かずさんの、ふらり日々是好日の記

ふっても てっても  日々是好日  泣いてもわらっても 私の一生の中の きょうが一番いい日だから

170 徹底研究!水産物の外国貨物と内国貨物(その6)

2007-05-02 | 関税法一般
 今日は。
 前回に続き、水産物についての外国貨物、内国貨物のケーススタデイの6回目です。 
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 事例6 グアムの日本食レストランの「新鮮な日本近海の魚を扱いたい」との要請に応えるため、日本漁船が富山県沖で採補したホタルイカを、日本の領海でヘリコプターに積替え、そのまま韓国の空港経由で、グアムに空輸している時の当該ホタルイカ

(解説)
 日本の船が、領海で採ったホタルイカですから、すんなり日本の港に陸揚げすれば内国貨物ですが、そのまま、韓国経由でグアムに出て行くわけですから、いわば水産物の直輸出です。 

 このような、水産物の直輸出は良く行われています。大手水産会社が、公海で採捕した水産物を、直接外国の港に運送しそこで売り渡す契約をするというような事例です。
逆に、ロシアの漁船が、採ったカニを、北海道や日本海の港に運んでくるというのは、ロシアから見ればカニの日本への直輸出でしょう。

日本での輸出申告の実務は、輸出申告書に、輸出契約書、インボイス、船舶から日本に送付された電信の写しなどを添付して、原則として輸出の都度,輸出者の最寄の税関に提出することになっています。

事例7 世界一周中の、アメリカ人が操縦するサンジェゴを出発したアメリカのヨットがある。このたび、ハワイから、神奈川県三浦湾のハーバーに到着した。
 このアメリカ人は、ハワイで、航海途上の食料にするため、冷凍の魚介類を大量に購入してヨットの冷凍庫に保管している。当該保管中の冷凍魚介類。

(解説)
う~ん、この事例も、外国貨物かどうかの問題というよりも、少しずれました。

航海のために、船には飲食料や、いろんなものを積んでいます。いわば、何日も、船員が生活をし、船を動かすわけですから、燃料は当然ですし、医薬品も積んでいますし、遊ぶための道具もありますし、食器もあるし、衣料品もあります。

 関税法は、このような船舶で使用するものを「船用品」(関税法第2条第1項第9号)と言っています。
 法律では、9 船用品とは、燃料、飲食物その他の消耗品及び帆布、綱、什器その他これらに類する貨物で、船舶において使用するもの

と書いてあります。

事例の冷凍品は、「外国貨物」の定義に照らしてみると、「外国から本邦に到着した貨物」ですが、「輸入が許可される前のもの」ですから、外国貨物にあたります。ただ、本例は船用品として詰まれたもので、貿易の対象になっていないものです。

余談ですが、船用品には、外国貨物のままで船用品として積込むことが出来ます。
例えば船内で費消するウイスキーやビールは、外貨のままで詰めますから税金がかかってない状態で飲めるんですね。私たちが、外国旅行の際に、飛行機で飲むシャンパンやビールは、こうして積込んでいる機用品(船用品の飛行機版です。)です。

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昨日は、映画に行ってきました。
 雨との予報だったんで、1日は映画と決めてたんです。

 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

です。中年が多く、スパイダーマンとは客層が違います(笑) でも、パラパラと若い人も来ています。
テレビも原作も見ていませんでしたが、ハンカチ必携と聞いていたんですが、まったくそのとおりでした。

 オダギリジョーの、頼りなさの中にやさしい心根が見えるし、樹木希林さんはホンと上手ですね。
 かずさんは、小さなときから母親だけだったんで結構身につまされました。
 樹木さんの小倉弁も耳に快かったです。

お隣に、中年の女性二人が座っていたんですが、場内の照明が付くまで座っていました、泣き顔を見られたくなかったんでしょうね。
 実は、かずさんも同類項!!






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