大阪は梅雨明け前の、暑さとムシムシの日々ですが、久方ぶりのアップです。
大阪港を臨む職場で観世流シテ方の先生から謡曲の手ほどきを受けていたとても若いころは、能と狂言の舞台は身近でしたが、転勤とともに遠ざかっていました。
それが、旧知の同好の誘いで大槻能楽堂での「ろうそく能」を楽しむ機会がありました。狂言「八尾」と能「野守」です。照明はろうそくが中心で、普段の舞台より一層幽玄さが漂いますが、夏によく行われる薪能よりも更に暗い感じです。
この写真は休憩時で、本番は電灯が消えます。
そんな中、客席からクスクスと笑いがもれたのは、狂言の「八尾」。
河内国八尾(今の大阪府八尾市)に住む不信心の男が死んでしまい、冥界への分岐の六道の辻で休みます。閻魔大王が現れ、近頃は人間が利口になり仏教の諸宗が信者を極楽に送るので地獄は飢饉になっている、今日は自ら六道の辻に出て地獄に落そうと八尾の男を責めます。
男は、閻魔の鼻先に八尾の地蔵からの手紙を繰り返し差し出し、閻魔が読むと、この亡者は地蔵が世話になっている信者の縁のもので極楽に送ってほしい、頼みを入れない場合は、地獄の釜を蹴り割ると書いてあり、閻魔は仕方なく男を極楽に送るのでした。
手紙の書きだしは「閻もじ参る、地より」で始まり、閻魔が「汝は八尾の地蔵よりこの閻魔へ文を送らるる仔細を知っているか」、(何とも存じませぬ)、「あの八尾の地蔵も、古は美僧であったによって閻魔もちと知音(ちいん)をした・・・」と昔の深い仲をおおらかというか、赤裸々に話すなど、閻魔と地蔵との取り合わせは、マスコミが飛びつくスキャンダルですよね(笑)。
現代の八尾市には、745年創建との常光寺があって本尊の地蔵菩薩像が厚く信仰されているとのこと、大阪の盆踊り唄定番の河内音頭の発祥の地で、かずさんは盆踊りの時に行ったことがありますが、この狂言を知っていたら閻魔への手紙をお願いしたのに、残念!
・・・・
6月には、この写真のように楽しませてくれたベランダの花は、急な猛暑ですっかり元気をなくしています。この夏は日よけを用意しての対策中ですが、今年は猛暑とか大丈夫かな~。
人は、睡眠、栄養、水分補給、温度管理ですね~。気をつけましょう。では~
大阪港を臨む職場で観世流シテ方の先生から謡曲の手ほどきを受けていたとても若いころは、能と狂言の舞台は身近でしたが、転勤とともに遠ざかっていました。
それが、旧知の同好の誘いで大槻能楽堂での「ろうそく能」を楽しむ機会がありました。狂言「八尾」と能「野守」です。照明はろうそくが中心で、普段の舞台より一層幽玄さが漂いますが、夏によく行われる薪能よりも更に暗い感じです。
この写真は休憩時で、本番は電灯が消えます。
そんな中、客席からクスクスと笑いがもれたのは、狂言の「八尾」。
河内国八尾(今の大阪府八尾市)に住む不信心の男が死んでしまい、冥界への分岐の六道の辻で休みます。閻魔大王が現れ、近頃は人間が利口になり仏教の諸宗が信者を極楽に送るので地獄は飢饉になっている、今日は自ら六道の辻に出て地獄に落そうと八尾の男を責めます。
男は、閻魔の鼻先に八尾の地蔵からの手紙を繰り返し差し出し、閻魔が読むと、この亡者は地蔵が世話になっている信者の縁のもので極楽に送ってほしい、頼みを入れない場合は、地獄の釜を蹴り割ると書いてあり、閻魔は仕方なく男を極楽に送るのでした。
手紙の書きだしは「閻もじ参る、地より」で始まり、閻魔が「汝は八尾の地蔵よりこの閻魔へ文を送らるる仔細を知っているか」、(何とも存じませぬ)、「あの八尾の地蔵も、古は美僧であったによって閻魔もちと知音(ちいん)をした・・・」と昔の深い仲をおおらかというか、赤裸々に話すなど、閻魔と地蔵との取り合わせは、マスコミが飛びつくスキャンダルですよね(笑)。
現代の八尾市には、745年創建との常光寺があって本尊の地蔵菩薩像が厚く信仰されているとのこと、大阪の盆踊り唄定番の河内音頭の発祥の地で、かずさんは盆踊りの時に行ったことがありますが、この狂言を知っていたら閻魔への手紙をお願いしたのに、残念!
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6月には、この写真のように楽しませてくれたベランダの花は、急な猛暑ですっかり元気をなくしています。この夏は日よけを用意しての対策中ですが、今年は猛暑とか大丈夫かな~。
人は、睡眠、栄養、水分補給、温度管理ですね~。気をつけましょう。では~
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