上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

25 赤い唐辛子

2009-06-13 | 動詞
語学を学んでいる身の上だが,なぜ苦しい思いまでして母国語以外を習う必要があるのかと,自分を恨むときさえある。
些細なきっかけであるにせよ,男がいったん心に決めて始めたことなのだから,途中で投げ出すのも後味が悪い。
そんなときには視点を変えて,気楽な気持ちで辞書を眺めると,案外おもしろいことに気がつくことがある。

今回は「色に関する考察」の第1弾である。
「赤」という言葉を聞いて,みなさんは何を連想されるだろうか?
素朴なとことだと「太陽」という言葉が出てくると思う。
なぜ「太陽」かというと,「真っ赤な太陽,仮面に受けて!(秘密戦隊ゴレンジャー)」とか「真っ赤に燃えた,太陽だから~(美空ひばり)」など,日本人にとって「太陽は赤いものだ」というイメージを持たせられる歌が多いからだ。

本当に太陽は赤いのか? と聞かれても,真昼の太陽を「赤」だという人はいないと思う。
だが,子供のころ,特に幼児園や小学校のころを思い出してみてほしい。
少なくとも私の周りに,太陽を「黄色や白」で書いた友人はいなかった。
歌や生活環境が影響して「太陽」=「赤い」というイメージがどこかにすり込まれたのでないかと思われる。

それではお隣の国,韓国で「赤」という言葉を聞いて連想されるものに,どんなものがあるのか?
確かに日本人と似たような物があげられるのだが「さすが韓国」と思わされるものが1つだけあった。
それは「唐辛子」である。

고추

「唐辛子」といえば,韓国には一風変わった風習があるという。
それは,家をつぐ男子が生まれたとき,それを祝うために玄関や門に「唐辛子」を飾る風習があるというのだ。
なぜ唐辛子を飾るのか?

これは韓国語の辞書を見るとわかるかもしれない。
男の子供=唐辛子

どんな関係があるのか?

ちなみに男の子が生まれると飾る「唐辛子」には子供の「オチンチン」を意味すると書かれている。
韓国では「赤」という言葉から,「性」のイメージを連想する人がいたそうだ。
日本で言えば「ピンク色」からちょっぴりエッチな雰囲気を感じる人がいるのと,同じことだと思う。

日本で言うところの「ビニ本」を,韓国では「赤本」というそうだ。

빨간책

ある先生の前で「韓国人は赤という色から性というイメージを想像する」と発表したところ「どちらかというと赤より黄色の方が性のイメージがあると思います」といっていた。
韓国人でも赤からはエロというイメージが出てこない人もいるのだろう。


*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)

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