かずさんの、ふらり日々是好日の記

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700 「環境」の潮流などについて

2009-07-24 | 関税法一般
 昨日発表の貿易統計6月分では、肝心の輸出は、金額で前年比マイナス35.7%、数量で同27.6%と依然、大幅な減少でした。

今年の2月にはマイナス49.4%(金額)でしたので、下げ止まり傾向と言えるかも知れませんが依然としてかなり低い水準で、どの企業も損益分岐点を引き下げるための減量経営が進んでいます。
そのあおりを受けている読者もおられるのではないでしょうか?察します。

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物流関係のニュースを見ていると、環境関係の記事が良く目に付きますが、今日はそのうちの二つを紹介します。

1 商社の原木扱い強化(双日)
商社の多くは、バイオエタノール原料となる植物の育成のように、海外の土地と労働力を利用した事業を発展させていますが、23日には双日が、自然環境保全に配慮した原木の取扱いを木材事業として強化すると発表しました。

 伐採するだけじゃなく、持続可能な森林経営から供給される原木の安定調達を推進するということで、ソロモン諸島で植林をしているEPLというプランテーションから合板や・家具原料に使用する植林材をベトナム向け等に販売する等が計画されているとのことです。

2 世界初の大型グリーン船
  23日、米・ロングビーチ港に、太陽光エネルギーを動力源の一部とする自動車運搬船「アウリガ・リーダー」(60,213トン)(左の写真)が入港とのニュースが出ていました。

この船は、日本郵船、新日本石油などが開発したもので三菱の神戸造船所で建造したものです。デッキには328枚のソーラーパネル(太陽電池)が設置され、停泊中に必要な電力の10%を自力で賄っているとのことで、トヨタ車の運搬に従事しています。
   
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「環境」をキーワードにした事業が急拡大していることを実感するニュースですが、足元の関税行政、国際物流行政、通商行政を見ると、WTOの交渉では環境保全物品の関税引下げの議論などが進んでいます。

素人考えで見ると、トラックやコンテナーの片荷現象の撲滅、SEA&RAIL、SEA&AIR輸送の横もち作業の減少などやるべきことがまだまだあって、もしかしたら何かの規制が、解決のネックになっているのかも知れません。

「環境」をキーワードに、パッケージで業界ぐるみの規制緩和要望や、自主基準などをアピールする良い時期ですね。





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