上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

26 真っ赤な太陽

2009-06-20 | 動詞
今回は「赤い唐辛子」の続編,「色に関する考察」の第2弾である。
韓国語を習い始めてすぐ,「赤い」という意味の単語は빨갛다だと教わった。
しかし,勉強が進んでいくと「赤い」を意味する単語が次々に出てきて,とまどうようになった。

(A)빨갛다 / (B)뻘겋다 /(C)붉다

ハングルが読めない人でも(A)と(B)が非常によく似ていることにお気づきではないだろうか?
(A)と(B)の単語は母音のㅏとㅓがちがうだけで,まったく同じ記号で構成されている。

韓国語はこの母音を使い分けることによって,色々な赤を表現するという。
このことに気づいて辞書を調べたところ,他にも母音を変えた「赤」に関する単語がたくさん出てきた。
これだけでも,単語をたくさん覚えるための一つの手助けになるような気がするのだが,いかがであろうか?

いつになったらタイトルの「真っ赤な太陽」が出てくるのかって?
やっとおぜんたてができたというところである。
今まさに水平線の向こうから太陽が見え始めたと思ってほしい。

朝だ,夜明けだ~ 潮のしぶき~。
さぁ,今日も一日ガンバロー!

そして明るくなった。
太陽が昇れば明るくなる。闇夜に火がともれば明るい。
韓国語で「明るい」とはどんな単語だろうか。

밝다

ご覧の通りこの単語にも빨갛다や붉다のようにㅂとㄹとㄱが使われている。

日本語の「赤」という言葉も,もともと「あかるい」という言葉から派生した形容詞だということを聞いたことがある。
私は,日本語も韓国語も同じようなイメージで「赤い」と「明るい」が発生したのではないかという点に,大いに好奇心をあおられた。

また日本語の黒という言葉も「暗い」→「くらい」→「くろい」→「黒い」。
「暗い」と「黒い」はそれぞれ別の漢字が当てられたのだけれど,元々は同じ言葉だった可能性もあるというのだ。

しかし韓国語で「黒い」という単語と,「暗い」という単語は似ても似つかぬものだ。

검다(黒い) / 어둡다(暗い)

色に関するイメージが日韓共通のものであるのなら,その形容詞と色名詞などにも少し共通点が出てきてほしいものだと思う。

これだけ話を膨らますことができる単語に出会うと,勉強が非常に楽しくなってくる気がする。
私にとっては試験のための勉強より,こういう一見つまらないことを考える方が好きなのである。


*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)

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