかぶるというときなどにも使う。
모자를 쓰다
では,次のスキットを。
A氏 「昨日,何時まで飲んでたんだ?」
B氏 「いや~,三次会でかわいいオネエチャンのいる店に行ったんだ。1時間飲み放題で5千円だって言うからさ⋯」
A氏 「お前のことだから,鼻の下,伸ばしてオネエチャンにも飲ませたんだろ」
B氏 「そしたら,オネエチャンの分は別料金だったんだ。ひょうたんかぶっちゃったよ」
つまり바가지를 쓰다とは「ぽったくられた」という意味だったのだ。
ところで,なぜ「ひょうたんをかぶった」が「ぽったくられた」になったのか。
昔,中国から入ってきた「十人契」という賭事がその由来だそうだ。
1から10までの数字が書いてあるひょうたんを伏せておき,金を賭け,数字を言い当てられなかったら賭け金を取られ,それを「ひょうたんをかぶった」というそうだ。
元々「賭けをして大損をした」というたとえから来た言葉だったようだ。
もうひとつ,「ひょうたん」に関する慣用句がある。
「ひょうたんを引っ掻く」
바가지를 긁다
奥さんが旦那にがみがみ言うとか,愚痴をこぼすというのを「ひょうたんを引っ掻く」と表現する。
なぜ바가지를 긁다が女房の愚痴になるのか。
昔,コレラがはやったとき,病魔を追い払うため,ひょうたんをがりがり引っ掻いた。
女房の愚痴は,そのときに出る「聞きたくないいやな音」と同じだ,というのがこの語源だとか。
先生から聞いた単語や,辞書で見つけた慣用句などをひも解いていくと,このような発見があるからおもしろい。
まさに「ひょうたんから駒」というやつである。
굴러 들어온 호박
韓国語でいうならば「転がり込んだカボチャ」だ。「棚からぼた餅」という意味でも使われる。
古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
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