11月7日(月)は
中村調理製菓専門学校で講師の授業でした!![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/42/d6de79c9bed3b6daebf1ab229a86c0f5.jpg)
今回で2回目の授業です。
私の母校、中村調理製菓専門学校で、まさかシェフが講師をする日がくるなんて、
もう18年ほど前の話ですが、在学中には夢にも思わなかったことです。
去年は、私も生徒側に座って、一緒に授業を受けましたが、
懐かしい思いもたくさんで、いろんな思いで座っていた1時間半。
今年は、私の母校だからこそ、そこに通う生徒さんには
立派な料理人になってほしい!という思いもたくさん。
シェフだからこそ伝えられる、「レストランの良さ、醍醐味」を伝えたくて
この題材になりました。
そのお題は「ジビエ」
実際、ジビエはまだ解禁前で入荷できず、
その代用として、茨城産のピジョン(小鳩)を使用。
毛がついたままで入荷し、ジビエ同様、その鳩の毛をむしるところから、
生徒さんの前で実演してきました。
現実的に言うと、今ではホテルでは毛が就いたままの鳥獣類を入荷することは禁止されていて、
大きな固体で入荷するお肉をさばける料理人も少なくなってきました。
だからこそ、毛がついたままの状態から「一からやる」ということを伝えたかったんです。
最初の20分くらいは、説明しながら、地味ーーに、じみーに、ひたすら地味に毛をむしる作業。
興味ない子にとっては眠たい時間だったかもしれないけど、
前の方に座ってる生徒さんたちは、ひたすらじーーっと真剣に見ていました。
毛が綺麗にむしられ、内臓を取り出し、ひもで縛って、
ロティして、寝かせて、その内臓からソースを作って・・・・と
目の前で、どんどんと変化していく工程。
私も生徒さんと同じく、座って授業を受けていましたが、
私までもが、食い入るように見てしまいました。
あっという間に、綺麗に盛り付けられた料理。
毛をむしるところ以外は、「レストラン」内の営業時間帯で見る光景。
お客様が来店され、コースがスタートすると焼きはじめ、休ませては、またオーブンにいれ・・・という
丁寧な丁寧な作業。
ローストし、その取り出した内臓と、ばらした後の骨からソースを作るという
「ア・ラ・ミニッツ」瞬間的な作業。
私がロシェル時代、パティシエの部屋から見ていた、ゾクゾクするような料理人の仕事。
作り置きのソースではなく、予め焼いておいたものでもなく
その場で仕上げる「料理」
そこに、料理人の「業」が光ると思います。
そんなシェフの講義に目を輝かせている子もいれば、
地味な作業に、退屈で寝てる子も、、、。
派手なパフォーマンスだけが「かっこいい」料理人ではない、ということを伝えたかったんです。
デザートも「ポワールロティ」
レストランでお客様がご来店されて、コース料理がスタートしてから、
ポワールをオーブンでローストする。
その時にしか味わえない美味しさがあります。
「ア・ラ・ミニッツ」の仕事の素晴らしさが、生徒さんに少しでも伝わっているといいな。
授業をしながら、説明をしながら、の「ピジョンのロティ・ソース・サルミ」
そんな状況でも、シェフの火入れと、ソースは完璧でした!!
地味だけど、当たり前のことを当たり前にやる、
基本の大切さ。
丁寧な仕事の大切さ。
それが、少しでも伝わっていることを願います!
いろんなことに、ワクワク、ぞくぞくする気持ちをもった料理人の子がいることを、願います。
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