かずさんの、ふらり日々是好日の記

ふっても てっても  日々是好日  泣いてもわらっても 私の一生の中の きょうが一番いい日だから

715 総合商社の源流―鈴木商店

2009-11-01 | 愉しんでます(^_-)-☆
 今週半ばから気温が下がるようです。新型のインフルエンザが大流行とのこと、読者には健康に注意されて、深まる秋を楽しまれますように・・。
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 この1週間あまり、職場の方からお借りした兵庫県加古川市在の玉岡かおるさんの「お家さん 上下」(新潮社)を読んで先ほど読了です。
 明治~昭和の神戸で、日本の総合商社の源流とも言うべき鈴木商店の女主人である「鈴木よね」を主人公にした物語です。この、よねのことを、お家さんと呼んでいたものです。

 砂糖、樟脳、薄荷の三白からはじまり、米、船など扱っていないものはないというほど手広く、世界をまたにした仲介貿易などで急速に成長した総合商社の源流ですが、製糖・製粉・製鋼・タバコ・ビール保険・海運・造船などの事業が最盛期だったころの総売上高は、日本のGNPの1割といわれ、三井、三菱を上回った隆盛でした。

 神戸の鈴木商店というと、米騒動で焼打ちにあった今はない大企業という程度の認識の方が多いと思いますが、鈴木商店の後身の日商から合併を経て今日に至る「双日」のほかにも、その系列であった大企業は、現在もたとえば次のようにいくつもあることに驚きます。

帝人、サッポロビール、J-オイルミルズ、神戸製鋼所、太平洋セメント、IHI、昭和シェル石油、日本化薬

 先ほどの本に戻りますと、しばらく前に、城山三郎の「官僚たちの夏」がTVドラマの話題になっていましたが、元気のない日本に活を入れるために、この本を原作にした映画化やドラマ化がいいんじゃないかと思わせる内容です。お勧めです。

 文庫本にされていないようですので、図書館で検索されるといいかもですね。
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  縁があって、この夏から鈴木商店を源流とする、もの作り企業で勤務しています。

  まだまだ、工場の稼働率は昨年春ごろの8~9割に戻ってきた状態で、日本の貿易額や量も同じような状況です。がんばれ日本!!





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