最後に「LUXURY LUNCH」のデザートとお土産をご紹介。
夏に開催されたモエ・エ・シャンドンの「SUMMER ROCKS」でも、デザートを一品、私が担当しました。
その時は、モエ・エ・シャンドンのボトルにもある「★」のマークにちなんだプティフールのデザートを作りました。
今回も、モエ・エ・シャンドンのボトルと同じく、ドンペリニョンのボトルの中央にもある「★」のマークのデザートを!と
「★」のマークからデザートの構想が始まりました。
モエ・エ・シャンドンのボトルの「★」のマークの所以は
「惑星」を意味しているそうです。
ハレー彗星が到来した1811年は、シャンパーニュ地方が大豊作になったことから、
「惑星の到来する年は当たり年になる」というジンクスが生まれたことが、そもそもの始まりだそうです。
それで、モエ・エ・シャンドン社が創設された年も惑星が到来したそうで、
「惑星が運んできた贈り物のようなシャンパンを」作り続けたいという願いをこめての「★」マークだそう。
ただ、ドンペリニョンの場合の「★」のマークはまた違う意味合いで
シャンパンの誕生の第一人者 ドン・ペリニョン。
1694年のある日、彼が発酵がまだ残っているワインを瓶に詰めてコルクで栓をしておきました。
そして、それを翌年あけてみると、偶然、泡の出るワインが出来上がっていたのです。
瓶内で起こる二度目の発酵の炭酸ガスは、逃げ場を失って、ワインに溶け込み、なんとも言えない素晴らしい味わいになっていたそうです。
初めて口にしたドン・ペリニョンが
「まるで星を飲んでいるようだ・・・」
と言ったそうです。
その意思を引き継ぎ、「星を飲む」という言葉の下、
歴代の醸造最高責任者の方々は、ドン・ペリニョンの「味」を守って、
より洗練させたものに造り続けてきました。
そんな「★」をデザートで表現できれば、と
ヴァローナ社のグアナジャ70%でショコラのムースと、ショコラの粉で
シャンパーニュの大地をイメージ。
ほろ苦いキャラメルでババロワを作り、ドン・ペリニョンのコルクを模して再現。
自家製でセミドライにした葡萄を飾り、シャンパーニュの「畑」をイメージ。
ドン・ペリニョンの「★」のような味わいに「敬意」を表し、
そして、これからも豊作の年が続きますようにという願いをこめて
「★」型のショコラに金粉を塗ったものを散りばめました。
そして、お土産は「ドン・ペリニョン」クッキー。
ドン・ペリニョンのラベルの原寸大のクッキー。
なるべく忠実に細かく再現してみました!これにはお客様も本当に大喜び!
またひとつ「思い出の」「思い入れのある」クッキーができました!